同名ミュージカルの実写版映画「キャッツ」が公開間近なので、今日は、ミュージカル版のあまりにも有名すぎるアメリカ音楽界の大御所女性シンガー、バーブラ・ストライサンドが歌った主題歌「メモリー」を紹介したいと思います。

The Essential

Memories

 

ミュージカル界の巨匠、アンドリュー・ロイド・ウェバーが作曲を手掛けた同ミュージカルは、1981年の初演以来瞬く間に世界中で人気を博し、特に彼の作った曲の数々は知らない人はいない位のスタンダード・ナンバーとして定着しましたが、そんな粒揃いの曲の中でも最も有名なのがこの「メモリー」でしょう。今や学校の音楽の教科書にも掲載され、若い世代にも歌い継がれています。オリジナルのエレイン・ペイジの歌唱も大変素晴らしいのですが、ヒット曲として一般に知られているのは、恐らくバーブラ・ストライサンドのものだと思われます。低音から高音まで自由自在に操ってしまうバーブラの抜群の歌唱力が余すところなく発揮された、本当にこれは最初から最後まで同じ人が歌っているの!?おーっ!と疑いたくなるような入魂の一曲です。歌詞通り、夜の寂しげな裏通りを思わせる陰鬱な導入部から、一転して明るく希望を感じさせるサビのラストまて、見事に「キャッツ」の世界観を聴く者の前で再現してくれており、文句の付けどころのない圧倒的な作品に仕上がっています。その完璧さが逆に鼻に着く方もいるでしょうが、正に歌のお手本と言っても過言ではないその歌唱は、一聴の価値アリですグッド!。今の多くのアーティストにカバーされている「メモリー」ですが、オリジナルのエレインを除いては、このバーブラ版が個人的なベストですね。映画版ではどんな「メモリー」が生まれているのかも気になる所ですニコニコ

 

こちらは、エレイン・ペイジのオリジナル版。

Cats (1981 Original London Cast) by Cats (1984-07-28)

Sweet Memories: The Essential

 

おまけで、今回公開予定の映画版サントラです。

キャッツ - オリジナル・サウンドトラック

明けましておめでとうございます鏡餅お年玉。今年はいよいよ2020年、東京オリンピックの年ですねキラキラビックリマーク皆様、昨年は当ブログに来ていただき、ありがとうございました。本年もどうぞ宜しくお願い致しますニコニコ。新年最初に紹介するのは、19世紀のイギリス貴族を題材にしたウキウキした気分になれる歴史ロマンス小説、ジュリア・クインの『The Duke and I (Bridgertons Book 1) (邦題:恋のたくらみは公爵と)』です。

The Duke and I With 2nd Epilogue (Bridgertons Book 1) (English Edition)

 

ストーリーは、19世紀前半の1813年、リージェンシー(摂政)時代の英国・ロンドンが舞台。ヘイスティングス公爵・サイモン・バセットは、頭の固い母親が決めた結婚を回避するべく、親友の妹であるダフネ(ダフニー)・ブリジャートンにプロポーズしようとする。当初ダフネは、サイモンの公爵という地位に惹かれただけで、他にプロポーズしてくれる男性も居たのたが、舞踏会でサイモンとダンスを通して交流していくうちに、次第に彼に恋愛感情恋の矢が芽生えてしまう。果たして、サイモンはこのカップルを良く思っていない母親を押し切って、無事ダフネと結婚出来るのか・・・!?

 

と、本当にこれだけです(笑)。サイモンとダフネの恋の行方を楽しむだけという。サイモンの母親や、ダフネのライバル等他の登場人物も出て来るには出て来るのですが、それもあくまで主人公二人の恋愛を引き立てるためだけで、あまり重要な役割を果たしてませんうーん。まぁ、ロマンス小説って基本的にそういうものなのでしょうが、この過程を楽しめるかどうかがこの本を楽しめるかどうかの分かれ目になってくると思います。その分、とにかく頭を空っぽにして読みたいビックリマークという時に最適ですね。ドラマ感覚で気軽に読めるのが一番の長所ですし、時代考証がどうなっているかは不明なものの、作品に登場する舞踏会等当時の貴族社会の様子を垣間見れるのも魅力ですねニコ。内容の浅ささえ気にならなければ、同じリージェンシー時代を舞台としたオースティン作品や、イギリス貴族社会を描いた「ダウントン・アビー」が好きな方はなかなか楽しめるかもしれません。

 

英語ですが、この様なロマンス小説は読み易さを重視しているため簡単になる傾向があり、この作品も例外ではありません。ですので、内容の濃さはともかく(笑)分かり易いペーパーバックが読みたいビックリマークという方や取り敢えず何か英語の本が読んでみたいという方に強くお薦めですグッド!

 

ネットフリックスで、「グレイズ・アナトミー」等のヒット・ドラマを手掛けたションダ・ライムス制作でドラマ化される予定もある様なので、ファッション等指輪香水そちらも楽しみですね音譜

 

邦訳も出ています(この邦題はもう少しどうにかした方が良さそうですがうーん

恋のたくらみは公爵と (ラズベリーブックス)

 

ダウントン・アビー コンプリート・ブルーレイBOX [Blu-ray]

グレイズ・アナトミー シーズン1 コンパクト BOX [DVD]

12月に入り、街中はクリスマスクリスマスツリー一色音譜になって来ました。今回紹介するクリスマス・ソングは、コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック(CCM)の大御所で、ご主人はこれまたカントリーの大御所・ヴィンス・ギルというアメリカでは知らない人が居ない有名女性シンガー・ソングライター、エイミー・グラントのクリスマスを代表する名曲『ブレス・オブ・ヘヴン』です。

Icon Christmas

Home For Christmas [Analog]

 

一般的に英語のクリスマス・ソングと言うと、パっと思い浮かぶのは昔から英語圏で歌い継がれてきた讃美歌や、20世紀前半にラジオや映画等の普及によって流行し、その後スタンダードとなった「ホワイト・クリスマス」等の曲が多く、20世紀末から21世紀のいわゆる「新しい」クリスマス・ソングは「ラスト・クリスマス」と「恋人達のクリスマス」位と少ないのですが、この「ブレス・オブ・ヘヴン」はこれらに比べると知名度や人気こそ劣るものの、エイミー・グラントが92年に発表してヒットさせた後、現代曲でありながら讃美歌の様な荘厳さも持ち合わせているため様々な場所で歌われて半ばスタンダード化した隠れた名曲です。マイナー調で静かに始まり、サビにかけてバンビックリマークと盛り上がる展開は、華やかさは少ないものの19~20世紀初頭辺りの昔のクリスマス・ソングを彷彿とさせ、聴けば聴くほど心に染みていきます。そのためか、学校のコーラス部でも良く歌われている様で、クリスマス・コンサート向けの曲でもあります。ちなみにエイミーは、同年に「グローン・アップ・クリスマス・リスト」という曲もヒットさせ、スタンダード・ナンバー化させたので、現代のクリスマス・ソングには欠かせないシンガーと言えますね。

 

今日は、当ブログでも何冊か紹介している英語圏では右に出る者のいないと言ってもおかしくないほど有名な児童書作家、ドクター・スースの『Fox in Socks 』を紹介したいと思います。

Fox in Socks (Beginner Books(R))

Fox in Socks Book & CD (DR. SEUSS: Beginner Books)

 

彼の本は基本的にストーリー重視ではなく、ナンセンスな展開と繰り返される韻(ライム)を用いた文章で、子供達に楽しく英語の単語や規則を学んでもらおうビックリマークという教育的な側面が強いので、特に文の意味を考えずにそのまま音読していくと、あ~ら不思議目おーっ!いつの間にか英文の技法の一つである頭韻、脚韻等の韻に効果的に慣れて、それが知らないうちに身についてしまうという優れものニコニコグッド!で、この「フォックス~」でもその特徴が多分に見て取れます。恐らくこの作品は、他の作品よりも韻重視で書かれている感じがしますね。そして、文字を見ながら音読していく過程で、同じ音でもスペルが違う事や、英語独特のリズムも学べます。忘れてはならないのが彼自身が描いているインパクトのある独特のイラストで、お子さんはこのイラストが見たくて何回も読んでしまう・・・なんていう事もあり、絵本を通じて英語の楽しさも体感出来、小さいお子さんから英語学習者まで幅広い年齢層の方に非常にお薦めしたい一冊ですグッド!

ハロウィーンも無事終わり、11月がやって来ました。ここ2週間程で一段と秋もみじらしい気候になりましたよね。さて、秋と言えば食欲カップケーキ赤ワインの秋、読書本の秋、芸術バレエ音譜の秋等と言われますが、何と言ってもスポーツ野球サッカーをするには気持ちの良い季節ですよね。そこで今回は、女子プロテニス選手テニスで、実力のみならずその容姿からもアイドル並みに注目され、コート外でもモデル等で活躍を続けるマリア・シャラポワの自伝である『Unstoppable: My Life So Far (邦題:マリア・シャラポワ自伝)』を紹介したいと思います。

Unstoppable: My Life So Far

Unstoppable: My Life So Far (オーディオブック)

 

チェルノブイリ事故の被害を受けた地域に暮らしていた両親の元にロシアで生まれ、幼い頃から頭角を現した娘の才能を信じた父親と共にアメリカ・フロリダ州に移住し、そこのエリート養成スクールでトレーニングを受け世界のトップにまで上り詰めたシャラポワですが、その苦労も並大抵のものではなかったそうです。

 

1987年、ロシアは西シベリアにあるニャガンという町で生まれたシャラポワ。本名はマリアではなくマシャと言い、父のユーリと母のエレナは元々旧ソ連の現在はベラルーシという国になっているゴメルという町の出身でしたが、マシャが生まれる前年の1986年にチェルノブイリ原発事故が起き、ゴメルにも影響があったため、その時お腹にいたマシャへの影響を心配した祖母と父がチェルノブイリから遠く離れた地域への引っ越しを決めたためでした。父は建設業で働いていたのですが、シベリアの寒さに耐えきれなくなり、マシャが4歳の時にオリンピックが開かれた事で有名な南の保養地・ソチへ引っ越します。家は貧乏だったそうですが、趣味でテニスをやっていた父に付いていった先のコートでテニスと出会い、幼いながらも稀有な才能を発揮して、コーチからレッスンを受け、その彼から「この娘は才能があるからアメリカでしっかりしたトレーニングを受けた方が良い。」と助言されるまでの腕前に。その後、6歳の時に参加した有名プロテニス選手・マルティナ・ナブラチロワが主催したクリニックに出向いた時も、ナブラチロワに褒められアメリカ行きを強く勧められた事から父は娘の才能を伸ばすために家族を連れてアメリカ移住を果たすのですが、ロシアのコーチらに勧められたフロリダにある名門テニス・スクール、IMGアカデミー(本では父が雑誌を見てこの学校に決めた様に書いてあるのですが、ネット等ではナブラチロワがこの学校を勧めたという情報があり、どちらが正確なのかは分かりません)の授業料は300万円以上もするのに対し、シャラポワ一家の移住資金はわずか7万円しかなく、おまけにマシャが学校に入学出来る年齢に達していなかったため、父は朝から夜まで働き通しで一家の生活を支えます。一家がアメリカへ来て2年後にようやくマシャはIMGへ奨学生として入学するのですが(この学校でマシャはマリアと改名)、そこでも言葉の壁や他の生徒達からの嫉妬によるいじめが彼女を待っていたのでした、というスポ根漫画を絵に描いた様な自伝で、特にテニス・ファンではない私が読んでも心を揺さぶられる内容でした。とにかくこのお父さんの情熱が凄い!!よく考えると、テニス・スクールの入学最低年齢とか費用を調べてから移住しようよとか、学校にシャラポワがプレーをしている所を撮ったビデオでも送って最初から奨学金が貰える様にすればよかったのにとか、そんなお金のかかるアメリカ移住を勧めるなんて(しかも学費のバカ高い学校びっくり)ロシアのコーチとナブラチロワって一体とか色々ツッコミ所はありますが、このお父さんがここまでしてくれたからこそ、今のシャラポワがいるのでしょうねニコニコ。旧ソ連に貧富の差があるのも意外でした。その他にも、自身のセリーナ・ウィリアムスとの確執を始めとするテニス界の裏話や、ドーピング問題についても言及していて、彼女のファンやテニス・ファン、スポーツ・ファンは勿論、テニスやスポーツにあまり詳しくなくても面白く読め、落ち込んだ時には頑張ろうという勇気と気力を貰える、割と万人受けする自伝だと思います。

 

英語は、海外の自伝にはよくある形態で、恐らくプロのゴースト・ライターの手による口述筆記と思われる本ですので、使われている言葉は口語が多く読み易いです。テニスの話が沢山出てくるためテニスの知識がないと分からない所もありますが、その様な箇所は読み流して(笑)読むと楽しく読めますし、ある程度若いネイティヴの使う英語を知る事が出来る点でも英語学習に適していると言えますグッド!

 

邦訳も出ています。

マリア・シャラポワ自伝