もっと通じる英語に! 数字の発音、大丈夫? | もっと通じる英語の発音! by小川直樹

もっと通じる英語の発音! by小川直樹

元大学教授の英語音声学者、小川直樹が、英語発音をよくする練習法、誰でもできる、確実に上達する方法を述べていく。

もっと通じる英語に!
数字の発音、大丈夫?

 
中野区の小学校英語の研修会(さ
らに葛飾区の中学校英語の研修
)で気づいたことの続きです。

前回は、語頭の[t]の弱さを、t-で
始まる数字の例で見ました。

twotenです。

数字は基本単語の中でも、本当に
基本。

なのに
数字の発音はかなり和風日本
な人が多いんです滝汗

これは、小学校の先生に限りません。

中高の英語の先生だって、そうガーン汗
 
 
 

◆ABCだけじゃ足りない

ところで、英語の発音の基礎練習
には、アルファベット絵文字ABC
よく使われます。

でも、数字もしっかり扱って
干し芋芋…いや、ほしいものです。

なぜならば、アルファベットだけ
だと、音がかなりって
いるからですポーン

例えば、B、C、Dなど[i:]の音
はやたらと多い。

でも、母音の[ I ]itの母音)
は出てきませんびっくり

また、英語の母音で一番多く現れ
るのは、シュワー([ə])
です
が…(もし記号、読めなかったら、eを
ひっくり返した記号のことです。)

これも出てきませんえーん

aeも出てきません。
(appleの母音です。)

また、thも出てきませんおーっ!

thは、this、that、thing、
thinkなど、基本単語には、
たくさん出てくるのに汗ショック

それに、英単語の多くは子音
終わる

でも、アルファベットでは、子音
で終わるものは、26個中7しか
ありません。

こういったことを考えると…

アルファベットは、英語っぽい音
でできているわけではない
、とい
うこと叫び

だから、英語の発音の基礎を教え
るには、アルファベットだけでは
足りない
んです。

だからこそ、発音の基礎としては、
数字も合わせて、丁寧に扱いたい

ものです。

数字は、日本じゃホント、ないが
しろ
に発音されてますからえーんあせる
 
 


◆1はワンじゃない!?


twoやtenの[t]もその例だったけ
ど、さらにもう一つ

一つ…ってことで、one

oneなんて、メチャメチャ日本
の発音になりがち。

つまり、日本語の「ワン」は、英
語じゃない
って話です。

「ワン」は、あまり口を動かさな
で出せますぼけー

だから、素早く言えますキラキラ

実際、日本人のoneは速すぎロケット

一方、英語のoneは、口をあれこ
れ動かして出す
んです。

まずは語頭の[w]

これ、唇をしっかり丸める口笛あせる

円唇は、動きが大きいんです。

だから、時間が掛かる
です時計時計時計あせる
 
簡単には出せないんです!

でも、
日本語の「ワ」の出だしは、
円唇なし。

だから、素早く出せるわけです雷

また、
語末の[n]は、舌先をしっかり
上歯茎に付ける。

だから、[n]も時間が掛かる時計
のです。

一方、「ワン」の「ン」は、その必
要がない

舌先は関係なし。

「ン」は、サラっと楽に音が出せる
ってこと
 
なお、oneの母音[ʌ]は、とりあえ
ず日本語の「ア」で代用できます。

でも、語頭の[w]語末の[n]は、
そうはいかない。

まったく違う響きになっちゃう
ですおーっ!あせる<ヤバッ

だからこそ、oneでは、ゆっくりかめ。。。
丁寧に時間を掛けて発音練習
が必要なんです!!

なお、和風のoneを、文脈なしで
発音したら…

通じるかっていうと、かなり疑わ
しい
(日本在住の、日本人英語に
精通したネイティブは別です。)

英語では、そんな通じないものを
あれこれ教えてしまっている
可能
性があるんです。

偽物を教えて、平気な顔しているニヤリ

こんな科目って、英語くらいなん
じゃないですか。
 
3/2(土)開催の実践英語教育塾
では、言語学者ネイティブが、
入試英語や新指導要領などを
 
特に具体例としてセンター試験
見てみます。

講師は、日本で長年英語教材作り
にかかわってきた米国人
カン・ハ
シモト氏と、

上智大学の英語教育や入試の下支
えをしてきた言語学者の菅原勉 元
副学長

そんな二人ですので、高校や予備
校の先生とは違う視点
で受験英語、
日本の英語教育を見ていきます目あせる

参加者とのディスカッション大歓
迎です音譜

皆さんが突っ込んだ質問をしてい
ただくことで、他所では聞けない
話があれこれ聞けるはずです。
申込は↓↓
http://www.hth-c.net/archives/2775
まだギリギリ間に合いますガーン
 
ブログ本編での、小中の英語研修
会での気づいた点、まだまだ続き
ます。