テント泊で甲斐駒ヶ岳・仙丈ケ岳に登山 | 目指せナイスミドル!

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こうも暑いと、走るどころじゃないですね。。

さて、7月2日(日)~3日(月)にかけて、1泊で南アルプスの甲斐駒ヶ岳・仙丈ケ岳へ登ってきました。

実に今回は3年ぶりのテント泊での登山です。

テント泊があまりに久々だったこともあり、何を持参していいかよくわからず、とりあえず必要そうなものを全てザックに詰め込んだら、なんとザックの総重量が13.4kg・・(苦笑) 飲料とお酒を抜いても12kgありました。今回はバス停からすぐのところにテントを張れるので、重量はまったく気にしていなかったとはいえ、結局不要だった荷物もいくつかあったので、次回に向けて要反省です。。

 

1日目の2日(日)は、3時半に自宅を車で出発し、バスに乗り換えて9時頃現地着。

今回テント泊する長衛小屋にて受付を済ませ、テントを張って準備をした後、10時前にまずは甲斐駒ヶ岳に出発。

 

6合目に位置する駒津峰から見た甲斐駒ヶ岳。花崗岩の白色と山の緑色のコントラストがカッコいいですよね。

ちなみにこの日は梅雨の谷間で珍しいくらいの晴天。腕に日焼け止めを塗り忘れ、その後2日間くらい低やけどのような状態で腕がヒリヒリと痛く、記事を書いている今夜は痒みが止まらず辛いです。。

 

そこから先は何度か登り返しがあったり、手足を目一杯使わないと登れない岩場が続いたりと、なかなかハードなコース。何度も立ち止まってため息をつきながら少しずつ山頂を目指し、13時頃にようやく山頂に着きましたが、もう汗びっしょりでした。この日はちょうど2Lくらい飲み物を飲んだと思います。

 

 

山頂で少し休憩したあとに下山を開始し、15時頃に下山してテント場に戻った私は、夜の食事と寝る準備を進めることに。

↓手前の青のテントが私のです。この日は10張りくらいのテントがありました。

 

なお、この界隈はスマホの電波が入らないので、諸々の準備が終わると手持ち無沙汰に。一応本は持って行ったのですが、寝不足だったせいかあまり本を読むことに集中しすぎると頭が痛くなったので、休み休み少しだけ読書をした感じです。

 

結局16時半頃には待ちきれなくなり、早めにお酒と食事を始めた結果、19時頃にはすっかり仕上がっている感じでした。

小屋でいただいた生ビール、最高においしかったです♪

 

で、上の写真は、寝るまでにやることがなくなり、自撮りしながら遊んでた時のものです。↑これが19時半前の写真ですね。山は日没が遅いため、場所にもよりますが20時近くまで明るいことも珍しくないです。

この後間もなく、眠いというより、寒くて仕方なく、寝袋にくるまってなんとなく就寝。

 

この日はあまり熟睡できず、深夜12時くらいまでは寝たり起きたりを繰り返し、確か夜中の1~2時あたりはボーッとしていて、そのあとで1時間くらいは寝れた、そんな感じでしょうか。で、朝方の最低気温は12~13℃くらいだったのではないかと思いますが、そのせいで夜中は寒くて起きてしまい、途中から靴下を履いて、寝袋のチャックを喉元まで上げて何とかしのげたといった感じでした。

そろそろ、もうワンランク上の寝袋買おうかな。。今持っているのは、最低気温5℃までしか使えないもので、山中で使うには少し不安がありますので。。

 

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さて、2日目は3時頃に(寒さで)起きると、軽い朝食をとることに。

面倒だけど、でも温かいものが飲みたいと思い、コーヒーだけはお湯を沸かして飲みましたが、これがまた最高においしかったです。

その後少しだけテント内の片づけをしつつ、4時過ぎに仙丈ケ岳に向けて出発。

この日のミッションは、10時発のバスに乗るため、どんなに遅くても9時半までには下山するというものでした。(バスが3時間に1本しかなく、10時発のバスを逃すと次は13時発のバスになってしまうため、何としても10時のバスに乗りたいところでした。)

 

スタート時はまだ暗かったので、ヘッデンをつけて薄暗い山中を進む私。夜間の山中を歩いた経験はほとんどないので、ちょっとした物音が全て熊が忍び寄る音に聞こえて(笑)、おどおどしながら登っていました。今となってはいい思い出です。

 

30分程が経過し4時半頃にはヘッデンも不要な明るさになり、さらに3合目あたりでは木々の合間から木漏れ日が。本当は稜線でこれを見たかったんですが遅かったようです。。

 

 

出発してから2時間ほどで、最初のピークの小仙丈ケ岳に到着。

ここに写りこんでいる3山が、日本の高峰トップ3ですね。(左から富士山、北岳、間ノ岳)

 

 

小仙丈ケ岳から見た、仙丈ケ岳。昨日の甲斐駒ヶ岳とは全く雰囲気が違って、こちらはなだらかな山容が女王との称号に相応しいなと思いました。

 

 

そして、小仙丈ケ岳から少し降りたところでは、ライチョウに遭遇!ラッキーでした。

 

 

ライチョウは、北アルプスの爺ヶ岳、表銀座(燕山荘から大天荘に向かう途中)、で見て以来3回目でした。会えるとちょっと幸せな気分になります。

 

そして、仙丈ケ岳は本当に花がたくさんあってきれい。

↓チングルマは大好きな高山植物のひとつです。

 

(ほかにも大量に花の写真撮っていますが、いちいち掲載するのが面倒なのと、名前が分からないのが複数あるので割愛)

 

そして、スタートして3時間弱で山頂に到着!標高は3033mです。


 

月曜の早朝だったせいか、人気の山なのにスタートしてからここまで誰一人遭遇せず、山頂も独り占めでした。

 

天気も悪くなく、四方八方素晴らしい景色ですが、特に西と南方面は、どの山がなんなのか全く分からない。。

そんな時役に立ったのがこちら↓スマホアプリ「AR山ナビ」です。

 

 

アプリを開いてスマホのカメラを山に向けるだけで、山の名前が自動的に表示されるアプリです。

最近は山頂で多くの登山者さんが使っているのを見かけますが、本当に便利ですね。

ただ、今回は少し誤差が大きかった気がするので、携帯の電波状況も少し影響するのかな?と思いました。

 

ちなみに、スマホのアプリで登山時に便利なものと言えば、やはりダントツで「YAMAP」ですね。

今回も事前にダウンロードしておいた地図を使いましたが、電波が届かない状況下でも怖いくらい正確に現在地を特定してくれて、ルートが不安な場所なんかでは本当に有難かったです。(あくまで私個人の感覚ですが、場所の特定という点では、誤差10m以内だったのではないかと。ものすごく極端に言えば、電波の入らない山中でGooglemapがほぼ正常に起動しているような、そんな感覚に近いです。)

 

 

・・話を登山に戻しますが、早朝の仙丈ケ岳は風が強く、手がかじかんで辛いくらいの体感温度だったので、10分ほどで退散し下山することに。来た道とは少しだけルートを変えて、仙丈小屋なんかを経由しつつ、何とか9時前にはテント場に戻ることができ、そそくさとテントの撤収を済ませ、無事10時のバスに乗ることができました。

 

 

 

こうして、充実した2日間の山行ですが、けがもなく無事に帰ってこれて本当に感謝です。

(ひどいのは日焼け痕くらいです。。)

 

前々からずっと行きたいと思っていた甲斐駒ヶ岳と仙丈ケ岳、それぞれ全く違った個性があり、とても大好きな山になりました。

日曜月曜と平日を絡めて行ったので、登山道やテント場、それからアクセスのバスや高速道路も空いており、人の多さに悩まされなかったのもよかったのかもしれません。

今度は機会があれば、超難関と言われる、黒戸尾根ルートからの甲斐駒ヶ岳登頂にも是非チャレンジしてみたいですね。(ブロ友さんで、以前敢行された方がおひとりいらっしゃいますが。)

このルートはかなりハードなので、やるなら早いうち(若いうち)の方がいいのかなと思っていますが、果たして私はいつやる気になるのか(笑)

 


さて、今後の予定ですが、いいのか悪いのか、今夏はだいぶ仕事が落ち着いており、家族の行事も少ないので、あと1~2回は1泊での登山ができそうです。

いい加減槍ヶ岳に行きたいですが、未踏の中央アルプスで木曽駒もいいかも。でも火打と妙高のセットも気になるし、2泊できるならちょっとだけ裏銀座なんてのも・・と欲望は尽きませんが、とにもかくにも、私は単独行なので、常に安全第一で楽しんできたいと思っています。

 

それでは。