ココハドコ? アタシハダレ? -27ページ目

ココハドコ? アタシハダレ?

自分が誰なのか、忘れないための備忘録または日記、のようなもの。

桜も散ってしまったこの時期に梅の話も何ですが、うちの近くに一本の木に白もピンクも咲かせている梅の木があって、なんだか気になって仕方がない。撮ろうか撮るまいか迷っているうちに花が盛りを過ぎてしまいそうで、やっぱり今のうちに撮るだけは撮っておこうと。それが5日前の話。

 

 

「思いのまま」という品種らしいのですが、それは命名した人間の勝手な空想で、梅の木の方は「全部白のはずだったのに、こんなはずじゃなかった」と思ってるんじゃなかろうかと、これも人間様の勝手な空想。

 

 

 

被写体となった梅の木は白の八重が基調なんだが、1本の枝すべてがピンクの花だったり、白い花の花弁の1枚にピンクが入っていたりして、来年も同じところに同じ色、同じ模様の花が咲くのだろうか?一体どんな遺伝子のいたずらだろうか?と訝しい事この上ない。

 

 

 

梅は交雑によって種類が多い。300以上あると言われているが、正確な数はわからない。だからこんなのがあっても不思議じゃないのかもしれないが、桜はもっと種類が多いらしい。が、桜にも「思いのまま」があるとは聞いたことがない。深く考えずに、楽しむに如くなしという事にしておこう。

 

 

 

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東京の桜もどうやら満開。小学校の入学式以来、桜に良い思い出がない私としては心騒ぐ思いがない。写真は10年以上前に撮ったものの蔵出し。熊本・南阿蘇村の「一心行の桜」。樹齢400年を超えると言われる。桜には菜の花が似合っている。

 

 

 

私の両親は熊本の産で、私も熊本の生まれなのだが、私が3歳になるころには家族そろって東京に住むことになったので、私には熊本時代の思い出というものがほとんどない。

ある時、老母が元気なうちに一度熊本に帰りたい、女学校時代の友達にも会いたいというので私が予定を立てて、姉と姉の娘に付き添ってもらって4人で熊本に行った。まだ3月で肌寒さが残っていたが熊本城の桜は満開で、だったら「一心行の桜」も見に行こうとここに来たのだった。

 

旅は母の生まれた村、すでに知る人もないその村で祖先と仲の良かった弟の墓に参り、女学校時代の友達もすでに亡く、その仏前に参り、若き日々の思い出深い阿蘇が最終日だったが、そこも昔の面影を見ることはむずかしいようだった。

 

母はその年の12月に忽然と逝ってしまった。誤嚥性肺炎で入院して一週間くらい、眠るように静かに息を引き取った。享年97歳。

 

 

 

 

 

 

 

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雛曇は緋梅系、一重。2月上旬から咲いていて、比較的早咲きの部類のようだ。爽やかなピンクで満開でもけばけばしくならない。

 

 

 

 

 

ついついたくさん撮ってしまった梅の花だけど、切りのいい10回目でおしまいです。

 

 

 

 

 

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