日本とは違う入学制度

 

 

まず最初に、基本知識。

 

オーストラリアの大学は、日本のように、センター試験とか

その大学に直接行って二次試験をするなどの「入試制度」がないです。

 

なので何が重要かと言うと

 

ズバリ高校での成績!!!

 

 

今年、長女がY12(高3)になったのでオーストラリアの大学システムを学んでみました。

 

現地で子育てしてる方にも

一体どーなってるん?

て思う人多いんじゃないかなと思うので

 

調べた事わかった事など簡単に書いときます。

 

 

 

 

  それで、ATARって何やねん

 

 

お子さんがハイスクールに入ったら

 

ATAR(エイター)

っていうのを聞くと思います。

 

これは

Australian Tertiary Admissions Rank (ATAR)

の事で

 

自分が勉強したい科目を選んでYear 11から専門的に学びます。

選べることは選べますが、

Englishだけは必須なので、Year 7から英語は頑張った方がよいでしょう。

 

 

詳しくはこちら

 

 

 

 

それで、大学のコースに入るのには試験がない

という事は前述した通り。

 

という事で、それぞれコースには

 

Minimum ATAR Score

 

というのがあり、

 

あんたにこれだけスコアがあればこの学部に入れますよ、という目安があります。

 

 

 

 

 

 

最低でもpredicted ATARが70あれば、どこかの大学・学部に入れます。

 

 

逆に言うと70ないと辛いって事ですね。。泣き笑い

 

地方の大学だと50でもいいそうですが。

 

 

そして例えば法律、メディカル、エンジニア等は高く

 

UWAの

Bachelor of Philosophy (Honours)や

Doctor of Dental Medicine via Bachelor of Biomedicine (Specialised) 

なんかは98!

 

ATARのスコアは0.00 から 99.95なのでほぼ満点を取っている事。

 

 

夢があって何かのスペシャリストになりたいという子は

やっぱハイスクールもレベルの高いコースに入って

Y7(日本でいう中1)からガツガツ勉強するもんです。


 

 

 

  具体的にはどうやってアプライ?

 

 

全部のスコアによって入れる大学、学部が決まっているので

Tertiary Admissions Centre (TAC)

というサイトからアプライします。今現在('23) で$88かかります。

 

オンラインで簡単にアプライ可能です。

 

早めにアプライしていると、コースのよっては

ATARのスコアが高い人(predicted ATARスコア)から

7月からのEarly offersであっという間に大学が決まる事があります。

 

なので大学に行くと決めてる人、

特に希望のコースや学部がある人は、普段からExamの為に必死に勉強し

predicted ATARのスコアを何とかあげようと頑張ります!

 

ちなみにマックス6つコースを選べて、その中から一つオファーが来ます。

なので第一希望を決めるのは大切。

 

 

※アート系(ダンスやミュージックなど)はその後インタビューやオーディションがあります。

※インターナショナル、学生ビザの人はTACからではなく直接大学へアプライ

 

 

 

 

  ATARをしてない、またはスコアが足りない場合は?

 

 

ご心配なく!オーストラリアの大学は様々な方法で入れます。

 

Year12 でもATARというストレス満載な試験勉強をしなくてもいいので、ATARではなく、ジェネラルコースを取得してのんびりハイスクール生活を満喫してください。

 

 

1. TAFE (VET) to Uni

 

TAFEやカレッジで取得できるVocational Education and Training (VET) qualificationを持っていれば

それを使って大学に入れます。

 

certificate III, certificate IV, diploma or advanced diploma

などがそれに当たります。

 

VETコースを終えて大学に行けば、

TAFEで勉強したユニットはパスできるなども可能。

 

 

 

2. Recognition of Prior Learning (RPL)

 

 

大人になってから大学に行きたいという方はこちら。

 

Formal education 

過去すでに大学でディプロマ、サーティフィケートを取得

 

Informal education

オーストラリアでは利用できない資格、大学を卒業した証明など

 

Experience-based learning

Y12を卒業前に仕事を始めた方など、仕事から実際に得た経験を元に学んだという証明

 

 

 

3. University-Provided Pathway Programs

 

 

1番目のTAFE to Uniオプションと似ていて、pathway コースのあるカレッジに行き、専門を勉強をして大学に行く事です。

 

 

また、Bridging coursesというものもあり、大学によっては必要なディプロマ、サーティフィケートがない場合でもその大学が提供するオンラインコースなどで勉強し、

その後大学に入る事も可能です。

 

 

右矢印実はこのブリッジングコースが一番楽ちんではないのかねと思う。

ハイスクールが終わって、ブリッジングコース受けて、学部に入れるので

ATARのストレスフリーですわな。。

 

 

 

までもそんな理由から、大人になってから大学に入るのは

ここオーストラリアではかなり一般的です!

 

 

 

  ハイスクール生活最後をまとめると

 

 

 

かなりさくっと大学について紹介しましたが、

オーストラリアではとにかく日本のように

「みんなが大学に行くから私も行く」

みたいな雰囲気はありません。

 

 

娘っちはアカデミックのハイスクールなので

周りの友達もATARをして大学に入る人がほとんどですが

何をしたいかは人それぞれ。
 
Year12終わったらすぐに働くひと、

大学に行く意味がよくわからないのでTAFEに行ってとりあえず興味のあるスキルを得る予定のひと、

ATARを始めたものの、ストレスフル過ぎて挫折、ブリッジングコースで大学に入る予定の人、

Year11で高校をやめてバイトをしている人、
 
などなど、、
 
 
まさに何をしても周りから何も言われない文化でいいなと思いますわ!