8/20(日)「アキラさんの小昼講座」をビックルーフ滝沢で開催しました。
この「小昼」は「こびる」と読み、
もともとは農作業の休憩時に、醤油だんごや鎌焼きなど各家庭で作った「おやつ」のことです。
まさに「小さい昼」のこと。
しかし、今の時代、作るものではなく、買いにいくものになってしまいました。
そこで、こうした伝統食を絶やしたくない!と
普及に努める人がこの方!
講師の阿部明さんです。
食と人とを心でつなぐ「オラド・ヤ・ルーベ」代表
盛岡近郊の和菓子屋さんを取材し、盛岡タイムスに「お菓子な毎日」というコラムを連載してます。
さて!まずはお茶餅からスタート!!
くるみを摺ります。
フードプロセッサーなるものを使えばものの1分ですが
すり鉢でするのです。
交替で摺るグループもあれば
おおー、ビニール袋の上から叩く!という早業を見せるグループも!
これに、砂糖、しょうゆ、みりんを加えると、、、
いい匂いなんだ。これが。
次に餅づくり。
うるち粉に少しづつ熱湯を入れながら、菜箸でかき混ぜ、手でこねます。
耳たぶぐらいの硬さをめざす、、、と先生のお手本
これを筒状にのばしたら30gぐらいに分けて、丸める。
こねこね~まるまる~
楽しそう。
「つるん」という感じまで蒸したら、くるみダレをたっぷりとつけて
魚焼きで焼く!
完成~!!
焼きたては、もっちもっちで美味い~!!
試食の間、アキラ先生からは餅、だんご文化についての説明がありました。
もともと盛岡市を含む県北地域は稲作に適した気候ではなく、
小麦、そば、雑穀を主食としていました。
お茶餅はいつから?は諸説あるものの、江戸時代後期ではないか、、と
ちなみに「お茶餅」は形が相撲の行司のもつ「うちわ」に似てることから
「うっちゃもち」⇒「お茶餅」になったのではないかと諸説あるそうですが。
そして、お茶餅には2つ流派があり、
「ぱりぱり系」と「トロトロ系」がある、、とのことで
詳細は講師のブログのお茶餅特集をご覧ください。
これ見ると、私が食べているお茶餅は「ぱりぱり系」なので
ぜひ「トロトロ系」も食べてみたいと思いました。
続きまして、「葛切り」です!!
黒蜜は、レシピはお渡ししつつも
前日に、講師が沖縄の本黒糖をなんと4時間もかけて作ったものをいただきます。
この状態から7回ぐらい、丁寧にアクをとり、水を加えるを繰り返し、煮詰める、、、
ちなみに黒糖は「加工黒糖」もあるので裏をみて本物を使ってくださーいとのこと。
「2時間ぐらいかければまずまずの黒密ができますよ」
本葛粉に対し、どれぐらいの水を混ぜるかがポイントらしく(商品によって違うらしい)
今回は本葛粉18gに対し、水は54ccと指定されました。
55ccではなく、54、、、きっとこのわずか1ccで違うものなのね。
途中で
「まきさん、水を54cc用意して」といわれた私。
めっちゃ緊張しながら測りましたよ。
さて、よくかき混ぜたら、バットへ流し込み、ここからが凄かった!
沸騰させたお湯に、最初は、バットの下だけをつけて揺らし、
葛粉が左右に揺れなくなったら、
バットごと、ダブンと沈めるのです!
おおおおお!
透明になったらあげて、(ここのタイミングがムズイ)
水にいれて粗熱をとり、切ります。
決して、イカ刺身を作っているのではありませんわ
↓
ここまでが、まるで手品みたいで、どのタイミング?というのを
説明できない~。
氷水に浮かせて、黒蜜をつけて食べます
「賞味期限15分の葛切りなので、できたらすぐ食べてください」とのこと。
写真撮ってる場合じゃない、、けど写真、撮るよね。
これがまた美味
黒蜜は「さっすが4時間の技!」で一切の雑味がないお味、、、
詳細はやはり先生のブログにありましたので
黒蜜から作る方はぜひチャレンジを!
今回は
16名の方に参加していただきました。
岩手にはまだまだたくさんの小昼文化があります。
街の団子屋さんも後継者不足で1軒、2軒と減っていく状況。
さすがに、餡子や大福はそうそう簡単にできるものではないらしく、
やけど覚悟での修行になるとのことですが、
多少の手間をかければ家で作れるものもある。
これを絶やさず、伝えていきたい。
講師はそのためにお団子教室を開催しているそうです。
小昼講座が
たまには、家で昔ながらのお菓子を「作ってみようかなー」というきっかけになれば幸いです。
猛暑の中、ご参加いたきました皆さま、ありがとうございました!
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