うまくいかない
カンラン石のメダル②
※このブログはネタバレありなので、閲覧ご注意ください。
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イネスは再びエル•タベオの宝石店へ向かいます。
【35話】
店主は、メダルを預けた持ち主の男が言っていた『この世のものとは思えないほど美しい女性が現れたら、手紙で連絡してほしい』との依頼を思い出します。
そこまで大げさな表現ではないにしても、かなりの美人であるこの女性が、持ち主の言っていた女性ではなないかと、イネスを思い出しています。
そんな中、再び宝石店に行ったイネスは、店主に、ネックレスを買いたいと依頼しますが、ある人の預かり品のため売ることはできないと言われます。
陳列されているのに商品ではないという訳の分からない言い分に、イネスは怒りますが、店主は持ち主との約束を守るために頑なです。
そして、連絡先を聞き、彼女が有名な『イネス・エスカランテ』であることに驚き、恐れます。
原作によると、
エスカランテと言えば、このカルステラでは、カルデロン提督で有名な、皇族以上に重んじられる名家だそう。
店主は、初代店主の祖母から、商売を長く続けたいなら名家とは関わらないよう教わってきたので、
彼女がそんな高貴な女性だと分かると、あのみすぼらしい男との痴情に首を突っ込んでしまっては、何かあった時に、果たして自分は無事でいられるのか…と改めて怖くなります。
そうですよね。
不倫かもしれないし、イネスとあのみすぼらしい男を仲介したみたいになっちゃうと、もしもバレて揉めたりしたら、出てくるのは、あの皇后の甥で、英雄カルデロン提督の孫の『カッセル・エスカランテ』なわけですからね。
すごすぎて、恐ろしいです。
この作品、こんな脇役キャラの宝石店の店主の感情まで表現されていて、そういうことが作品に深みを与えているし、庶民(その中でも見すぼらしいエミリアーノ)とイネス達との立場の違いを客観的にわからせてくれて、リアリティが増しますよね。
イネス達だけ見てると、読者も貴族になったような錯覚を起こすから(笑)、現実の庶民感覚を思い出して、怖さがわかりますよね。
他の漫画だと、脇役は適当な地味な顔で描かれたりするけど、この漫画だと、店主の人生とか、信条とかがにじみでるような、素晴らしい、本当にいそうなオッサンの絵ですよね。
どの漫画もヒーロー・ヒロインはもちろんみんな美形だけど、オッサンの絵で、絵のうまさとか表現力がわかるというか。
そして、この宝石店の窓の形が歪んだような不思議なデザインで、まるで時空の歪みを表しているような雰囲気を醸し出しています。
この後も、このお店、何度も出てきますが、このお店がなければ、このお話は成立しないくらいの実は、超重要スポットです。
そういう意味では、実は店主ドン・ロサーノも重要キャラなのかもしれませんね。
イネスは屋敷に戻ると、慌ててラウルに、イネスがスポンサーをとして支援している『画家エミリアーノ』の行方をたずねます。
体調の悪そうなイネスを心配しながら、ラウルは、エミリアーノがビルバオ大聖堂で聖画の修復に関わっていることを伝えます。
息を途切れさせて苦しそうに話すイネスを見て、ラウルは、かつて16歳から20歳までの4年間イネスを苦しませた、あの謎の病が復活したのではと、慌てて小瓶の薬を飲ませます。
ラウルを下がらせ、1人考えるイネス。
ビルバオにいるエミリアーノ。
宝石商からの手紙は、届かないだろう。
ビルバオに行けば会うことはできるけれど、もしもイネスを覚えていたら?
あるいは、イネスを覚えていなくて、初めて見る狂った女のように不審な目で見られたら?
そんなこと、1日も耐えられない。
前世で与えられなかった、豊かな人生の全てを与えながら、なお、別々に生きることだけがイネスの望みなのに…。
前世を覚えているから?
神か悪魔が自分を弄んでいるのか?
思い悩むうちに、発作のようにイネスは呼吸できなくなります。
息が止まりかける苦しみの中で、部屋に入ってきた、初めて見るような顔面蒼白のカッセルの顔が見えますが、声が出ず、話しかけることも出来ず、イネスは倒れてしまいます。
この辺の、臨場感、素晴らしいですよね。
本当に、ストーリーだけでなく、実写ドラマのようなリアルかつ、美しい表現力の凄さに圧倒される漫画ですね。
…そんなところで、今日は、ここまで。
では、次回またお会いしましょう。
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なんと声優さんが声を当てて漫画を読んでくれます。カッセルの声がイメージどおり✨初期の復習にもいいかも。
