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だから、ここに来た!

gooブログから引っ越しました!
英国旅行記の他、映画や音楽、テレビドラマ、演劇のレビューを中心にお贈りしております!

 

 

 

6月は映画館から遠ざかっていたのですが、

今月7月は「スーパーマン」「ファンタスティック4:ファーストステップ」といった
スーパーヒーローものの公開が続いていたので見に行きました。
どちらも前評判が良かったことと、「ファンタスティック4」に関しては
私の敬愛するマーク・ゲイティスがテレビ司会者
テッド・ギルバート役で出ていたので鑑賞必須でした。
(どうせ予告で見た冒頭のシーンしか出ないんだろうなーと思いつつ…)
 
それに加えて、その前に見ていたAmazonプライムで配信している
「LUPIN THE IIIRD 銭形と2人のルパン」を見て、
それまでルパンシリーズと言えば圧倒的にルパンや次元側贔屓に見ていたものですが、
銭形の正義感に心打たれた、というきっかけもありました。
力強くて、子供にも優しく、犯罪を許さない単純に正義の人。
今の世間じゃ、ヒーローぶって弱者を見下す人間が多いですからね。
そのため、弱きを助けて悪を懲らしめる、スカッとするヒーローものを体が欲していたのです。
 
「スーパーマン」は、普段は新聞記者のクラーク・ケントで…等、
誰もが設定を知るヒーローなので、
キャラクターの説明ははじめの1分くらいで完結させてたのは大胆でした。
予習は不要と言われていましたが、
私のような集中力の欠けた人間にはあまりにも展開が早くて、
気持ちがついていけてない部分も。
それでも、相棒犬のクリプトの犬らしい聞き分けのなさが愛らしかったり、
ジャスティス・ギャング三人組の頼もしさ
(特にミスター・テリフィック大活躍)が印象に残りました。
ジェームズ・ガンの、音楽に乗せてバトルシーンを見せる演出、
久しぶりに見たから懐かしく感じちゃった。
超人ではあるけれども、育ての親を持ち、産みの親からの使命を受け止め、
どう闘えばいいのか、ひとりの地球人として思い悩む姿は共感します。
(それに侵略を使命として送り込まれたのに地球を守る存在に…
 ってところが、ドラゴンボールの孫悟空の立場に似てるなーと思ったり。
 異星人ヒーローの葛藤の定番なのかも?)
 
一方、「ファンタスティック4」は20世紀フォックスで2015年に前の実写版が作られていますが、
あまり話題にならなかったので、
今回のマーベルでのリブートはどうなるのか、公開が待たれていました。
私はその前の前の、2005年の実写版は映画館で見ています。20年前!
「デッドプール&ウルヴァリン」クリス・エヴァンス
キャプテン・アメリカと思いきや、ヒューマントーチとして登場した時は嬉しかったものです。
 
ファンタスティック4は「夫婦&妻の弟&夫婦の親友」の四人組チームですが、
宇宙旅行中に事故に遭い、それぞれが超人的力を身につけます。
天才科学者のリードは伸びる体、妻のスーザンは物体を移動させたり透明になる力、
スーザンの弟ジョニーは炎に身を包み空を飛ぶ力、親友のベンは岩のような体と怪力。
彼らはその能力を使い、地球の脅威と戦うことに。
その足跡は、前述のマーク演じるテッドのテレビ番組で
ドキュメントとして振り返られるので、
ファンタスティック4をまったく知らない人でも
視聴者感覚でキャラクターをまず知ることが出来るわけです。
 
物語はスーザンの妊娠が発覚するところから始まります。
(この場面だけで二人が長年妊活していた夫婦だとすぐわかるのも良い導入)
ジョニーもベンも喜んでいるところに、
銀色の金属のような姿をしたシルバーサーファーが現れ、
未知の宇宙生命体ギャラクタスが地球を喰らいにくることを予告します。
4人はシルバーサーファーの行方を特定し、
妊娠中のスーザンも含めて、宇宙船でギャラクタスの元へ乗り込んでいくのです。
 
この作品では久しぶりにいい意味で
絶望的な気分にさせられるシーンが3ヶ所ほどあったのですが、
まずその一つがギャラクタスとの交渉決裂。
 
1)ギャラクタスからの逃走
 
ギャラクタスはスーザンの子供がさらなる超能力を持つ存在であると気づき、
地球への侵略の代わりに自身の後継者とするために子供を差し出すよう求めますが、
もちろん夫妻が納得するわけはなく、拒絶したチームは、
宇宙船の中で産気づいたスーザンの面倒を見ながら
ブラックホールを利用してシルバーサーファーの追跡を振り切り、
なんとか地球へと帰還します。
 
ここはかなり手に汗握るシーンでしたが、よくよく考えてみると
シルバーサーファーが言ってたように
わざわざ会いに行ったのが間違いだったのでは?と思ったりもする。
相手の巨大大魔神みたいな姿を把握したり、狙いがわかるだけでも収穫なのか。
宇宙船に産気付いた時の装置が何もないのは準備不足だろ
 という意見もみて、確かに、と思った。)
 
2)地球瞬間移動作戦
 
地球に帰還したリードは記者会見でギャラクタスからの提案と、
それを拒絶したことをそのまま率直に話してしまいます。
そこまで素直に話さんでも!でもそこがリードの真面目さなのかね…)
無事男の子を出産したスーザンは批判の的となりますが、
群衆の前で、息子だけではなく地球の皆を「家族」として必ず守ることを約束します。
リードはかねてから研究していた、
物体を別の場所に転送させる技術を地球にも応用出来ないかと思いつき、
各国の応援で各地にその拠点を作ることに。
この瞬間移動は膨大な電力を要するため、
ニューヨークでも節電のための計画停電が実施されます。
(このへん、エヴァのヤシマ作戦を思い出す…
ところが転送のカウントダウンのさなか、
シルバーサーファーが現れ、各地の拠点を破壊。
ジョニーが解析した言語を使って、
実は自らもギャラクタスに侵略された星の出身である
シルバーサーファーに説得を試みますが、後一歩のところで希望は立たれてしまいます。
ここの絶望感、半端なかった…
 
3)フランクリン囮作戦!のはずが…
 
ギャラクタスが地球へと迫り来る中、リードは地球ではなく、
ギャラクタス自体を遠い場所に転送する方法を思い付きます。
夫婦はジョニーとベンの反対にあいながらも、その計画のための囮として、
生まれたばかりの息子であるフランクリンを使うことに。
ついに地球へと上陸したギャラクタスを待ち受けるチームは、
タイムズスクエアに設置された転送可能エリアに足を踏み入れさせるために
フランクリンのベビーバスケットをその中心に置きますが、
またしても済んでのところでギャラクタスに中身が空だとバレてしまうのです。
自宅にいたフランクリンは連れ去られ、チームは必死でギャラクタスに対抗。
スーザンは自分の身を犠牲にして、身を持ち崩したギャラクタスを転送の入口まで押し込み、
すんでのところでリードはフランクリンを奪還、
戻ろうとするギャラクタスを、
ジョニーの説得に心を入れ替えた?シルバーサーファーが最後の一押し!
でギャラクタスを遠い宇宙の先に送り込むことに成功!
そして命を落としたと思われていたスーザンも
フランクリンの不思議な力で息を吹き返すのでした。
 
といった、3つの絶体絶命シーンのおかげで
最後まで引き込まれてみることが出来ました。
マーベルユニバースには食傷気味だったけど、
単発で十分楽しめる映画で、入口にはよさそう。
最近次回に丸投げで微妙に話が完結してない作品続きだったから、
それだけでもとんでもなく安心でしたよ。
(ドクター・フーとかな…)
グッズも映画の60年代な美術の雰囲気そのままのおしゃれなものが多くて楽しい。
でもこの後も「アベンジャーズ/ドゥームズデイ」を見なきゃならんのか…というのが憂鬱。
色々嫌なイメージしかないRDJが本当に苦手すぎて。
 
「スーパーマン」はひとりの地球人として悩む姿が印象的に描かれていましたが、
「ファンタスティック4」は「息子を選ぶか地球を選ぶか」と世間に迫られるところが、
究極の選択的で、胸が痛いところでしたね。
そこで、どちらも守ると力強く宣言するスーザンには感動しました。
誰かからの使命でも命令でも選択肢でもなく、自分の正義を貫く。
それが今の世の中で追求すべき志なのかも。

 

 

ちなみに、最初だけしか出てこないであろうと期待薄だったマーク・ゲイティスのテッドは、
最後の最後にも出てきて、夫妻にサイズの合わないベビー服をプレゼントして
迷惑がられてて良かったです(笑)。しかも出演ドタキャンされてたし。

「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」では

キャストが多すぎてエンドクレジットは連名だったけど、

今回は単独で名前が出てきて嬉しかった。

テッドのアクスタグッズとかないんですかね??

 

 

■2025年6月5日■

 

快晴の夏日の6月。

立教大学内にある洋館ライフスナイダー館にて開催されている企画展

「細野さんと晴臣くん」を見に行きました。

細野晴臣さんが子供の頃に好きだった映画や漫画、ノートに描いた落書きを、

現在の細野さんのコメントと共に覗くという展示。

無料ですが、ネットで事前予約が必要です。

 

 

立教大学は細野さんの母校。
私も大学時代は立教のある池袋から乗り換えていたので、
親しみのある土地ではありますが、立教方面に足を伸ばしたことはありませんでした。

 

 

正面口から見ると、蔦の絡まる立派な本館が。

 

 

ライフスナイダー館はこの正門をさらに西に行った北門の中にあります。
元々は立教の総長であったライフスナイダー氏の邸宅として使われていたそうです。

 

 

ライフスナイダー館のすぐそばには校友会が入っているセントポールズ会館があり、
その中には日比谷松本楼の支店が入っているのですが、
そこでこの企画展の会期中にスペシャルプレートが提供されているそうで、

ちょっと早めの12時前に到着し、こちらでランチを取ることにしていました。

ちょうど同じタイミングで2名ほど来店していたので、名前を書いて順番待ちすることに。

 

 

つい前日に読売巨人軍の終身名誉監督である長嶋茂雄さんが亡くなったので、

長嶋さんの母校でもある立教内で展示があれば見るつもりでいましたが、

順番を待っている間に、早速寄贈されたサインバットを見つけました。

 

 

立教グッズも色々。テディベアが可愛いですね。

 

 

スペシャルプレートは細野さんが学食で食べていたというハムサラダをイメージしたもの。

細野さんの好きなカツレツとピザも。

細野さんってファミレスメニューが大好きですもんね。
もちろん日比谷松本楼だと価格もそれなりです。

 

 

池袋に着いた時点でお腹ペコペコだったのですが、

順番待ちといっても幸いそれほど待たずに入店できました。

飲み物はセルフサービスで淹れることが出来ます。

カップは立教の百合のマーク付き。

 

最初にハムサラダを口に運んだ時の感動と言ったら!

チーズとドレッシング?の味付けが絶妙で悶えました。

ピザは王道の美味しさ、カツレツのマッシュルームソースも美味。

 

 

近年改まった場所での食事というと、ホテルのビュッフェを食べる機会が多かったのですが、

ランチはこのくらいの量で一つ一つ味わって食べるのがベスト!って思いました。

 

12:30頃に食べ終わって店を出るとスペシャルプレートがちょうど売り切れていました。
数量限定とは書かれていなかったけど、数に限りがあるみたいですね。

 

13時の予約時間まではまだ時間があったので、少しキャンパス内を散歩しました。

日差しが強い日だったけど、緑が多くて気持ちいい!

 

 

本館の方に向かうと、前述の長嶋さんの顕彰モニュメントがありました。

2024年に設置されたばかりだったんですね。傍には献花台も設けられていました。

撮影した写真は巨人ファンの父親にも送信。

 

 

自分の大学にも長らく遊びに行っていないけど、

立教の池袋キャンパスは建物に歴史があるし、緑も多くて、

まるで海外の学校にいるみたいな気分になります。池袋だということを忘れそう。

 

 

校内にはチャペルもあって、ちょうどお昼の礼拝が行われていました。

 

 

新しい校舎も混在しているけど、図書館も学食も清潔感あるし、

タリーズだってあるし、立教生が心底羨ましかったです。

ここで勉強したらもっと頭良くなりそう…等と思ったりして。

 

 

ベンチで行き交う学生たちを眺めている間に予約の時間が来たので再びライフスナイダー館へ。

 

 

昨年末から細野さんグッズをたくさん購入していたので、

その中の一部から、わかる人にはわかる程度のグッズをファッションに取り入れていきました。

 

 

警備員さんに予約画面を提示すると、注意書きを読んでくださいねと案内が。

 

 

ノートを接写しなければ、撮影はOKみたい。

快晴の外から屋敷の中に入ると、暗くて一瞬真っ暗に思ましたが、

部屋に入るとちょっとずつ目が慣れてきた。

 

 

元々邸宅だったこともあって、落ち着いた雰囲気のお部屋。

ちょっと長崎のグラバー邸周辺の住宅を思い出します。

窓から見える眺めもちょっと似てる。

 

 

テーブルはそれぞれ「晴臣くんと映画」「漫画」「音楽」とテーマが分かれていて、

子供の頃の細野さんが書いた絵のノートが並べられており、
その横に現在の細野さんのコメントが添えられています。

 

子供の頃は西部劇黒澤映画が好きだった晴臣くん。

二丁拳銃の真似をしたおもちゃの銃や、「用心棒」のビデオなんかも置かれています。

 

 

部屋の中は静かですが、テーブルの中にスピーカーが備え付けられているみたいで、

椅子に座って耳を当てると「スマイル」「The House of Blue Lights」といった

お馴染みの曲をカバーした細野さんの歌声が聞こえてきます。

 

 

漫画家になりたかった晴臣くんでしたが、

高校時代の同級生にのちに漫画家となる西岸良平さんがいたことで断念し、

音楽一本に専念したというのは有名な話。

その西岸さんと一緒に書いた漫画も展示されていました。

 

 

晴臣くんが描いた手塚治虫のオムカエデゴンスのようなおじさんの絵

今回の企画展で商品化されていますが、びっくりするお値段で(約5〜10万円)

可愛かったのですが、流石に我慢。

 

 

最後のパートでは音楽に合わせてくるくる回る紙人形や、

ぴょんぴょん飛び跳ねる先程のおじさんたち。

 

 

そして小さい箱の中からは、学生時代に組んでいたバンド

「オックス・ドライバーズ」の未発表音源がささやかに流れていました。

 

 

展示物の中には、2019年に行われた「細野観光」で見たものもありましたが、

若い頃のノートに焦点を当てるというのは面白い企画ですね。

 

大人になってからの細野さんのノートも様々なことにアンテナをはっていることが分かって

もの凄く興味深いですが、晴臣くんのノートは自分の学生時代も思い出させてくれるというか、

「あー、私もこんな絵をノートの表紙に書いてたなー」とか

「好きなバンドの名前ってなんか羅列してノートに書きたくなるよねー」とか

親近感を抱いたり、懐かしい気分にさせてくれます。

細野さんと同じように、自分自身もあの頃と地続きだなーと実感。

 

 

細野さんの歴史を振り返る資料としてこれだけのものが綺麗に残っているのが素晴らしいですよね、

お母様とご本人の物持ちの良さに感謝。

 

 

この日は平日でもそこそこ人がいて、部屋も広いわけではないし、

ノートを接写しちゃいけないということに気を使いすぎて、

いまいちいい写真が撮れませんでしたが、

グッズに企画展をまとめた書籍があるので、ノートを撮影できなくても

晴臣くんの記録と細野さんのコメントを振り返ることができます。

 

 

 

新しいグッズの他、昨年末に渋谷パルコのポップアップストアで販売されていたものも

一部取り扱ってました。

 

 

おっさんキャップも迷ったんですが、

立教のキャンパスを歩いてすっかり学生気分になっていたので

本の他に、カレッジTシャツUFOキーホルダーを購入しました。

これを着てまた遊びに来られる細野さんのライヴやイベントがあるといいなー。

 

(ロンドン・サウスバンクセンターのライブには行けない…

 今年ロンドン行ったばかりだし。サウスバンクセンターも好きなんだけど…)

 

 

おじさんは花瓶にもなる。可愛い。けどエクスペンシブ。

 

 

会場を後にして、名残惜しくキャンパスの中を再度歩き、本館を通って帰ります。

青空に映える校舎ですねー。

 

 

途中で正門から入って左側にある立教学院展示館にも寄りました。

1919年に建てられ関東大震災時に修復されたメーザーライブラリー記念館

元々は事務室と図書館として使われていたそうですが、

その内部も英国の教会を訪れたときのような雰囲気の内装で圧倒されました。

 

 

2階は資料館として立教の歴史が展示されています。

全部を見る時間はありませんでしたが、簡単に成り立ちを読んだり冊子をもらってきました。

 

 

聖公会のルーツは英国国教会で、ヘンリー8世の宗教改革の頃が発端。

とはいえプロテスタントよりはカトリックに近く、中道的な教会だそうです。

 

 

これまでの発言や、企画展でも触れられていましたが、

細野さんは自分が病気なんじゃないかと心配になっていた時に映画「ベンハー」を見て感動し、

キリスト教系の学校に入ろうと立教を志望したそうです。

大学以外は親に提案されるがままに学校を決めていた私から見ると、

自分の意思で学校を選んで偉いなーと思うばかり。

 

 

でも、宗教的な選択肢だけではなくこのキャンパスの雰囲気も気に入ったらしいです。

よくわかります。私もなんだか立ち去るのが名残惜しい気持ちでいっぱいでした。

 

 

正門の向かいには立教マークのついたローソンがあって、

2階には書店と文具売り場があるのですが、立教グッズも売っていました。

 

 

スポーツが強い大学だとその分グッズも多いんでしょうかね。

私の大学もこんなグッズあれば学生時代に使ったのに…

まあ、立教のマークだからかっこいいのかもしれませんね。

 

立教を離れた後は新宿のタワーレコードによって、

この日から始まっていた高橋幸宏さんのパネル展&私物展示を見に行きました。

 

 

幸宏さんの誕生日である6月6日に発売される、

音楽フェス「WORLD HAPPINESS」のBOXセットの発売を記念した展示。

新しい"NO MUSIC, NO LIFE"のポスターも貼られています。

 

 

私物はドラムスティックサングラスボウタイ

 

 

お元気な頃に幸宏さんモデルのドラムスティック欲しかったな…

 

 

実は、私は都民かつYMOファンなのにワーハピに行ったことがなく

(ちょうどユニコーン再結成→SHERLOCK沼にハマっていて、ロンドンの旅費が最優先だった)

BOX自体は高価だし買うつもりはなかったのですが、

以前YMOのトランスアトランティックツアーのBOXをどこで買おうか悩んでいるうちに

いつの間にか売り切れて受付終了になった苦い経験をしたこともあったり、

(その後、この新宿タワレコで奇跡的に在庫を入手出来たのですが)

写真で幸宏さんの笑顔を見ているうちにやっぱり欲しくなって、

見本のプラスチックケースをレジに持って行きました。

 

 

すると現物を持ってきた店員さんの手にあるBOXセットのでかいこと!

前述のトランスアトランティックツアーのDVDケースくらいの大きさを想像してたのに、

実際はLPの大きさで、重量も何キロあるの?って重さ。

現地で購入を決めた私はちょっとビビってしまいました。

 

休日だった翌日、BDを再生して、とりあえずYMOの曲だけかいつまんで見るつもりでしたが、

実際再生してみると、お昼から夕方までかかってしまいました。

すごいボリューム! これで4CDと大きい写真集もついて

トランスアトランティックツアーと変わらないお値段というのがお得すぎる!

(何かと比較しがちw)

 

まだpupaビートニクスMETAFIVEまでしっかり見終わっていませんが、

お元気な幸宏さんや教授、仲良さげな三人の姿を改めて見てジーンとしてしまいました。

改めて、御三方とその音楽が大好きだなと、実感させられます。

 

 

幸宏さん、お誕生日おめでとうございますハート

 

 

■関連記事■

 

 

 

 

 

 

■5月17日(土)■

 

 

 

トム・クルーズ出演のシリーズ最新作、

映画「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」

先行上映初日に見てきました!

 

 

今回の作品は前作の「デッド・レコニング」の続編。

シリーズ過去作はすべて見ていますが、

「デッド・レコニング」は冒頭から理解するのがなかなか大変だったので、

前日に配信されている吹き替え版で復習しておきました。

(難しかったからブログの記事にもしてなかったんだろうなー。)

 

前作ではトム演じるイーサン・ハントが、

世界中の国々の機密情報をも操る脅威である

高度なAI「エンティティ」を破壊すべく、

その制御のために必要な2つの鍵をルーサー(ヴィング・レイムス)や

ベンジー(サイモン・ペッグ)ら仲間たちと共に追跡。

エンティティの僕(しもべ)であり、

イーサンと因縁のあるガブリエル(イーサイ・モラレス)は逃しながらも、

新しく仲間となった天才的スリ師のグレース(ヘイリー・アトウェル)共に

暴走するオリエント急行での死闘の末、ついに2つの鍵を奪取。

ガブリエルの部下だったパリス(ポム・クレメンティエフ)から

エンティティの発生源である潜水艦セヴァストポリの存在を知らされる

…というところまで描かれました。

 

イーサンが崖の上から鉄道めがけてバイクで飛び降りる命懸けのシーンが話題になりましたね。

 

↓これが前作の最終予告編。

 

シリーズ集大成となる最新作では、各国の目をかいくぐり、

ついに鍵を使ってイーサンたちがエンティティの破壊へと乗り出します。

 

↓こっちが今作。


《ここからネタバレ》

情報量が多いので、覚えているストーリーをメモしておきます。

 

潜伏期間を経て、仲間であるルーサーとベンジーに再会したイーサン。

ルーサーは病と闘いながら、オフラインの環境で

エンティティに対抗するための”毒薬”メモリを作成。
そのメモリと、潜水艦セヴァストポリに残されたソースコードを組み合わせることによって、
エンティティを混乱させ、第三次世界大戦を防ぐことが出来る。
そのためには、ガブリエルから潜水艦の沈む位置を聞き出さねばならない。

イーサンはガブリエルと接触するため英国大使館のパーティにグレースと潜入。

二人は鍵を狙うガブリエルに捕らえられるもなんとか逃れ、
エンティティと接触出来るポータルを見つける。

 

イーサンはエンティティと交信して

完全オフラインの施設(なんの施設だったっけ…)を見せられて、
そこに向かうガブリエルと再びあいまみえることを知らされます。

そしてルーサーはガブリエルにメモリを奪われ、

彼の仕掛けた爆弾によって犠牲になることに。

第一作から参加していた古株ルーサーとの別れは辛い…

 

打ちひしがれながら、イーサンはCIAに投降しますが、

スローン大統領(アンジェラ・バセット)を説得し、

北大西洋を航行する原子力空母GWブッシュへ乗艦。
そしてベンジーらチームが入手する予定の座標を受信できる潜水艦から

深海に沈んでいるセヴァストポリを目指します。

 

ベンジーたちが座標情報を得るために

音響監視システム(SOSUS)が設置されている島の拠点を訪れると、
そこにいるのがシリーズ第一作で登場したウィリアム・ダンロー(ロルフ・サクソン)!

CIA本部でイーサンに非公開工作員リストを盗まれた張本人!

 

そのロッジ兼施設はすでにロシアの工作員に占拠されていましたが、

実は過去の音響監視システム情報はCIAによって破棄されており、

ダンローは唯一潜水艦セヴァストポリ爆発時の座標情報を覚えていたため、
ベンジーとダンローたちは隙を見てイーサンのいる潜水艦に座標を送信。

イーサンは単身セヴァストポリへ乗り込み、鍵を使ってソースコードを入手。
施設を抜け出したダンローの妻とグレースが運んだ回復装置で生還します。

 

そして、イーサンはルーサーが作った「毒薬」メモリをガブリエルから取り戻すため、
仲間とダンロー夫妻と一緒に完全オフラインの例の施設に向かうのです…

 

 

毎回このシリーズを見る度にこれ以上のインポッシブルなミッションがあるのか?

と思わされますが、毎度更新してきますね!

ソースコードを目指すためロシアに追跡されている潜水艦から単身飛び出し、

セヴァストポリ内の転がり落ちる巨大な魚雷を

掻い潜って進んでいくシーンは本当に息を呑みました。

「ローグ・ネイション」6分息止めシーンが思い出されます。

もちろんクライマックスの飛行機のシーンも。

こんなのとても生きて帰れないよ…と思いながら。

 

冒頭の大使館のパーティー(会場はロンドンの自然史博物館だった)で

グレースがイーサンと共に戦うシーンは、

すっかりチームの一員らしくなって…と思ったけど、

後半のダンローの奥さんとの犬ぞりのシーンや、

作戦を話し合っているときの動揺した様子は、チームの新米感が残っている感じ

 

新しいメンバーとなったパリスは殺し屋だけにいつも冷静だけど、

銃撃を受けたベンジーの気胸の手当てをする時には流石に動揺してましたね。

それにしてもベンジーが無事でよかった…

シリーズの集大成だからってベンジーまで退場されたら悲しすぎる…
 

そして改めてダンローとの再会は嬉しくなりました。

第一作って、私が初めてのデートで見に行った映画だったんですが、

(連れは途中で寝てたけど私は最後まで見た。苦笑) あれから●十年ですよ!?

やっぱりあのナイフの刺さるシーンは忘れられないですよね。

しかも座標を記憶していたり、クライマックスでの爆弾装置解除でも活躍して、

今作のMVPじゃないでしょうか。

 

ところで、私がこのシリーズを積極的に見ているのは、

ベンジーを演じてるサイモン・ペッグが見たいからだったのですが、

前作からは私の最も愛するマーク・ゲイティスも脇役で出演しています。

 

 

前作は国家安全保障局長官として

冒頭の会議に出席している一人で役名もありませんでしたが、

今作は出世して、国家安全保障担当大統領補佐官の

コットン・アングストロムという名前も付けられたそうです。

それでも流石にオープニングタイトルに名前は出てこないだろうと思ったら、

一応2人並びで出てきて思わず感動しました(笑)。

 

 

イーサンがソースコード入手のために困難な挑戦を続けている間、

エンティティは英国、中国と、次々に核保有国家の情報を盗み、

ついにアメリカも時間の問題、盗み出されたら核戦争に突入するという危機せまる状態。

(この辺りのスクリーン描写、「エヴァンゲリオン」のマギ回を思い出す…

大統領は核使用のボタンを押すかどうかの選択を迫られますが、

すんでのところで思いとどまります。

この緊張感のあるシーンで傍にマークがいるのが嬉しい。

しかも大統領を支持する側についてくれてたし。

 

ところで、先日舞台を映画館上映してくれるNT Liveで

舞台版「博士の異常な愛情」を見に行っていたのですが、

これが思いもよらず、いい予習になりました。

 

 

この作品は言わずもがな、精神に異常を来した司令官の命令が発端となり

世界が核戦争に突入し、人類滅亡に直面する

スタンリー・キューブリック監督の1964年の映画を元にしています。

(私の好きな映画トップ10のうちの1つです。)

ここに外交上の都合で自国の都市を攻撃し犠牲にするというプランが出てくるのですが、

この全く同じプランがこの「ファイナル・レコニング」にも出てきます!

しかもどこか一つではなく、リストが作られているというところも同じ。

 

映画関係者が「博士の異常な愛情」を知らないということはあり得ないので、

おそらくオマージュとしての引用なのかもしれませんが、

実際に核戦争が起こるとこういう計画がなされるものなのかもしれませんし、

全然笑えるところではありませんが面白かったです。

 

 

 

エンティティの存在は、まさに現代が直面している問題そのものかと思いますが、

最後にルーサーがイーサンに残した言葉、

我々の運命は定められた(written)ものではなく、

自分たちで決めるものなのだという言葉が

我々にも響くものとして印象に残っています。

 

現代はすでにAIの情報に頼りがちになっていますが、

エンティティの予測を裏切ってイーサンが鍵を手にしたように、
そこで予測され回答された出来事は必ずしも正確ではなく、

予測を完全に間に受けて自分の意思を曲げたり、

自分で出した答えを諦める必要はないのだという意味にも思えます。

 

イーサンのその場その場で下していく決断と、

あの荒唐無稽なミッションの遂行は、

自分で考えて行動する力が特にこれからの時代に必要になるということを

教えてくれているような気がするのです。

 

それに、個人的には、グレースやパリスやダンロー

CIAのドガ(グレッグ・ターザン・デイヴィス)のように、

敵対していた立場の者たちがイーサンに恩と共感を感じて、

仲間として力を合わせるところにグッときます。

 

オーシャンズ11や8も同じだったかと思うのですが、

エンディングにそれぞれ別々の場所に去っていくのが、

なんとも切なくて、でも今生の別れではない、

そんな絶妙な仲間の関係がいいですよね。