お釈迦様は死後の世界については「無記」といって語っていないそうです。
「死んでからどうなるかなんて考えても無駄なので、とりあえず今をちゃんと生きよ」
というむちゃくちゃ合理的な考えです。
現代では、法律も整備され悪いことは悪いと罰せられ、普通に生きている限りは基本的に安全な世の中です。
「地獄」という方便で悪いことを牽制する世の中ではなくなっています。
新たな「地獄観」というものが必要なのではないでしょうか?
誰でも溢れる情報にアクセスできる時代です。
「なまはげもサンタクロースも子供をコントロールするための仮装やで」
とか冷めたこと言い出す子供も出てきそうです。
エマニュエル・スウェデンボルグは科学者としてかなりの実績がある人で、その体験を書いた「霊界日記」が有名です。
不思議な人物の誘(いざな)いで夢の中で死後の世界を探検した様子を書いたのがこの本です。
その中で地獄についての記述もあって、
地獄とは神様とか仏様とか閻魔大王などによって落とされるものではなく、自分から選んで行くらしいのです。
そういう魂は天上界とかには退屈で、いられないようです。
これは納得できますね。
私は六道輪廻はあの世のことではなくこの世のことで、それは人の心のレベルの話ではないかと思います。
「涅槃(ねはん)」もまたこの世で心が到達できる境地ではないでしょうか?
「涅槃ちゅうのはそんなあまいもんやおまへんで」
と、諭されるかもしれませんが、
涅槃の片鱗を垣間見ることはできるのでは、と思ってます。
(つづく)
※参考本:「ケペル先生の超科学講座 〜人間〜 三橋一夫著」
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