もっと通じる英語に! 訳せば通じる!? | もっと通じる英語の発音! by小川直樹

もっと通じる英語の発音! by小川直樹

元大学教授の英語音声学者、小川直樹が、英語発音をよくする練習法、誰でもできる、確実に上達する方法を述べていく。


テーマ:

もっと通じる英語に!
訳せば通じる!?

 
 
先月、中野区の小学校の英語教
育の研修会に講師として参加しま
した。

ここ最近、その辺をことをネタに
ブログを書いています。

今回は、発音とは違った話です。

でも、日本人の英語指導者が気を
付けないといけないことです滝汗
 
日本式の英語教育では、当たり前の
ようにやっていることです叫び
 
でも、それをそのまま英語に当て
はめると、うまく通じなくなって
しまう、って話ですガーン<ヤベ~

ちょっと盲点という話です。
 
 
 

ところで、3/2に実践英語教育塾
開催しました。

そこで、講師のカン・ハシモト氏が
とても興味深い話をしてくれたん
です。
 
            熱弁をふるうカンさん(右)。
            左は菅原勉元上智大副学長。

カンさんは米国人アメリカで日本在住。

英語教材作成の仕事を長くしてい
ます。

そんなカンさんには、日本人の英
語で気になることがあるそうです。

それは、日本人はやたらと
I'm sorry.
と言いたがるということ。

ネイティブはそんなに使いません。

でも、日本ではI'm sorry.の乱れ
打ちなんだとかゲッソリあせる

彼に声を掛けてくるときに、
I’m sorry.

彼が何かを教えてあげたら、
I’m sorry.
 
そこ、謝るところじゃないよえー?
っていうときでも、やたら使うそう。

これ、日本人の頭の中では、
「すみません=I'm sorry.」
という等式があるからです。

でも、
「すみません」の意味は、I'm
sorry.よりずっと広い
おーっ!

その意味は、3種類信号
1)謝罪
2)呼び掛け

(質問があるときとか、店先でとか)
3)感謝

日本人は、まず日本語を思い浮か
べ、それを英訳する。

日本の英語学習では、そんな勉強
法に慣らされてきた。

その結果、日本人はまず、「すみ
ません」という日本語を思い浮か
べる。
 
そしてとにかく、「すみません」に、
I’m sorry.を機械的に当てはめて
しまったというわけです。
 
それで、カンさんのようなネイティ
ブは、謝罪以外の文脈で I'm sorry.
を聞くことになってしまうんです
(おかしいなあと思いつつショック汗

それに、
謝罪のとき、日本人はとりあえず
「すみません」と謝ります。

でも、英語では、とりあえず I'm
sorry.と謝る、という習慣はない
ガーンあせる
 
だから、謝罪のときでも、I’m sorry.
は「すみません」ほど多くは使われ
ないんですびっくり<お~、なるほど~!
 
 


◆小学校英語の授業で

実は、これと似たような問題を、小
学校英語の研究授業で見かけた
んです叫び

黒板には、いくつも写真や絵が貼っ
てあります。

富士山とか初日の出、東京タワーとか東京タワー
動物園とか。

先生は、そのうちの1枚を指して、
質問します。

「ここはどこ?」

子どもは答えます。

「富士山!」

で、この先生と児童のやり取りを
英語にすると
はてなマーク

Where is this?
 
It's Mt. Fuji!

なりそうですよね…。

というわけで、実際、研究授業
でも、そんなやり取りが行われ
ていたんです。
 
でも!これ、
英語じゃ問題ありありんこありんこ
なのですガーン

だって、Whereというのは、場所、
つまり所在地を聞く質問
です。

富士山の写真を指して、Where?と
尋ねるというのは…

富士山の所在地を尋ねている
んです。

だから、この質問の答えは、
It's in Japan (Shizuoka/Yamanashi)
となるわけです。

(あるいは、理屈っぽい子ども
だったら、It’s on the blackboard.
ね…おーっ!)。

逆に、
日本語の「これはどこ?」
当たる英語は?

What is this?です。
 
(この質問なら、答えはIt's Mt. Fuji.
でいいのです。)

こういうごく基本的なところに、日
本語と英語の発想の違いが表れ
ということです。

ここでは、直訳は通用
しないというわけですびっくり
 
でも、今までの学校英語、受験
英語は、直訳で正解が出るような
ことばかり扱ってきたんです。

だから、こういう間違いをした先生
を責めるのは酷なことです。

そもそも、小学校の先生は、英語の
専門家ではないんです。
 
ごく日本的な英語教育だけを受けて
きた人たちなのです。

直訳で答えが出る、と信じ込まされ
てきた人たち
なのですアセアセ

この件や、上述のI'm sorry.の件は、
日本の英語教育を受けてきた人に
は、避けられない
ことなのですショボーン

だからこそ、小学校には(にこそ)、
受験英語以外の英語もわかる、
英語専科の先生やネイティブの
先生がいてほしいものなのです。

次回の実践英語教育塾は、6月頃
を予定しています。

音声英語指導研究会、次回は3/23(土)
です。
http://www.hth-c.net/archives/2632

そして、
4/28(日)は、アルク主催の小学校
英語セミナー開催です!

https://www.alc.co.jp/seminar/detail/190428.html
 
 
 
 

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