以前のボクは、従業員さんから「ちょっとご相談があるのですが・・・」と話しかけられると、内心ギョッとして尻込みしていました。
逆に今では、従業員さんと一対一で話をしているときが、一番充実感を感じます。
ものすごく頭に汗かく相談もありますが、それを楽しんでいる自分もいます。
先生 その312
「専務、ちょっとよろしいですか・・・」
声をかけてくれた運転手は、表情も口調も抑えてはいましたが、内心はやや穏やかではない様子です。
早速、事務所の隅の方で、話を聴くことにしました。
まさに、ボクの出番です!!
「オレは商品に触ったわけじゃないのに、オレが事故の当事者として扱われるのは納得できません」
先週、彼と一緒に納品に行った助手が、現場で軽量な商品を落下して、傷つけてしまったのです。
状況的に見て、彼の落ち度はほとんどありませんでしたが、事務所に張り出した事故実績のグラフに記載されてしまったことがショックだったようです。
気持ちは分かりますが、彼の同僚に対する配慮が気になりました。
ボクは彼の本心を引き出したくなって、続けて話を聴きつづけ、色々と質問をしました。コーチングの手法とまでは言いませんが、彼が本当に望んでいることは何なのか、引き出すことができました。
彼は、この事故を自分の責任と記録されることで、「評価が下がるのではないか?」と疑心暗鬼になっていのです。
となれば、ボクの役割は簡単。彼に評価を下げないことを約束し、安心させることです。
と同時に、彼にも今回の事故で感じたことをみんなに伝えて、同じ失敗をする仲間を出さないようにしてほしいとお願いしました。
彼もボクと話をして、モヤモヤしていたものがスッキリしたようで、晴々した顔で帰って行きました。
ボクもまだ従業員さんたちから、失敗を許さない上司に見られていることを気づかせてもらいました。
子が親を映す鏡ならば、従業員さんたちはボクを映す鏡です。
今日もまた、成長するチャンスをいただきました。
運送会社の資本はヒトです。今日みたいな日は、「やっててよかった」と思えますねぇ![]()


