その233 うしろすがた(つづき) | ココハドコ? アタシハダレ?

ココハドコ? アタシハダレ?

自分が誰なのか、忘れないための備忘録または日記、のようなもの。

ふと思うのだが、人は自分のうしろ姿を見ることがあるのだろうか?

私は見たことがない。

では、見たいか?と自問する。

 

実は、あまり見たくない。

怖いもの見たさで見てみようかと、思ったりもするけれど、ひどく失望しそうな気がする。

 

 

もう何年も前の事だが、今でもはっきり目に浮かぶほど、見事に姿の美しい女性を見かけたことがある。まもなくラッシュが始まろうかという時間帯の山手線の中、その女性だけが場違いなほど物静かで、ちょっと近づけないほど美しい姿でそこにいた。なんでこんな人がこんなところにいるのだろう、そんなことを思って目を離せなくなってしまった。

 

人の姿を美しいと思ったのは後にも先にも、その時一度だけ。その美しさを表現する言葉は、今もって持つことができずにいる。

 

 

「男は30過ぎたら、自分のうしろ姿が見えてなくちゃいけない」と、まだ20代だったころに人から言われたことがある。

 

無論、うしろ姿が見えるほど際立った生き方をしてきたわけではなく、だからだろう、ずっと気になっていて、こだわりとなっていまだに私の胸に残っている。

 

 

 

 

 

 

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