TP-PLANNERによる逆日影:日影 9 2棟高層建物算出法 | 比嘉ブログ

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建築企画CAD「TP-PLANNER」開発者の日常・・建築基準法,天空率、日影規制講座などチャンプルーなブログ

 

 

8月12日土曜日

 

当方昨日山の日から夏休みの始まり。今回の花は無難なところで

 

だれでもわかるひまわり。

ちなみに前回不明としたこの花は

 

むくげだ。八重になっており今一判然としなかったが・・・身近な読者から「むくげじゃない?」で検索すると八重やら白やらバラエティーにとんでいる。勉強になりました。

 

 今週末木曜日は

BIM開発会社の仲間と前回の沖縄に続くBIMセミナー第2弾の計画を練った。

ユニオンシステム、グラフィーソフト、日積サーベイ、ソフトウエアセンター、そして我がコミュニケーションシステムの5社共催。11月の終盤から12月上旬にかけて粗々決定。場所は、福岡と札幌を予定。

詳細が決まりしだいお知らせしたい。

 

 それぞれ、構造、積算、構造図、そして本格BIMと専門分野の異なる各社ソフトを連動しながら解説する。

 土地情報の入力からボリューム算出をTP-PLANNERから始めゆえこの休み中も作戦を立てねば。

始め良ければすべて良しがBIM.ご期待頂きたい。

 

 終了後、軽くいっぱいが長くなってしまって・・・

 

 

みんなのお顔も真っ赤か・・・。と酔っ払い状態。

 

さて講座を開始しよう。今回は休みゆえ軽めにいこう。

 

では開始!

 

 前回は容積率が400%以上の計画地の場合、タワー状の建物を想定する事で容積率を消化する方法を解説した。

 

 

1棟高層でドラッグすると表示される逆日影チャートで8時と11時、16時と13時の方位線で囲われる部分を建物幅とすると日影時間幅内におさまる高層の建物が算出される。

 

 

 

 この建物幅を容積率を消化する階高まで設定する事で容積率400%超の建物が可能になる。

 

 中低層の建物の場合でも

 

高層ポイントを北側隅に移動設定する事で低層領域が広がり有効である事を解説した。この様に逆日影チャートを利用する事で効率的に日影規制可能範囲を算出する事が可能になる事を解説した。

 

 今回は東西に長く比較的大規模な敷地で高層部を2設定したい場合の解析法で2棟高層型がある。その解析法を解説したい。

 

ポイント

①2棟高層の設定操作を理解する。

 

円弧部に高層ポイントを設定したい場合、逆日影チャートをドラッグし一つ目の高層ポイントはドラッグをやめた位置となる。2個目は再度、ドラッグを開始し表示された逆日影チャートをガイドを参考に確定後ドラッグを終了すると2個目が登録される。

 

 登録された高層ポイントは「+」表示でそれぞれの高層ポイントが表示される。

 

 

②1棟高層と2棟高層の違いは?

 

1棟高層は1棟で可能な時間幅3時間を消化する為に1棟の建物幅が10mラインの規制時間(この場合3時間)分確保される為、2棟高層より1棟分の幅は広く設定される。

 

 2棟高層では3時間の場合それぞれ1時間半を確保される様に算出される。

 

ブロック図では

 

建物変換し日影チェック後、半天空図で指定ポイントの時間を確認すると

 

 10mラインの指定点から眺めた太陽と建物の関係を半天空図で確認すると

 

 

2棟の高層部がそれぞれ約1時間半ほどの日影時間を消化し他の部分は低層に制限されている事がわかる。

 

 この事例の方位が仮想建物領域の幅が狭い方向にある場合もチェックしてみた。

 

ポイント

より北に近い側の可能幅は狭くなり南側は広くなる。

 

ブロック図では

 

 

以上のポイントで今回もムービーで解説したい。

 

 

 次に、既存建物考慮と3D日影チャート

したいところだが夏休みゆえ次回にしよう。

夏休みをお楽しみ下さい。hi

 

 

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