こんにちは。ノートルパリです。ご訪問頂きありがとうございます。

 

現在パリは、ヴァカンス休暇真っ只中。8月23日の週位から会社も始まります。

 

先日、ご依頼があり、アパルトマン=マンション賃貸しの見学通訳アドヴァイザーとして、お客様のご依頼にて、1つのアパルトマン見学に行ってきました。

 

下記の素晴らしい建物ですし、パリの中心地で申し分の無い安全な場所でした。

 

 

 

入り口に彫刻があるのも素敵です。音譜

 

 

パリには、色々な物件やら貸し手がいます。

日本人のワーキングホリデーなどの若い方ですと、口コミ誌で日本人大家さんから出来るだけ安めの小さなお部屋を借りる方もいらっしゃいます。

が、不動産屋さんを通さない場合、色々なトラブルもありますので、ご注意下さいね。

 

例えば、、、

信じられないほど狭い部屋を高い価格帯で借りていたり、フランス語の契約書がなかったり、保証金が返金されなかったり、管理費に大家負担の分まで含まれていたり、虫などが大量発生したり、大家さんが、申告していない闇物件だったり、、、、

 

 

パリには、日本人の不動産屋さんが以前は数件ありましたが、今では、1件しか残っていないと思います。

 

 

おススメは、通訳を雇ってでも後々トラブルが無いように、フランスのまともな不動産屋さんを通す事です。

 

弊社の場合には、物件探しのお手伝いからアドバイス含めて、契約までのお手伝いが可能です。

 

 

 

 

まず、アパルトマンを借りるにあたって大切なポイント

 

①家具付き 又は 家具無し

②希望地区

③家賃の上限

④何部屋 又は 最低何平米希望か。

⑤入居希望日

⑥借主の立場。学生か社会人か会社名義か、別荘契約か。

⑦保証人

 

 

①家具付き 又は 無し

家具付きがおススメな場合

短期間で借りる場合、すなわち、数年~5年間位。

例えば、駐在員とか、学生さんとか、ワーキングホリデーとか。

 

メリット

キッチン用品から家具や電化製品まで、全てが揃っているので、購入の必要が無く、契約日からすぐに生活をスタートさせる事が出来る。

食器洗い機、冷蔵庫、オーブン、電子レンジ、換気扇、洗濯機、乾燥機、掃除機、アイロン、TVなど、電化製品全て揃っているのは、長い目で見るとかなりお得。

 

デメリット

家具無しより家賃が高め。気に入らない家具の場合もある。ベッドのマットレスが使い過ぎて柔らか過ぎるという場合も有り得る。

 

家具無しがおススメの場合

長期で借りる場合。例えば、駐在でも5年10年になりそうだとか、パリに永住したいとか、10年以上の場合には、家具無しが良い。

当初の嵩んだ出費も10年となれば、元も取れる。

 

メリット

家具付きより家賃が安い。

自分達の希望に沿った家具が買える。キッチンも自分達で新しいキッチン用品を買える。

新しいベッドのマットレスだから、南京虫もわかない。

 

デメリット

キッチンに、水道の蛇口しか無い場合もあるので、システムキッチン家具からキッチン電化製品を全て揃えなければならないので、キッチンには、思った以上に出費が嵩む。

特に、工事費は、エネルギーとお金がかかる。

 

既に、古いキッチン家具がある場合には、そこで調理するのに抵抗がある人も多い。

電化製品全てを揃えなければならないので、出費が大変嵩む。

 

例えば、下記のような状態のアパルトマンも珍しくない。。。。

 

②地区

まず、パリ市内は、ドーナッツのように、中心地が一番高めで、その後の場所は、若干下がるが、パリ市内は、フランスの中で一番高い。

メトロの切符値段のゾーンを見ると分かりやすい。

パリは、ゾーン1です。郊外に行けば行くほど、ゾーン2,ゾーン3となるが、それと同様に、お値段も下がっていく。

 

 

パリ郊外も含めて、イル ド フランスは、パリの次に、フランスで一番家賃や物価が高い場所。 次に、コートダジュール。

 

 

治安で行けば、パリの北部は避ける方が良いですね。特に、パリ北部の郊外の郵便番号93番は、フランスで一番危険で貧しい人達が住んでいる事でも有名。

NYのハーレムに近い感覚でしょうか?

 

この治安及び貧民街を何とかする為に、今、パリオリンピック用に、この地区の建物を取り壊したりして、オリンピック村を作る事になっている。よって、未来は変わっていくであろうとの事。

さて、どうなるか?

 

パリ中心地というと、セーヌ川に浮かぶサンルイ島やシテ島やシャトレを中心に、円を描いた感じでしょうか。

ショップが多い便利な場所という事になります。サンジェルマン、シャンゼリ―ゼ、マドレーヌ、ヴァンドーム、マレなどなど。

 

それぞれの場所には、特長があるので、中心地でも行政機関が多くて静かな7区を好む人もいれば、建物は古くてイマイチでも賑やかなサンジェルマンが好きな人もいれば、貴金属ショップが多いヴァンドーム近くとか、日系レストランの多いオペラ辺りとか、お洒落なマレ地区とか、高級ブテイック街が2つもある8区シャンゼリ―ゼ方面とか、有名人も住んでいるセーブル バビロンやリュ ド バック方面とか、、、、

中心地といっても色々。

但し、中心地は、なかなか引っ越さないので、物件があまり動かず、チョイスも少なくなってくる。

 

 

住宅街も色々だが、パリ北部の18区、19区、20区は、治安の面でおススメしないです。

日本人が多い地区は、15区。これも好き不好きですね。

15区は、韓国レストランとレバノンレストランがパリで一番多いという特徴があります。

 

13区は、安めですが、中華街。20区のベルビルも中華街。

 

安全でかなり安い物件を探している場合には、狭いアパルトマンや屋根裏部屋になりがち。地区もパリを一歩出たメトロ最終だとお値段が安い。

遠くなればなるほど、安くなっていきます。

 

 

家賃の上限

これを決めない事には、先に進めないですが、フランスには、重要な法律があります。

 

例えば、月2000€のアパルトマンを借りたい場合には、ミニマム6000€=約80万円の給料明細書が必要です。

これは、ご夫婦の場合ならば、2人の合計収入金額です。

要は、家賃は、収入の3分の1以下と法律で決められている。そうしないと、生活出来なくなり、家賃滞納となるからです。それを防ぐための法律です。

 

収入から逆算して、家賃の上限を決める人もいます。

ワーキングホリデーですと、お給料は、残念ながら最低賃金です。2021年は、1550€位=20万円位。手取り1200€位=16万円位。

となると、家賃は、400~500€=65000円位。

パリで、この金額の家賃だと、10㎡位の屋根裏部屋で、エレベーター無し、家具無しという悪条件の物件になります。

パリ郊外メトロ終点あたりだと、15㎡位が借りられます。

 

が、上手に見つければ、20㎡位のアパルトマンも見つかると思いますよ。

そうでなければ、アパート内の貸し部屋もありますが、これもトラブルが多いので、注意して下さい。特に女性は、鍵のかからない貸し部屋は借りない事です。

 

月2000€の中心地のアパルトマンですと、50㎡前後。一般的に2部屋。家具無しならば、㎡が少し広くなり、家具付きならば、㎡が少し狭くなる感じ。

しかも中心地の物件は、結構少ない。

 

 

住宅街になれば、チョイスの物件数も増え、㎡も若干広くなり、60~70㎡前後でしょうか。

見つけやすくなります。

郊外になれば、もっと見つけやすくなると思います。

 

何部屋 又は 最低何平米希望か

これは、③に記載したように、いくらまでの家賃を支払えるかで決まってきます。

パリは、パリ市の規定によって、各番地によって、1㎡あたりの家賃の値段が決められています。

同じ建物でもリフォームされている場合とそうでない場合で、家賃も変わってくるので、最低値、中央値、最大限の値段と幅があり、この最大限値段を超えていると、借主は、大家さんを訴える事も出来るのです。

特に、不動産屋を通さず、アパルトマンを借りていらっしゃる方は、ご注意下さいね。

他にも色々な落とし穴があります。

 

 

 

入居希望日

通常は、見学して気に入ると、即契約で、その1週間後には、入居となります。

早め早めに探していらっしゃる方は、数か月の家賃がダブルのは、やむを得ないです。

 

ちなみに、退去する場合には、1か月以上前に、書留郵便にて正式に退去を知らせなければなりません。

法律では、1か月というのが、悩ましいです。

大家さんとしては、早めに退去日を知って、次のアナウンスを出さなければならないからです。

 

又、入居時に、お部屋の状況チェックを行います。

退去する時に、同じ状況でないと、修繕費などがかかり、保証金が返ってこなくなりますので、借りる時には、綺麗に使いましょう。

 

 

 

借主の立場。学生か社会人か会社名義か、別荘契約か。

借り主の立場によって、契約が変わります。 家賃の金額は変わりません。

何が変わるかというと、学生さんならば、10か月契約。他の方は、12か月契約。

退去通知をしなければ、自動で毎年契約更新となります。

但し、毎年1年目に、物価上昇に見合った値上げがありますが、これは、ごくわずかです。数ユーロ位でしょうか。フランスの行政機関インセが決めた%になります。

 

会社契約だと、会社が存続している登録書や税理士の作成したバランスシートが必要です。バランスシートは、場合によっては、3年分。さらに、不動産屋によっては、多くの会社の書類が必要ですので、税理士に相談して提出というケースもあります。

 

別荘契約とは、既に、住居がフランス国内にあって、2つ目として借りる場合。例えば、地方で生活しているが、出張で頻繁にパリに行くので住居が必要というケースです。

 

それぞれ借り手の立場によって、契約書の内容が異なり、提出書類が変わってきます。

 

 

保証人

学生さんの場合ならば、親が保証人となります。親の職業と収入証明書が必要です。

親が海外にいる場合には、それでもOKとするかどうかは、不動産屋によりけりですので、事前確認が必要です。

 

他に、駐在の方ですと、自分が働いている会社が家賃を出す場合には、その家賃支払い証明書が必要です。勿論、英語かフランス語に翻訳された書類です。

他に、自分が働いている会社が保証人の役目をしてくれる場合もありますし、社長にお願いする場合もあるでしょう。

 

会社社長で、会社契約という場合には、保証人は不必要です。

 

ワーキングホリデー等、誰も保証人がいない場合には、有料にて保証人になってくれるフランスの会社があるそうですが、多々の書類が必要です。

 

 

 

如何でしたか?

 

パリのアパルトマンは、とっても素敵な所もありますが、凄く高いです。又、法律で決められている事柄も多いです。

 

パリでも日本でも問題になっていたAIR B&Bなどの民泊は、今後、パリでは、以前にも増して、益々厳しくなっていきます。

今までもパリ市役所の人達100人近くが、この取締り用に雇用されて、1件1件訪ねて回って、法律違反者を捕まえようとしていました。 

法律違反者は、見つかると、高額な罰金を払う事になります。 

 

フランスは、イタリアやスペインと同じように考えていらっしゃる方も多いようですが、実際は、フフランスの法律は、とても厳しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

NOTRE PARISノートルパリ