「百円でカ○ビーのポテトチップスは買えますが、カ○ビーのポテトチップスは買えません。悪しからず」
藤谷美和子さんが出ていたこのCMを知っている人は、推定40代以上です。
30年以上前のCMだったけど、考えてみればポテトチップスって価格が安定している商品ですよね。
先生 その391
ボクが先月入会した、日本商店会の監事をされている、小西正行 社長の息子・雄大さんが書いた作文が、大阪府代表として読売新聞に掲載されました。
-以下転載-
『世界を変えるお金の使い方』
堺市立新浅香山小6年 小西雄大君
百円でできること
「ポテトチップ一ふくろ」「ゲームセンターでゲーム一回」「ガム一つ」
「カードゲーム一回」「アイスクリーム一個」
母に「百円あったら何ができる?今、なにを買う?」
と聞かれてそう答えた
その答えを聞いた母は、
ぼくに「世界を変えるお金の使い方」という本を手渡した
ぼくは日本で産まれてにぎやかな家族に囲まれて育っている。
広くはないけれど寝る所があり、勉強をするための机がある。
好ききらいができるほど食べ物もある。これがあたり前。
ぼくの友達はみんなぼくと同じ生活をしている。
けれど同じ地球上に、ぼくと同じ年でも全く違う環境で生きる人達がいる。
バングラデシュでは三十三万人もの(沖縄県那覇市の人口とほとんど同じ)
子どもが路上で生活している。
学校にも行くことができず、食べる物も十分にはない。
その人達は食べ物を手に入れるために荷物を運んだり、ゴミを拾ったりしている。
今のぼくにはそんな生活は考えられない。
家があり、学校に通える。
ファミリーレストランに行けば、たくさんの種類の料理があり、
ぼくはどれを食べようか迷うほどだ。
ぼくはそれを特別なこととは思わずに生きている。
同じ年の子どもが空腹で夜寝ることもできずにいるのに・・・・。
百円あれば、バングラデシュのストリートチルドレン二十人が
牛乳を飲むことができるそうだ。
その牛乳は彼らの命を救う。たったの百円で。
ぼくはたまたま日本に生まれた。
彼らはたまたまバングラデシュに生まれた。
たったそれだけなのに・・・
ぼくには何ができるのだろうか
生きるとはどういうことなのか考え続けた
昨日まで百円はたった百円だった。
百円で買えるものはぼくにとって小さなものだった。
けれど、今は百円は人の命を救えるすごい大金になったような気がする
お金で何でもできる訳じゃないし
「お金だけあっても幸せにはなれないんやで」と母にいつも言われている。
「何億円あっても雄大の命や健康は買えないし
何億円あっても時間も買えないんやぞ」と父も言う
でも使い方次第では人の命も救うことができる。
昨日コンビ二のレジの横に「ユニセフ」の募金箱を見つけた
ぼくは家に帰って「ユニセフ」に募金したらどうなるのか母と一緒に調べた
たったの一円の募金でも世界の子どもの役に立つそうだ
ぼくは自分の欲しいものを少しがまんして誰かの役に立ちたいなぁと思った
そして今日、おやつを少しがまんして五十円を募金した。
一人一人の力は小さくても、みんなが力を合わせると大きな力になる。
ぼく達はもっとお金の価値を勉強して、どう使うかよく考えるべきだと思う。
(「世界を変えるお金の使い方」山本良一/責任編集、ダイヤモンド社)
雄大さん、最幸です!!
素直な感受性、そして文章の表現力。この親にしてこの子ありですね。
そして、ボクが一番感動したのは、小西さん夫婦の親としての姿勢です。
お母さんは「百円があったら、何ができる?」と問いかけをし、本を与えて、雄大さんに自主的に考えるきっかけを与えます。
あれこれと知ってる知識を教えるのではなく、自分から学ぶことで、「自分に何ができるのか?」を考え、行動することを見守り続けるのです。
お父さんは「何億円あっても命や健康、時間を買うことはできない」という、不変の真理を引き合いにして、お金の持つ価値を教えます。
そう、お二人とも、雄大さんに「答え」を教えていないのです。
子供たちに、何かを教える時に、自分で考えて行動できるような伝え方をしているだろうか?
ボクはついつい、自分の知りえた知識の「答え」を教えてばかりだったような気がします。
親として、子供に「どう」伝えるか。小西さんのご一家から、大事なことを気づかせていただきました。
ボクも子供たちが、もっと自ら行動できるような問いかけをしていきます。

