この結婚はどうせ
うまくいかない
【33話】
レビュー考察
ミサでの相手探し


※このブログはネタバレありなので、閲覧ご注意ください。


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2人は週末、初めて礼拝堂のミサに参列しました。

ミサには若い女性達がたくさん集まっていて、イネスは、カッセルに不倫させるための相手を物色します。


【33話】

イネスの6歳の頃の回想シーンから始まります。


皇太子オスカルからの求婚を断り、カッセルを指名した理由。


イネスの今世の目標は、『未亡人』か『離婚した女性』であり、それが、この国の女性が自立して、何事からも自由に生きられる唯一の道だから。


けれど夫に死んで欲しいとまでは思わないから、『離婚』一択で。


この国の男は、17歳になれば爵位も年金も受け取る資格を得るが、女性は結婚しない限り成人扱いされない。


この作品を外伝まで読んでみると、実はイネスの人生テーマには『女性の社会的自立•解放』のような、男性や、それに従属することを善しとする古い母親達の価値観からの解放というような、ジェンダーの問題が含まれていることがわかります。


2回の結婚で、選ぶ相手によって女の人生がどれだけ変わるのかを身をもって知ったイネスは、また結婚相手を変えることでリベンジを目指すのではなく、どんな男にも振り回されない、自立した人生を選びたかったのです。


だからこそ、離婚しても人生に傷がつかない人、その後も社会的価値を落とさず幸せに生きられる人として『帝国一の美貌•浮気者』であるカッセルを選んだわけです。



前世でも結婚せずに女遊びして自由に生きたカッセルなら、そもそも結婚願望がなく、離婚しても喜ぶだろうし、カッセル自身も一度結婚して後継者がいれば爵位継承もできるし、Win-Winの関係だと思ったわけです。


もうエミリアーノのように、誰一人、自分の人生に巻き込んで、苦しめることなく、今世を終わらせたい。


イネスなりに、自分も、自分と関わる全ての人も、最大限に幸せになれることを願って、考え出した苦肉の策なんです。


だからイネスにとっては、カッセルを自分の人生に巻き込んで不幸にしてしまうことが、何より1番怖いことで、その罪によって、また不幸な運命をたどり『回帰』することになるのではないかと恐れています。


カッセルには、イネスへの一時的な迷いなど忘れて、本来の自分らしい自由な人生から道を踏み外さないで欲しい。


仮に計画をあきらめて『幸せになる』結婚を想定するとしても、カッセルという人は、前世からの浮気癖とモテすぎる美貌、最も不安要素の多い、信じることが難しい、1番選びたくない相手です。


イネスの『誠実さ』の基準は純粋無垢な『エミリアーノ』という、とても高いレベルです。


仮にカッセルがそこを突破できたとしても、なおさら、そんな『誠実』なカッセルを自分とともに生きるような『不幸』にすることはできないから、どちらにしても今時点のイネスに、カッセルという選択肢はないのです。



イネスが淡々と離婚計画をすすめて行けるのは、もう皇太子妃の時のように男性に振り回されたくないし、エミリアーノの時のように愛を信じて破滅するようなバカなことを繰り返したくない、そして自分に『幸せ』なんて値しないと言う罪悪感…そんなイネスなりの切実な事情があるからでしょう。


         *



久々に礼拝堂に訪れたカッセルの周りに、ずっと彼を待っていた若い将校の令嬢達が押しかけて取り囲んで来ます。


イネスはまわりの女性の目を意識して、ワンちゃんの散歩みたいな良い気分になっていて面白いけど、まったく、カッセルを男として見ていないことがわかりますよね。


原作によると、この令嬢達、カッセル目当てで、わざわざメンドーサから、カルステラの父親の任地にまで着いて来たそうです。


今で言う、追っかけじゃないけど、その時代でそこまでするっていうのは、本当、芸能人並みの人気ですよね。


カッセルが囲まれている間に、イネスが目をつけたのが、遠くからカッセルを見守る金髪美女、マリア・ノリエガでした。


カッセルの恩師ノリエガ大佐の孫娘であるマリアなら、カッセルも無下に扱うことはできないし、並ぶとお似合いだし、今後発展していく可能性が大アリだと。


カッセルから紹介を受けマリアと話すが、見え見えの嫉妬で、無礼な様子に、イネスは大満足。


祖父が危篤であると言うマリアの嘘を聞き入れて、お見舞いのためカッセルをマリアと同じ馬車で同行させます。



        *


ノリエガ大佐はベッドに座り本を読んでいて、元気そうな様子。


ベッドの傍らに後ろ手を組んで立つカッセルが、いかにも軍人ぽくてカッコいいです。


この日は珍しく軍服ではないですが、とても素敵なスーツです。


カッセルの服はいつも細部まで丁寧に描かれていて、イネスのドレス並みに、細かく見てしまいます。



原作によると、ノリエガ大佐も最初は、カッセルを無差別な遊び人だと思っていたので、孫のマリアに近づかないよう屋敷に出入り禁止にしていて、そのうちカッセルに夢中のマリアの方が危険だとわかってからは、個人的に合わないようにして、イネスとの結婚式に行くことも禁じていました。


イネスの聡明な美しさが気に入った大佐は、君には勿体無い女性だとカッセルにいいます。


今まで、勿体無いと言われる立場は自分だったけれど、イネスに関しては、完全同意のカッセル。


そして、イネスのことを考えて落ち着かないカッセルの様子を見て、『天下のカッセル•エスカランテもついに愛を知ったのだろう』と。


『愛』などと言われ、カッセルは呆然として否定しますが、隠せないほど重症な自分の様子を改めて自覚します。


そして屋敷を出て、通りを歩いていると、なぜかラウルの姿を見かけます。


イネスとも、すれ違いそうで、すれ違わない感じで、ドキドキしますね。



…という感じで、今日はここまで。


では、次回またお会いしましょう。



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なんと声優さんが声を当てて漫画を読んでくれます。カッセルの声がイメージどおり✨初期の復習にもいいかも。