本日は早朝4時に出勤して、夕方6時に終業で残業は5時間。
史上最高レベルの戦いとなった先日の日本選手権男子100mは、多田修平選手が10秒15のタイムで初優勝を飾ったわけですが、
9秒台ランナーが4人も揃った割には記録的に少し物足りない印象を抱く方もあったかと思います。
ただ、日本歴代上位のタイムがほぼ全て昼間のレースで出されたように、夜の短距離レースというのは意外とタイムが出にくいものです。
しかしながら、こうした条件下でも大会記録(10秒02)に迫るようなタイムを出さないと、
五輪の準決勝は夜開催ですので、決勝進出は難しいのではないかと思われます。
とは言え、今回の多田選手の走りは予選から見事でありました。
こうした選手権大会のように、予選・準決勝・決勝と進んでいく大会は、予選の走りを見ればだいたい決勝の結果まで想像できてくるのですが、
予選でトップのタイム(10秒12)を出した桐生祥秀選手に関しては例外だったようです。
脚に爆弾を抱えていた影響で、ラウンドを重ねるごとにパフォーマンスが落ちていき、
決勝のみの一発勝負のような形式のレースでないと、勝機は見いだせないような感じでありました。
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山縣亮太選手は今月初めに日本記録を出した反動で調子は落ちていましたが、
何とか日本記録保持者の肩書と底力で小池裕貴選手を1000分の1秒差抑えて3大会連続の五輪切符を獲得しました。
過去2大会自己ベストを出している五輪との相性の良さを考えれば、今回を底として再び調子が上昇に転じる可能性が高く、
組に恵まれるなどの運も呼び込めば、ひょっとすると100mファイナリストの可能性もあるかもしれません。
2年前の絶好調時になかなか戻らない小池選手ですが、多田選手以外の5選手も軒並み調子を落としていたおかげで、4番手まで上がった印象です。
2位に健闘したデーデー・ブルーノ選手は予選・準決勝と多田選手と同組で、
多田選手のロケットスタートに目慣れしていて惑わされなかったことも大きかったと思います。
6位に終わったサニブラウン選手ですが、むしろよく決勝まで残ったなと思えるほど本調子からはほど遠い状態でした。
長期のブランクから5月末に復帰して、日本選手権の100mが2戦目でしたが、
今回200mは欠場したものの、参加標準はクリアしているので200mでの五輪代表は確実で、
そうなると東京五輪が叩き3走目ということで逆に希望が見えてくるのではないかと思います。
20年以上前の話ですが、競馬のサニーブライアンが前哨戦を2連敗して人気を落として1997年の皐月賞とダービーを制したように、
サニブラウン選手も注目度が薄れた中で五輪の200m、そしてリレーの2冠に輝くのではないか、ちょっぴり期待しておこうと思います。