この間、半蔵門線に乗って大手町に行った。途中の停車駅で80代と思しき老夫婦が乗り込んできた。シルバーシートの前の吊革につかまり立っている。奥さんはなんと杖を携えていた。しかし、携帯に忙しい若者3人は全く気付かない?見てはいけない光景を見てしまった気がした。
翻って、私が台湾や中国へ旅したとき、台湾ではバスで、中国では地下鉄で若者が何気なく席を立っていった。え、優しい! 日本ではめったに見られない(たまには親切な青年もいるよ)。カナダに行った時など、もっと素敵な場面に出くわした。バスに乗っていた高齢の体の不自由な女性がバスから降りようとしたとき、3,4人の人が周りから声をかけ、中には一緒に下車して見送っていた。運転手さんも温かいまなざしで待っていてくれた。
これだけのわずかな私の体験で、若者全体を評価することは難しい。しかし、オリンピックを迎えるわが国は、優しい心と態度が不可欠の気がする。若者よ、お年寄り、ハンディを抱えている人を見つけたら、進んで席を譲りましょう。