初めて見た風景を、ああ、懐かしいと思い、そのことに動揺するとはどういう精神の作用なのだろう。
私が感じたことを忠実に表現できてる写真とはいえないのだが、どうしてもこの風景を撮っておきたくて、二日も続けて来てしまった。仕事の帰り道、八王子から浅川の河川敷の遊歩道を自転車で走っている時に見つけた風景。手前の橋はガスか水道の管路だろう、その先の鉄橋は中央線、その向こうの丘陵に広がる住宅は長沼あたり。とりたてて美しい風景というわけでもなく、どこにでもありそうな風景なのだが、なぜか強く魅かれる。それがなぜなのか私にはわからない。分析に意味があるとは思えないし、できるとも思えない。手に余る。