この結婚はどうせ
うまくいかない
【29、30、31話】
レビュー考察
ワインパーティ


※このブログはネタバレありなので、閲覧ご注意ください。


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離婚計画の情報収集の1つとして、イネスはカッセルの軍の上司・同僚夫妻を招待した軽い昼食会・ワインパーティを開くことに。



【29、30、31話】

イネスとラウルは、ワインを買いに出かけたりパーティの準備をしています。


ラウルの目から見て、カルステラに来て数ヶ月、イネスの様子はペレスにいた時より穏やかに落ち着いて見えるよう。


庭でのパーティの準備なんて、皇太子妃時代にも、貧乏画家の妻の時代にもできなかったことでしょうから、初めての体験で、イネスも楽しかったことでしょう。


気心の知れたラウルが来てくれたことも、エスカランテ家の使用人とは違って、イネスにとっては、より暮らしやすくなり、パーティの準備も楽しい、癒しの時間だったのでは。


そんな2人の日々の様子を、カッセルの指示により、屋敷の使用人達は監視して、執事アルフォンソを通じてカッセルに伝えられていました。


まあ、カッセル的には気になるんでしょうね。


恋愛的な意味ではないとわかっていても、2人の仲の良さが気になってたまらないのでしょうね(笑)


                       *



いよいよワインパーティの日、その日のために整備した屋敷の柵や、温室、庭の花々が美しく映える晴れた午後でした。


食事の後、男性陣は温室の中のテーブルでカードゲームで賭けに興じています。


夫人達は、白い日避けテントの張られた庭のテーブルで、お話を楽しんでいます。


主催者のイネスは、夫人達にワインなどもてなしながら、その穏やかで平和な時間を楽しみます。


屋敷の敷地の構造がよくわからないんだけど、狭いと言いながらも、パーティができる程には意外と広いんですね。


一度、漫画の設定資料みたいなので、屋敷の図面とか、公開してほしいものです。



前世の皇太子妃時代のイネスなら、この集まりをパーティとは呼ばないだろうと、イネスは感慨深く思います。



規模も小さいし、首都メンドーサの社交界とは程遠い田舎の軍人夫妻。


イネスは、『もしかするとずっと望んでいた豊かな人生とは、もしかするとこの小さな家の庭くらいなのかもしれない』なんて思います。



読者としては、そうだ、そうだ、だから離婚なんてしないで幸せに暮らしてよ、と思うけど。


例え、この結婚が続いたとしても、いずれエスカランテ公爵家の全て引き継ぐカッセルには、ずっとここで生活し続けることは難しいのかもしれません。


そして離婚を考えているイネスにとっては、つかの間の夢なのかもしれません。


でも、そういう自分の潜在的な願望、本心に気付いていくのも、自分を取り戻す上での大事なプロセスなので、イネスの心の傷の癒しが少しずつ進んで来ているのだと思います。



イネスは、夫人達に屋敷の案内をしてまわりますが、書斎に入ると窓辺で、ひとりの夫人がコニャックで泥酔しています。


対応に困っていると、カッセルがやってきて、しなだれかかる夫人の腰を抱き、腕を取り、完璧な対応をします。


イネスは感嘆し『女性に関することは何でも上手いのね。正直、きれいな女性だから嬉しいんじゃない?』と。


カッセルは焦り、誤解を避けるように酔った夫人を担いで、馬車まで運んでいきます。


夫人達は、カッセルとイネスの親密な様子に、『エスカランテ大尉も、結婚してやっと落ち着いた』と賑わいます。


それまでの『女遊び遍歴』を揶揄するかのように。


自分の過去の行いのせいで、イネスが人々から揶揄されていることに謝罪しますが、イネスは、気にしていません。


けれど罪悪感で辛そうなカッセルを見て慰めようと、完璧な顔をキープすることを要望します。


カッセルはイネスが自分の顔が好きなのだと勘違いします。


そりゃそうですよね。


他の人から褒められまくる顔なわけだし、まさか離婚のために、顔をキープしてくれなんて言われるなんて、普通は考えもつかないですよね。


鏡を見てナルシストっぽいカッセル、面白いですね。


こういう単純なところも可愛いですよね。



パーティに戻り、夫人達とバルコニーからの夕陽を見ていると、バルカ夫人に『大尉はあなたにこの風景を見せたかったのでしょうね』と。


そして、結婚直前に、イネスのためにカッセルがこの屋敷を手に入れたことを知らされます。


『まさか、そんな、カッセルが、わたしのために、これほど純粋で愚かなことをするとは…。』とイネスは驚きます。


                         *


パーティの後、ラウルはカッセルに、イネスを監視していることに気付いていることを伝えます。


けれど、カッセルは、それはイネスではなくラウルを監視しているのだと。


イネスを愛しているのか問い詰められ、慌てて否定し、崇高な忠誠心を示すラウル。


まあ、身分違いの恋とかもありますから、念のため、聞いておきたいんでしょうね。


でも、本人に確認して、その反応から安心できただけでも、良かったですよね。


イネスを傷つけないよう頭を下げるラウルの姿を、不思議そうに見るカッセル。


あのイネスが傷つくなんて…と、今は信じられないようですが、真剣なラウルの姿に何かを感じているような表情です。


カッセルは、本当に勘が鋭いし、物を正確に見ているタイプですよね。


         *


さっそくイネスに、監視の件を報告するラウル。


ラウルにカッセルをどう思うか?と尋ねるイネス。


カッセルがイネスのためにこの屋敷を手に入れたという、カッセルの純粋さを知り、想像していた彼とは違うことに動揺していたようですが、


一方で監視しているという裏の面も知り、やっぱり互いをも自分をも欺く、自己欺瞞な貴族に過ぎないと、思い直したのでしょう。


ラウルは、貴族でも、イネスはそんなことはしなかったと言うが、イネスは4年間まともな状態じゃなかったことを、そもそも隠して結婚しているから同じだと言います。


そうですよね…、そうでした。


イネスは自分を贔屓目に見ない、本当にフェアな性格ですよね。


そういうところが、本来のイネスの高潔な人柄が現れていて、ラウルもカッセルも惹かれるのだと思います。


逆に、この機会を利用して離婚計画をすすめようと、ラウルに、逆にカッセルを監視するよう指示します。


けれど、結果は、家と軍の往復のみで、怪しい行動は何もなし。


女の影もない。


けれど、一方で、女を誘惑している姿も、そのまま身体の関係を持つ姿も想像できると。


イネスは、実際、そんな場面に遭遇してるし、前世ではカッセルの寝室事情を、関係を持った女達からさんざん聞かされているし、善良な面だけを信じることはできないでしょうね。


今世だけならまだしも、前世まで遊び人だった事実が、イネスのカッセルの人物評価に響いてます。


イネスは、今は新婚で、イネスがこの家に居るうちは自重しているのだろう、と思います。


そして、この家のせいで、少しおかしくなったのだろうと。


でも、それはカッセルだけじゃなくて、イネス自身も実感しているから『この家のせい』という発想が出てきたんでしょうね。



イネスはなかなか手強いですね。

簡単に男を信じることも、計画を手放すこともありませんね。


でも今の時点で、カッセルにほだされたところで、いずれ皇太子の側近になる運命だから、イネスとしてはここにはいられないことをよくわかっています。


状況も考えずに、愛だけで失敗した過去があるから、たとえ、この家でのカッセルとの生活に喜びを感じ初めていたとしても、情に流されるようや愚かさを繰り返すことはできないんですよね。



…という感じで、今日はここまで。


では、次回またお会いしましょう。



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なんと声優さんが声を当てて漫画を読んでくれます。カッセルの声がイメージどおり✨初期の復習にもいいかも。