斑鳩の田園地帯にどこか遠慮がちに聳える三重塔。西暦706年頃に完成したとみられるこの法起寺の三重塔は三重塔としては日本最古、国宝に指定されている。また1993年には法隆寺の47の建造物とともに世界文化遺産にも登録された。ここは聖徳太子が法華経を講じた岡本宮の跡地と考えられ、太子の遺言により山背大兄王が岡本宮を改めて寺としたのが法起寺の始まりと伝えられている。
なお、法起寺はもともと「ほっきじ」と読んでいたが、世界遺産登録時に法隆寺と統一感を出すため「ほうきじ」と読み方を改めたのだそうだ。
歴史の様々な栄枯盛衰を体験してきたであろう建物が、今も細々とではあるが、遠い過去の息吹を見るものに語りかけてくるような、そんな心地よい時間を過ごすことのできる空間がまるで用意されているようであった。
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おいおい、高いとこにあがって、はしゃいでんじゃねえよ!
おいっ、こらっ! しゃちほこじゃねえんだ、逆立ちしてよろこんでんじゃねえ!
地上にいる狛犬たちはみんな行儀よく座っているのに、こいつらときたら、、、
聖天堂という建物の屋根で遊ぶ狛犬どもでした。
それにしても江戸時代に建てられたこの聖天堂という建物の、この軒丸瓦の紋章は人参か?
写真を見て初めて気づいたが、三重塔やほかの建物にこの紋章は見当たらない。
はてな??