うまくいかない
恋に落ちた眼差し
※このブログはネタバレありなので、閲覧ご注意ください。
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屋敷では、連日、カッセルの浮気相手を探すためのイネスのお茶会が続いています。
けれど、いよいよイネスもカッセルの気持ちを知ることになります。
【43話】
原作によると、イネスは昼間のお茶会では、接客用の華やかなドレスを着ていますが、いつもカッセルが帰る前には、こっそりと地味な黒いドレスに着替えているそうです。
カッセルの前で、自分を華やかに見せないための、結婚前から続く、演出なようです。
今日はお茶会が終わるのが遅くなって、カッセルが帰ってきてしまった上に、今日は後ろボタンのドレスの着替えに手間取っていて、その間に、カッセルはお風呂から上がって来てしまいました。
イネスは、カッセルには毎日着替えていることは内緒のつもりでしたが、実はカッセルはとっくに気付いていて。
接客用の華やかなドレスでは、夕食の席にはカジュアル過ぎるからと言い訳を考えているイネスですが、カッセルはそんなことを気にしていません。
むしろ寝巻きに着替えて、夕食を寝室に運んだら?というくらい、格式張ったところの無い男です。
カッセルはイネスの後ろに立つと、後ろボタンを閉めるのを手伝ってくれます。
太ってしまったので、ドレスがキツくて、引っ張って閉めるのが大変なのですが、カッセルは軽々と閉めていきます。
ところが、カッセルは『首までボタンを閉めているのを見ると、後で一つ一つ再び解くことを想像する』と言い出して。
原作では、結婚前から、カッセルは、むしろ黒いドレスのイネスに欲情して、妄想して1人でシテましたからね(笑)
イネスは、ずっと間違った選択をしていたことに気づき、後悔します。
カッセルはイネスのはち切れそうな胸を掴んできます。
『太った』というイネスの言葉に、カッセルは少しも同意せず『妊娠したんじゃ?』なんて答えて、イネスに睨まれます。
イネスが倒れてから数ヶ月たつけれど、いまだにカッセルは、イネスを心配して、セックスを控えようとしていますが、妊娠を急いでいるイネスは不満です。
週に一回くらいを目処に合意したものの、イネスは『カッセルは私の体を心配してるのだろうし、子作りの義務のために仕方なく応じているのだろう』と捉えています。
イネスは、カッセルはいい人だから『人として』心配してくれているのだろうけれど、自分のことを『女』として好きだとは思っていません。
『女好きな男』としての一般的な欲情と、跡取りとしての子作りの義務のために、イネスを抱いているのだろうと思っています。
『黒いドレスだと好かれない』とか『愛想が悪いと好かれない』というのは、イネスの固定観念に過ぎなくて、おそらく前世から毒母によって刷り込まれた貴族女性の価値観なのだと思うのですが。
その価値観に基づいて、幼い頃から黒いドレスで、カッセルが自分を好きにならないように操ってきたつもりなんだろうけど、実は結婚前からすでに黒いドレス大好きなカッセルなんですよね(笑)
結婚前の食事会でも、毒母は黒い服のイネスを『魔女のようだ』と言うけれど、カッセルは充分『美しく』見えていましたね。
さすがの毒母も、男の変態的な欲望についてはあまり詳しくなくて、社交界の表向きの好みの指導に留まっていたのでしょう。
そして、『腹ばいになって』と、黒い服に欲情し始めたカッセル。
漫画では、省略されていますが、原作では、ここからが本番です。
黒いドレスのスカートの中に手を入れ、イネスを刺激するカッセル。
イネスを感じさせるためだけの、彼の行為は、イネスにとっては『子作り』に繋がらない何の意味もない無駄なことですが、やがて、恐ろしいほどの快楽がおそってきます。
その日のカッセルは、最後まで身体を重ねることはありませんでした。
男の欲望のためでも、子作りのためでもない、女性としてのイネスの快楽だけを追求した、『イネスファースト』の夜だったのかもしれませんね。
*
翌朝、バルコニーから入ってくるカッセルの気配で、イネスはうっすら目を覚まします。
カッセルはベットの傍らに座り、イネスの額の髪をよけ、額をなでながら、『可愛い…』と呟きます。
『可愛くない』とイネスが反論すると、カッセルは『可愛くて死にそうだ』と。
イネスがまだウトウトしている間に、カッセルは廊下のスタッフから朝食を受け取っています。
夜を共にした翌朝のカッセルは、いつも過保護だが、その過保護を断ることの方が難しいとわかってきたイネス。
昨日は、本当の意味でセックスしたわけではないのに、彼はとても満足して元気そうです。
パンを食べるイネスを見て、カッセルは『食べる姿も可愛いよ』と。
『自分はこのような扱いを受ける人間ではないのに…』と。
イネスの自己認識では、自分は『可愛い』と言われるキャラでもないし、前世での罪を思うと、そんな大切に扱われることが赦される人間でもないのに。
疑問に思いながらカッセルを見ているとイネスは彼の『目』に気付きます。
彼女は男たちのこんな『目』を知っていました。
それは、一方的な思い込みや、勘違いのようなものであっても、少なくとも一瞬だけは、男たちはそんな『目』で彼女を見ました。
それは『恋に落ちた眼差し』でした。
イネスを見つめるカッセルの優しい目に、イネスは驚きます。
イネスは、それは『事故』だと、思いました。
*
カッセルが出勤した後、イネスは考えます。
男達は、時々、自分の気持ちに流されて、それを『愛』だと思いこんだり、勘違いしたり、愚かなことを繰り返すものだから。
けれど、相手は、あの『カッセル・エスカランテ』である。
頭からつま先まで綺麗にしていた皇太子妃時代のイネスならともかく、女にモテモテで目が肥えているカッセルが、よりによって過保護で太った、気を抜きまくりの今のイネスを好きになるなんて。
『とにかく子供ができたら終わりだろう…』と。
原作によると、妊娠した妻を裏切らなかったのはエミリアーノだけで、それさえもエミリアーノの誠実さそのものと言うより、『お金が無いから遊べないだろう』と言う現実的な問題として捉えていたそうで、イネスの男に対しての不信感の深さというのがわかります。
その男に対する価値観で、カッセルを見ると、顔も身体も、お金も、力も…無いものが見つからないくらいの人間なわけで、自分から妻を裏切ろうと努力しなくても、裏切る要素満載過ぎなわけで。
そうなると、いつか彼もまた、別の女性に目を向けることになるだろう、と。
そんな時、アロンドラ達がイネスとカッセルの幼少期の肖像画を持ってきます。
幼いイネスの絵の可愛いさに感激しているアロンドラ。
執事アルフォンソのイネスを見る目が少しおかしいことに気づきます。
ラウルから何かを聞いて、イネスを疑っているのかもしれません。
*
漫画では省略されていますが、原作では、イネスは、カッセルの好みを確かめようと、ダイエットすることにします。
けれどダイエットはうまくいかず、まったく前と変わらない太ったままの体型のイネスを見ても、痩せたと心配するカッセル。
カッセルは、やはり太った女性が好きなのだろうと、イネスは思います。
でも、客観的にみると、たぶんイネスは身長も高いし、出るとこ出てるセクシーなナイスバディなんだと思います。
ただ単にイネスの『太った』の基準があまりにメンドーサ貴族基準で厳しいだけなんだと思います。
今で言うモデルさんの基準みたいな感じで、男がそこまでのスタイルを求めていないと言うのは、今もよく聞く話で。
男は、スッピンとか、ちょっと肉付きがいいとか、ゆるい感じの方が好きだったりしますよね。
相変わらず男心がわかっていないイネスでした。
そしてカッセルにとっては、イネスが痩せる=体調が悪いと言う意味なので、特に注意深く考えているのでしょう。
…そんなところで、今日は、ここまで。
では、次回またお会いしましょう。
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なんと声優さんが声を当てて漫画を読んでくれます。カッセルの声がイメージどおり✨初期の復習にもいいかも。
