死を生きた人びと / 小堀 鷗一郎 | ZQhDb,pbnDP

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思いつきでダラダラ書いてます。

私が最近、読んでいた書籍はコレ左下矢印

 

死を生きた人びと 』

出版社 みすず書房

著者 小堀 鷗一郎

 

私の評価 ★★★★☆(4.0)

 

 

 

終末期の医療についての書。

 

本書を読んで、一番に思い出したのが、

祖父の妹の事だった。

 

祖父の妹は、目に障害があり結婚しなかったので、

私が生まれる前から、家に居たので...

私にとっては、第二の祖母のようなカンジ。

 

祖父の妹が、体調不良を訴えて病院で見てもらった時は、

ガンの末期でした。

そのまま入院&手術。

 

祖父の妹は、家に帰りたがっていたので、

色々、調整し帰宅するタイミングを計っていたのですが、

そうこうしているうちに、体調を悪化させて、

そのまま、他界してしまった。

 

祖母が在宅死だった事もあり、

祖父の妹は、ソレを非常に羨ましがっていたので、

正直、色々、後悔がある。

1日だけでも、強引に退院させていればと。

 

 

 

二番目に思い出したのは、父の事でした。

父の最後は、とても最悪でした。

40代に入ったばかりと、中途半端に若かった事もあり、

回復が絶望的な状況になっても、なかなか死ぬに死ねない。

「お願いだから、安楽死させて欲しい」、

「早く楽になって欲しい」

そう思いながら過ごした終末期の1週間は、

未だに夢に見るほどの強烈なトラウマになっている。

 

本書のストーリーの展開上、こういう思い出し順になったが、

決して、父の死を軽く考えているわけではない。

 

本書によると日本の医療は、

「生かす医療」はトップクラスであるが、

「死なせる医療」は、大きく立ち遅れていらしい。

 

父の最後を鑑みるに、まぁ、そうなのかもなと。

 

 

 

私の中で、「人間とは、夏の日のセミみたいなモノ」

という認識がある。

虫かごの中で、やかましく鳴いて、元気に飛び回っていても、

翌朝、見てみるとすでにコト切れて、プラスチックのおもちゃ

みたいに、死んでいる。

 

 

 

順番的に次は、母なのだろうが、

どういう風に送り出すのが、一番良いのかはてなマーク

 

苦労してきた母の最後くらいは、

何の心配も、苦痛もなく、寂しくもなく、

良い形で送り出したい。

 

元気なウチに、何ができるのか、

どうしたら良いのか、

色々、考えておきたいと思う。

 

まぁ、要介護4になって、元気もヘッタクレもなく、

遅きに失してる感はあるのですがショック