陸上日本選手権2021・男子110mハードルの衝撃~今日はアインシュタイン記念日 | 過労士★ランニングクラブ熊本

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本日は会社はお休み。



驚きの記録、凄い勝負の連続に沸いた今年の陸上日本選手権でありますが、


その中でも最大の衝撃は男子110mハードル泉谷駿介選手が叩き出した13秒06の日本新記録であったかと思います。




予選が終わった時点で4名の選手がオリンピックの参加標準記録を破っていて、決勝では好記録誕生の予感はあったものの、


その予選で標準を突破したばかりの村竹ラシッド選手を含めた2名もの選手がフライングで一発失格となり、


こんな状況では選手も動揺して記録は望めないだろうなと思ったものです。



そして1着の泉谷選手が13秒06でゴールした時も、私は女子100mハードルの記録とごっちゃになっていて、


特に寺田明日香選手の優勝インタビューでの「13秒もかかりました」という一言が頭に残っていたのか、


泉谷選手の記録に対して「あー、13秒切れなかったか」と一瞬拍子抜けしたのでありますが、


すぐにそれがとんでもない記録であることを理解して、大いに驚いたものであります。




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今回の五輪から参加標準記録は引き上げられて、短距離系の場合は準決勝進出レベルに定められているのですが、


男子110mHは13秒30ですから、それよりも0秒24も速い今回のタイムは余裕で決勝に進める水準であることは明らかです。



近年、日本記録の伸長が著しいこの種目でありますが、つい数年前までは2004年に谷川聡さんが出した13秒39が長く日本記録として残っていて、




2018年に金井大旺選手が13秒36と14年ぶりに更新したのを皮切りに、翌年、高山峻野選手と泉谷選手が同じく13秒36を出し、


さらに同年に高山選手が13秒3013秒25と連続更新、今年に入って金井選手が13秒16、そして今回泉谷選手が13秒06と、


急激な右肩上がりで複数の選手が記録を更新し合っており、


この調子なら日本選手が13秒0台で走っても、「あー、13秒切れなかったか」とガチで落胆することも現実になる日が近いのではないかと思わせます。



泉谷選手に関しては2019年・大学2年の時の関東インカレで、110mH優勝、走幅跳2位、三段跳優勝とあわや変則3冠を達成するほどマルチな選手で、


大学入学時は三段跳をメインにしていくつもりだったことを思えば、


東京五輪が終わったら今度は三段跳に専念して、35年以上も日本記録が止まったままの状況をどうにかして欲しいと期待するものです。




男子110mHも、男子100mも男子マラソンも、長く止まっていた日本記録を一度誰かが更新すると、次から次へと色んな人が塗り替えてきましたから、


三段跳の固い扉をこじ開ける役割を、いずれ泉谷選手に期待したいものだなと勝手に思うわけです。