天空率確認申請図作成手順1 | 比嘉ブログ

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建築企画CAD「TP-PLANNER」開発者の日常・・建築基準法,天空率、日影規制講座などチャンプルーなブログ

4月20日土曜日
 昨晩は、サッカーが気になり夜中に起きて応援してしまった。・・・眠い。今朝はドジャース山本が投げる予定。早くブログアップし応援しなきゃ。
 これは昨日の桜の木・・桜の花も散り若葉の頃になった。
未練がましく桜花さがしで眺めていると・・
 幹からブーケのような桜発見。さらに別の木にも
これが今年の桜見納めかな。
 
 今週の講座から始めたい。
今週火曜日から20年以上のお付き合いの組織設計事務所の新人研修。先輩も参加で総勢6人の講座。
朝9時半から夕5時までの講座初日の様子から
 初日のテーマは日影規制徹底学習。
 いつものように基準法第56条の2日影規制の解釈から始めた。
逆日影計算を手計算で行うには太陽高度で高さを制限する方法と規制時間幅で制限する2の考え方がある事を解説。
  時刻日影図で日影規制の可否を判断できるようになり手計算で逆日影計算を行いさらにTP-PLANNERの逆日影計算を行い手計算結果と比較する事で日影規制 の理解を深めた。
  仕上げは屋根伏図から建物を作成し日影計算資料1式の作成法およびNGの際の「3D日影チャート」によるNG箇所をギリギリでクリアする方法を解説し実践していただいた。長時間の講座にもかかわらず皆元気!・・比嘉へろへろ。
 
 2日めも9時半から始まり日影規制復習後、「なぜ?天空率計算を行うのか斜線規制の問題点とは」のテーマでその起源から天空率計算を行う理由など基準法56条7項・・施行令135条の5天空率解析を解説。
 途中傾斜地の地盤面の設定法を解説。日影と天空率の用地の高低差の入力法を理解していただいた。屈曲道路、行止り道路に屈曲隣地を面する方向事に解析するなど高レベルの天空率解析が可能になった!・・かな?
 最後に毎度の事だが天空図模型でパチリ。無事2日の講座終了。
お疲れ様でした。あとは実践で頑張れ~!。
 
 木曜日は、デザイン事務所4回目の講座

 最終回のテーマは、「傾斜地の日影規制天空率における高低差設定法と解析結果の検証」。前日の語りをブラッシュアップし解説。そして最後に用地情報の入力から逆日影をおこない、それをガイドにプラン作成。日影、天空率、容積率を限界までせめて面積表を作成まで。

後ろのモニターのパースはTP-LIGHTでプランニンングを行いながら逐次作成される。C女史・・大受けでした。無事卒業です!

 またお会いしましょう。頑張れ~! 

桜に変わり山吹の花が出番とばかりにいっぱいだ。

 

 天空率講座開始!

  高低差を含む用地情報の入力から解析、申請図作成、検証法までの解説を行っております。

 

 今回は、天空率申請図をTP-PLANNERで作成する方法を解説します。

  申請図を作成する際は、天空率解析を終了後メニューから

「申請図」を選択して行います。

 

 この手順に従い作成する事で7割ほどの資料が自動作成されます。

  残り3割程は、審査サイドが検証を容易に行う為の補足資料を書き込む操作およぼレイアウト編集を行うことなどがあります。

 

 手順では、「天空率近接点確認図」を選択し三斜求積図および表位置確認図を作成レイアウトする方法を解説する事から始めます。

 資料として提示したのは、

「平面配置図と天空率結果判定表」

を例示しましたが、判定表を自動配置する為には、事前に位置確認表あるいは、三斜求積を行う必要があります。

 「天空率近接点確認図」を適合建築物、計画建築物の順に作成します。

 

 ダイアログ内の「近接点」ボタンをクリックすると天空率差分が最も近接するポイント番号(本例ではP8)を抽出し表示します。

*天空率申請図は天空率差分が少ない近接点の結果検証を行います。

天空率近接点位置確認図を自動作成する場合は、抽出されたP8の

「斜線適合建築物」を選択した状態で図面レイアウト転送欄の

「表示ポイント」ボタンを押下する事で三斜求積、位置確認表が自動作成され保存されます。

 

 自動保存された「斜線適合建築物」三斜求積およぼ位置確認表を確認するには

ダイアログ内の「斜線適合建築物」左の+記号を押下し「図面1」を押下し選択します。

*「図面2」はパース図、正面図、左側面図を作成する際に指定します。

さらに「転送済みファイルを開く」を押下すると

 自動算出され配置された適合建築物の「天空率近接点確認図」が自動作成されます。

   自動設定されたレイアウトの天空図および配置図、タイトルなど7種は、それぞれの項目毎に変更する事が可能です。

 

 他の汎用CAD等で編集したい場合は、「ファイル」「エクスポート」で任意のフォルダーにDXF,DWG,JWW形式で保存し汎用CADで修正する方法でも問題ありません。

ですが・・

  TP-PLANNERで編集する方法を解説します。

 

 詳細は、当社サイト「天空率建築確認申請資料」を参照して下さい。以下、操作の流れを中心に解説します。

 

 まず適合建築物の「天空率近接点確認図」の中で修正する方法を項目毎に解説します。

 

①天空図を構成する自動抽出された端部記号の位置を変更したい場合。

  配置された適合建築物の「天空率近接点確認図」の状態から「ファイル」で「終了」します。内容を変更する為に保存する必要はありません。

 再度「天空率近接点確認図設定」ダイアログに移動し

 ツリー状のタグ設定から「道路」「斜線適合建築物」「図面1」「三斜天空図」を選択し天空図を表示します。

 

 自動抽出された天空図を構成する端部が記号とともに表示されます。今回円弧で記された2点を削除する方法の解説です。

 

*中央部の端点は、道路高低差が平均GLから1m低い位置で(h-1)/2の高低差緩和が自動適用される位置を表記しています。そのまま有りでも問題ありませんが今回は削除します。

  右端はポイントが接近した位置に2発生した為に不要なポイントを削除し表示を1に変更する事が目的です。

 

 端点を削除する場合画面左下にある「Point Off」ボタンをクリック後、不要な端点を囲むように対角の2点をクリックし(ドラッグではない)削除します。

 その結果

 

中央部の端点が削除され、右側の端部は、削除されたと同時に際右端部部候補が自動配置されます。

 

 端部記号が変更されると同時に位置確認図および表の端部記号と連動し自動変更されます。

 

 ただし、今回変更前に自動作成される解説を行う為に自動作成されたデータが転送保存されている為に「図面1」の「位置確認図」を選択し表示し変更を確認後「図面レイアウト転送」の項の「表示ページ」ボタンを再度クリックし転送保存します。「位置確認表」も同様に行います。

 

 *尚、三斜求積の分割角度は、初期値10度で設定されていますがその角度を狭めたい場合、あるいは斜辺の食い込み度を変えたい場合は、右ボタンメニューから「図面レイアウト出力」で行う事が可能です。

*三斜求積の分割角度は10度以内で作成します。

 

   変更したファイル名は「三斜天空図_D.Tdo」に保存する事で「天空率近接点確認図」に連動します。

 

 変更した内容で再度「天空率近接点確認図」を起動すると

  項目毎に枠線で区分された変更された内容でファイルごとに自動レイアウトされます。

 

 次に、右上の「位置確認図」に寸法線配置など加筆する方法を解説します。

「位置確認図」を編集したい場合、編集メニューから選択モードを選択後、「位置確認図」内でクリックし選択します。

 選択後右ボタンメニューから「プロパティー」を選択し

表示された「ダイアログボックス」から

「割付ファイル編集」をクリックする事で個別のオブジェクトの編集が可能になります。

 

「位置確認図」で自動作成された7種のオブジェクトファイルの変更は、すべて同様に編集する事が可能です。

 

 この部分では、道路幅員、中心線、適用距離等を画面左側の寸法線で加筆する。加筆した部分は、保存する事で計画建築物にもそのまま利用します。

 

 保存し終了すると修正された内容で「天空率近接点確認図」に戻ると変更内容が適用された図面が表示されます。

 

「天空率近接点確認図」を保存するとZumen1.Tdo」にレイアウト情報が各ファイルとともに保存されます。

 

 この場合、位置確認表に罫線を配置していますが簡単な操作で行えますので解説書を参照して下さい。

 

 次に立面図パース、あるいは、平面配置図等です・・が

 

 本日も長くなりました続きは次回ということで・・・

次回までお元気で!

 

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