TP-PLANNERによる逆日影:日影 1 CAD変換入力と目的 | 比嘉ブログ

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建築企画CAD「TP-PLANNER」開発者の日常・・建築基準法,天空率、日影規制講座などチャンプルーなブログ

6月17日土曜日

空梅雨の東京は今日も晴れ。沖縄ですざまじい雷雨に遭っただけにほっとしないでもない。本日まずは実家の庭から

左側の緑が濃く枝ぶりが良いのが黒木でサンシン(三線)の竿で利用される。

 これが月下美人で月夜に一晩だけ咲く大きく香りの良い花。

近所に住む子供の頃より野山を連れまわされた兄貴分が突然、夜10頃見に来るようお誘い、かつてわが家でも毎年のように咲いた。久々で懐かしい。

 

 さて沖縄から戻った翌日からいきなり講座でいつもの日常に引き戻していただいたゼネコンの皆さん。

 

比嘉もいつになく力が入り天空図模型の球を差し棒で割ってしまった。

 

 天空率施行直後に作って全国持ち歩き解説してきたので愛着がある。

 

早々に天空図模型2号作らなきゃ。

 

 さて講座の4時間だ。

 本日からTP-PLANNERの操作を通じて逆日影計算の考え方と操作を解説したい。

 毎年の事だが4月になるとユーザー各社から新人研修の依頼が多く「日影規制の基礎:逆日影計算」「プランニングからBIMデータ作成」「天空率基礎から実践」と詳細解説を行う。

 日影規制を学習する際、基準法56条と56条の2とリンクしたTP-PLANNERの入力操作を通じ入力項目の意図する事を解説する事が効率的だ。

 

今回はその講座の補足解説もしくは復習用としてご利用いただきたい。

 

 比嘉ブログでは天空率が中心だが実は「手計算で逆日影計算を行う」の回がヒット件数が最も多くし閲覧いただいている。

 日影規制が重要であるとともに対処に苦慮する設計者も多いと思われる。参考になれば幸いだ。 

 TP-PLANNERのバージョンもVer17にアップされ操作画面も若干だが変わってきている、今回は久々ムービーも交えて作成したい。

 

 事例は講座でお馴染みの

 

 用途地域が路線20mで2に区分されているが逆日影計算を手動で確認するにはハードルが高い。まずは道路側「近隣商業地域」一地域で解説をすすめたい。

 その他、条件は、日影規制5/3時間で受影面は4m。東京3種高度。

 

 尚、TP-PLANNER入力による土地情報は、日本のBIMの仕様を決定する唯一の機関IAI改めBuildingSmartJapan(BSJ)から検定「合格」を受けておりその事を理解する事にもなる。

 

 

 まずは汎用CAD(JWW:DWG:DXF)で作成されたCADファイルがデスクトップ上に用意されている。

JWWが

 

DWG4が

 

が用意されそのデータを変換する事から解説を開始する。

入力時のポイントは

 

①汎用CADで敷地を他のレイヤと区分し独立したレイヤ設定で作成する。

 つまり敷地形状のみ(境界点の丸点および道路境界線を含まない)で作成され一筆で閉鎖した線分で構成されている事。

⇒汎用CAD「敷地」データはTP-PLANNERの「敷地」に割り付け変換され境界条件はすべて「隣地」となる。道路部の情報を変更する事で効率的に入力情報が作成される。

 

②TP-PLANNER変換後は赤線で示す隣地境界線を建物軸(カネ」にする事で建物入力が行える。

 

CADファイル読み込みから座標変換を行うと

 

 この様に敷地情報が入力される。

まずは、そこまでの操作の流れをムービーで解説したい。

 

 

そして入力部

 

 この入力項目がBSJで認定された入力項目で基準法第56条(高さ制限)、もしくは第56条の2(日影規制)を検証する際、必須の項目となる。建物入力までの操作と法規との関連をムービーで音声解説したい。

 

*若干風邪ぎみでお聞き苦しい事はご了承頂きたい。回復次第修正アップしたい。

 

*仙台北緯38度と東京北緯36度の差は2度ですがムービーでは3度と語ってますが間違いです。

 

建物情報

まで入力が終了すると計算は「計算モード」で行い各計算事項はスピード処理されます。

 

時刻日影図も一瞬だがこの時刻日影図で日影規制ラインを超えている事の確認法をやはりムービーで解説したい。

 

本日も長くなった次回にしよう。

 

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