その53 夏近し | ココハドコ? アタシハダレ?

ココハドコ? アタシハダレ?

自分が誰なのか、忘れないための備忘録または日記、のようなもの。

近くの田んぼに水が入った。例年に比べ少し遅い気もするが数日内に田植えが行われるだろう。東京も23区から西へ少し外れると住宅地に囲まれるようにして田んぼや畑がけっこうある。水が入ると土の中からカエルが顔を出して夜ごとケロケロと合唱を始める。あれをうるさいと思う人もいるのだろうけれど、一年のうちで夏の訪れを最初に感じるのがあのカエルの声で、風物詩として私は嫌いではない。


その水の入った所へ早くもカルガモが来て餌をあさっていた。普段は多摩川あたりにいて食い物に困ることはなさそうだが、目ざといもので、水の入った次の日にはもう何羽も来ていた。鴨の多くは冬に北方から渡ってくるので俳句では冬の季語だが、カルガモは留鳥で一年中見ることができる。「軽鴨」とか「夏鴨」と書くとこちらは夏の季語になる。

 

 

鴨は雑食で水草や藻類だけでなくカエルやタニシも食べるらしい。鳩と同じで公園なんかにいる鴨はパン屑なんかですぐに餌付けされてしまうという。中には太りすぎて動けず猫のエジキという悲惨な奴もいて冗談でなく文字通りの「カモ」になる。

 

 

ともあれ、夏近しである。

 

 

 

 

 

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