その7 雲(3) | ココハドコ? アタシハダレ?

ココハドコ? アタシハダレ?

自分が誰なのか、忘れないための備忘録または日記、のようなもの。

 


 
空を見上げて、魅入られるように佇んでいたのは
まだ、少年だったころの私
私の胸の奥には空のほかに何もなかった
空だけがあったのだ
 
あれから何年が経ったろう
30年
50年
いや、もっと、、、
 
*****
 
空の
あの深い青
 
ある時、思いもよらぬ時に思いもよらぬ 言の葉
 
「絶望」
 
そうか、あの青は絶望の色だったのか、、、
突然、胸の奥にストンとおちた
 
人はあの空の青を見上げながら
絶望に憧れていたのか
 
絶望することの、どこまで下手くそな
人間という生き物
 
絶望が確かであればあるほど 深ければ深いほど
手ざわりまで確かな 「希望」を手にできるというのに
 
人は、
まるで唐突な発情のように 希望を夢のように語る
 
*****
 
雲のかたちは
いのちのかたち
 
*****
 
空の青を背中に背負って
遊弋する鳥
 
何を思うか
 
 
 
 
 
 


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