9月30日いつのまにやら9月も最終日となってしまった。
東京は若干霞がかかったすごしやすい初秋の感じ。
なんだかキナ臭い世の中になってきたと思ったらこんな時に衆議院解散。不安な今日この頃だが・・・。いつものペースで始めたい。
本日はだれでも知ってる朝顔から
ウキペ情報だが奈良時代に遣唐使が種子を持ち帰ったのが最初。夏の花。そろそろ夏も終わりだが可憐に2輪。
いきなりで恐縮だが先週、こんなイベントに参加
この写真だといけてる雰囲気で写っているので初の掲載。其の実、周りの仲間に助けられながら・・なんとか無事6曲終了。講座で設計者を前にした語りでも、プレゼンでもこのところ仕事がらみで緊張する事はない。がラッパソロ演奏の際の緊張はどうにかならないものかと思う。・・修行が足りないんだろう・・。待てよ、そうか吹く前に語りをいれて自分のペースに持ち込めばいいのかも!?・・・。様々な作戦を駆使し来年こそパーフェクトだ!。と日記には、書いておこう。
いつもの我が専門分野の語りを始めたい。
今回はそんな思いも有りで比嘉の語り入りのムービーを先にご覧いただこう。
いつものムービー視聴のポイントは後で確認で問題なし!(やっぱ先に確認が良いかな・・おまかせします。)ではムービー開始!
ポイント
前回はRevitのアドインソフトTP-Rlinkを利用してRevitとTP-PLANNERを紐づけしRevitからTP-PLANNERの解析エンジンを利用する手法を解説した。
この場合すでにRevitの建物データが作成されている場合。
TP-RlinkによりRevi作成された建物の日影関連各種、天空率計算をRevit上で可能にした。
今回は企画BIM「TP-PLANNER」により土地情報から形態制限を考慮して作成された企画BIMデータをTP-Rlinkを利用してRevit建物として連動紐づけする方法を今回もムービーで解説したい。
今回はいささかTP-PLANNERユーザーの為の解説となるがそうでない方も企画BIMでマンションが構築される作業の流れを参考にして頂けたら幸いだ。
まずは連動紐づけの為にもTP-MENUでプロジェクトデータ登録から始める。TP-PLANNERの通常操作だ。
土地情報は、DWGファイルから敷地形状、道路、真北等をレイヤ割付で効率的に入力する事から始まる通常のTP-PLANNERの操作から始まる。
レイヤ⇒TP-PLANNERオブジェクト変換により
敷地形状、道路の属性を有する線分(発散規制ラインに利用)が読み込まれ北緯確認、真北は真北線の北寄り部をクリックで確定する。
敷地境界線はCAD変換時にすべて隣地境界線で設定される。
道路部の情報を入力する。道路の始点終点情報(条件が違う場合のみ終点側入力)、で幅員、水面等、公園など法56条、56条の2に影響するデータを設定する。
この設定内容は一般社団法人buildingSMART Japan(IAI日本)が実施する「IFC出力検定(建築確認モデルビュー定義2016)」に合格しておりBIM連動に必須だ。
用途地域の設定が終わったら基本入力が終了となる。
この時点でRevit連動を開始する場合、Revitで作成された建物に対してRevit内で解析各種が行えるのが前回の解説。
今回は、企画BIM建物データの作成までをTP-PLANNERで解説する。
まずは、CAD作成されたキープランを建物化し粗々の日影チェックを行い。有効活用の方針を確定する。
許容容積率が200%,キープランから確認した基準階容積対象部分が約450㎡、敷地面積約1500㎡で容積率200%ゆえ1500×2=3000㎡=延床面積。3000÷450=約7階弱分、1階が駐車場で1/5緩和の対象ゆえ、その分1フロア増しの8階弱が必要となる。
単線で作図された建物を高さ(25m:8階をイメージ)壁仕上げ厚を自動拡幅し日影チェックを行うと
発散規制ラインを利用する事が有効である事を確認。
発散利用に関しては、念の為利用可否を行政に確認し決定。
北西側10mラインは3時間がNGの為、逆日影計算を行う。
逆日影チャートを利用し日影の時間幅内は高層で日影規制が関係ない事がわかる。問題はその13時方位線より左側が太陽高度(高さ:階数)で決まる部となる。結果
9階部から太陽高度によるカットが始まる。
8階は、西側階段部の先端が日影規制の影響をうける事がわかる。
TP-PLANNERプランニングツールTP-LIGHTの建物形状作成法は、多種有り設計者の方針により作成方法も多種ある。
今回は汎用CADで作成したキープランから「串刺し機能」で上下階を一気に作成する。
尚、ブロックの作成法は閉鎖空間をクリックするだけで認識する「充填入力」でクリックしスピーディーに作成する。
等高線をガイドに屋根部を作成。8階部分の左右は7回どまりのシンメトリの建物にする事を決定。
1階部を作成。
駐車場、駐輪場、エントランス関連を作成しブロックプラン完成
階段部の傾斜したひさしおよび踏面線が階段タイプにより自動作成される。単線プランから企画BIMデータになると壁柱の自動配置などの機能も付加されさらに詳細に作成される。
容積率、部屋数等を確認
道路斜線チェック
南側道路中心10mの区域がNGを確認。天空率チェック
天空率、クリアーを確認。同様に隣地天空率もOK.確認。
面積表はexcelマクロで自動生成される。
ここまでが単線によるボリューム算出。
BIMの場合、梁柱等の躯体情報、建具情報を有しなければならない。
この単線プランは立体化コマンド(発生)ボタンをクリックすると
部屋情報のプロパティーには壁厚、スラブ厚が設定されており発生操作とともに自動作成される。
発生した壁に建具を配置する。壁心から開口面までの距離を確認しながら建具配置する。
建具が配置されると構造仮定断面算出の際の開口データとして利用される。
構造連携の解析ロジックは構造設計者が設定する事が可能で企画設計から構造設計者が参加する事を目的とする。
ユニオンシステム社との連携でSSシリーズに連動しさらに解析された断面(bdのみ鉄筋はこれからの課題)を読み込む事も可能だ。
これで躯体、建具、階段室などのBIMデータが配置設定された。
平面図
立面図
断面図
が作成される。ここまでで企画BIMが完成
企画BIMデータが完成したらRevitを起動し
TP-PLANNERアドインメニューからTP-PLANNERで作成したBIMデータのプロジェクトを指定する。
入力編集でTP-PLANNER GUIを表示しながら入力済みデータを読み込む。
「躯体モデル」ボタンをクリックしTP-PLANNER躯体モデルを指定する。
指定終了するとRevitに表示され企画BIMデータ完成。
当然の事だが建具、梁、柱情報がRevitデータとして存在する。
ここからは前回同様に日影計算、
そして天空率計算各種がRevit上で作成される。
Revitで追加編集された建物を部分も考慮される。
Revitで作成された建物データはTP-PLANNER建物データとしても保存する事が可能ゆえ確認申請図を作成する事が可能になる。
なによりバックアップされたTP-PLANNERデータとしてコミュニケーションシステムのサポートセンターを利用し天空率、日影規制等の質問を受ける事が可能になる。
以上の内容でした。
企画BIMをご理解いただけただろうか?BIMと定義するからには躯体、建具まで有する事が条件となる。
さて次回はまた天空率解説に戻りたい行き止まり道路の新天空率の条件設定法と検証をムービーで解説したい。
では次回までお元気で! hi