海老とサバのセット料理はこの季節の出し物。

和のソイソースで味をつけた完熟のトマトとの合わせ技は

ミントによって、独特の個性的な味わいを醸し出していた。


仲間との会話はたわいもないこと。

子供がいくつになった

今度は母の世話を始めた

孫が生まれる

ボーナスが安かった

来年こそ、楽しい仕事をやれますように…


仕事納めのビジネス街は

ひっそりとしている。


ひっそりと静まり返ったビル街を歩くのが趣味だった


ビルとビルの間に挟まった神社を訪ね歩くのが好きだった


野良猫に出会い

寒くはないかと尋ねるのが趣味だった


公園の隅っこに集まった野良猫の姿をみては

天気がいいと助かるよな…と微笑みかけた。


そうやって枯れた心をひとりで治すウォーキングを

何日も晴れている間続けた


歩き続けているうちに

視界は街路樹が意外と美しかったこと

名前も知らぬ外来種で飾られていたこと

もう桜がつぼみをつけていたこと


雲の流れが穏やかなこと

空の色が冬色に変っていたこと

町の明かりが少し暗くなっていること

空気が澄んでいること


喧騒が聞こえないこと

人の吐く息が臭くないと思えたこと…。


こうして少しずつ少しずつ

大人だったころの心を取り戻して

心の中にあったもやもや

頭の中に合ったイライラ

みんなみんな優しい音色になった時、

また日常の世界が始まる…


その繰り返しだった。



世間体を気にするタイプ?

それとも

自分は間違ったことをしていないと

胸を張って生きてますか?


太陽が昇る時刻と共に起き

スケジュールをチェックして、

かばんの中身を確かめる。


シャワーを浴びて髪を整え

着ていく服選びをする時間は

全部で2時間。


メイクをしている時間があったのは

最初だけでした…。


遊びたい時も

食べたい時も

我慢、我慢で遊んでいるときより

充実している時間をもらいました。

食べずに働いた時間は

私に将来の輝きを

見せてくれました。


もういいでしょう?

内緒だって言っていたけど…。

身体が丈夫な人ほど

心も丈夫だと

思っていました。


けれども

いくつもの仕事をやり遂げた人の

心の強さは

立ち上がる強さを持っているものだったこと

知りました。

これってもしかすると

九死に一生を得た経験値と

重なってないかな…。


コツコツ歩いた人と

大きな戦い1回分の経験値。


ちょっとそういうことを考えていました…。


賃貸マンションの広告を作られるおつもりでしょう?

せっかく話ができたと思ったのに

賃貸マンションのCMに出るのと同じだと

気持ちを切り替えて考えてみます。


あたしの顔を特殊メイクするという話が来たのは

おもしろい!と思いました。

しかも、爬虫類ですからね。


あたし実は、本当の自分と演じている自分の

ギャップに一時期悩んでいました。

ストレスはたまるし、もう毎日ひどくイライラしてしまって…

気分転換をするために良く買い物をするようになったのは

間もなくのことでした。


自分の自由になることも制限されていることもあり

日本から海外へ行くことも増えました。

海外では日本人がなるべく行かないような国を選び、

そこで大口をあけて笑うのが気持ちよかった。


「それでいいのか?」


根をつめた仕事が終わった時は、

自問自答がやってきます。

楽しい後には必ず、さみしさのせいか

自問自答を繰り返します。


何をやっても満足の後に


「今のままでいいのか?」


そういう自分の顔を見るたび、

もしも自分の顔以外につけるとしたら

どんな顔がいいか

考えるようになりました。

そういうときの特殊メイクは楽しく

ストレスも意外なことになかったのです。


今までやった仕事で

一番楽しい仕事だったかもしれないな…。


嘘をついているわけではないのに

本当の自分というのがどこかにいると感じている感覚。

自分探しの旅をしたくなるのは

シンプルな自分にリセットするためなのかも…。


文句なしの体験をしてみたいという欲求も

その時間のどこかに一瞬でも本当の自分を

感じるような気がしているのかな…。