ARCHICADアドインソフトTP-Alink その1 | 比嘉ブログ

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建築企画CAD「TP-PLANNER」開発者の日常・・建築基準法,天空率、日影規制講座などチャンプルーなブログ

12月16日土曜日

 「2度とこのような事がおこらないよう政府としても全力で対処したい」何度聞いた事だろうか・・沖縄、普天間の小学校にヘリの窓枠が落ちた。 

 

 木、金と福岡市での講座に向かう機中からの富士山。今回飛行機の高度がいつもより低めで富士山を絶好の位置から眺める事ができた。これが元旦ならさらにテンションが上がったところだろうが・・良しとしよう。

 今週はまさに講習ウィーク。

火曜日の講座に参加してくれたお二人。

日影、天空率につづいて今回はプランニング講座。二人とも実践での利用が進んでいるようだ。またお会いしましょう。

 

 水曜日はゼネコンの皆さんと最終の天空率講座

天空率では日ごろからご苦労されているようで質問も多くいただき盛り上がった。今回が最終日お疲れ様でした。またお会いしましょう。

 

 そして木曜日から福岡市で2日間の集中講座。人数増員とシステム追加に伴う特別特訓を行った。

この状況から比嘉が楽しくし講座ができた事はお察しのとおり。

初日は逆日影中心の解説

 

 そして昨日は

プラン、天空率と順調にこなしていただき無事終了。

皆さん熱心な質問で盛り上げていただいた。またお会いしましょう。あとは実践で頑張れ!

 

 まさに師走で全国を飛び回った比嘉でした。

 

 さて本日も予定がいっぱい早速講座を開始したい。

 今週も6社合同BIMセミナーからの報告。

今回は,11月末よりリリースされ大きく反響をいただいているグラフィソフト社のARCHCADにアドイン搭載したTP-PLANNERとの連動システムTP-Alinkを紹介したい。

 ご承知のようにARCHCADは、RevitそしてGroobeとともにBIM

ソフトとして多くの設計現場で利用されている。

 

 昨年の、Revitに続き発表されたアドイン機能により企画設計時の形態制限に効率的に対処する事が可能になった。

 

 今回は福岡での合同セミナーで発表した内容に最新情報を付加して土地情報から始まる企画BIMの利用手法を解説したい。

 

 プランニング特にマンションの計画では、TP-PLANNERでBIMモデルを構築する手法があるが今回は、ARCHCADで作成された建物データ(BIMモデル)でいかに形態制限をチェックするか!にテーマを絞り解説したい。

1)環境設定でTP-PLANNERプロジェクトと紐づけ設定する。

 まずはA-linkがインストールされると(TP-PLANNERもインストール済み)ARCHCADでのアドインソフトとしてTP-PLANNERプルダウンメニューから「環境設定」を起動する。

 

「環境設定」ではARCHCADで作成されたBIMモデルとTP-PLANNERで保有する土地情報(北緯、真北、敷地、用途地域等TP-PLANNERで可能な情報すべて)と関連付けの設定を行う。(紐づけ設定)

TP-PLANNERのプロジェクトメニューに設定されたプロジェクトを指定する。データは入力ず済み、新規いずれでも問題ない。今回は建物キープランの位置情報と土地情報は入力済みとする。

 

2)TP-PLANNERで土地情報を確認する。

紐づけされたTP-PLANNERとの連動は「入力編集計算」のいずれかの項目を指定するとTP-PLANNERが起動する

 

 

TP-PLANNERが起動されるとARCHCADで作成された建物は、TP-PLANNERの形態制限をチェックする為のデータに変換される。

この機能によりARCHCADで設定された壁厚および仕上げ面で建物が包絡処理される。ARCHCADの生データでは膨大なデータとなる為この数秒で処理屋根伏包絡された建物で高速で安全処理を可能とする。

 

 敷地情報は、TP-PLANNERのフィールド行われる為、屈曲、傾斜、2方向以上の入力と法解釈が設定される。

 

 

用途地域も同様だ

今回は福岡市の高度斜線も設定する。

「ArchiCADに戻る」でステージがArchiCADに変更される。(その際建物データも包絡形状としてARCHCADに表示される為、不要な場合は削除後行う)

 

3)ARCHCADで斜線規制をチェックする。

ARCHICADに戻ると

敷地、規制ライン、真北などが設定表示されARCHICAD内での形態制限のチェックが可能になる。

プルダウンメニューから「逆斜線」をチェックすると

逆斜線のブロックが表示される。この場合、道路中心10m部がNGである事、隣地斜線もNGである事より天空率で解決する方針を決定。

4)ARCHCADで日影規制をチェックする。

建物が自動包絡されこの場合数秒で日影規制計算が各種が解析、表示される。

 

NGの場合で数秒の精度が要求される場合や申請図を作成する場合はTP-PLANNERをコールし詳細計算を行う事も可能

 

この事によりGUIはTP-PLANNERに画面に切り替えられる。

 

ピンポイントで指定した箇所の時間が3:00:18を示し18秒NGである事がわかった。3D日影チャートでその18秒NG箇所を確認すると

階段室の壁柱をひさしより上側まで延長した箇所が18秒NGの原因である事がわかる。

 

 ARCHCAD内でも同様にチェックする事が可能だが精度が1分単位となる。ARCHICADに戻り指定点日影、日影チャートと確認してみよう。

 

18秒は安全処理で切り上げられ3:01と表記される。日影チャートで確認すると

階段室壁柱部が高さ制限を超えている事がわかる。

 

 

次に天空率計算を行ってみたいが今回も長くなった。

本日もスケジュール満載につき次回にしよう。

次回はARCHICAD内で天空率計算を行う方法、さらにTP-PLANNERの企画BIMモデルからのBIM連動を解説したい。

 

 今年も残すところ約2週間。風邪などひきませぬよう頑張りましょう。

・・・・hi

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