オリンピック開幕:道路後退距離 | 比嘉ブログ

比嘉ブログ

建築企画CAD「TP-PLANNER」開発者の日常・・建築基準法,天空率、日影規制講座などチャンプルーなブログ

7 月28日 土曜日 こんにちは!いよいよロンドンオリンピック開幕!
眠い・・・。ホント疲れた一週間だ。さらに追い打ちが本日のダルビッシュのできの悪さ、前回の快投を見逃しただけに本日、オリンピック開幕中継に続き観戦したが、残念な結果だ。36度の猛暑の中では、仕方ないとしよう。次回頑張れ!

 オリンピックの前にまずイチローだ。24日火曜日の朝臨時ニュースのヤンキース移籍速報。びっくりした。
 
 感動的な移籍会見。イチローがマリナーズ、そしてファンをいかに大切にしているのかがわかる、イチローにしては、長めの会見だった。・・・・・uruuru.

  このところイチローのマリナーズでの試合を観るのが辛かった。それだけに今回の決断は、ファンにとってありがたかった。松井が解雇されて「くたばれヤンキース」派であったが、24日から変わった。イチローのヤンキースを応援するぞ。

 イチローは、新しい環境で良い刺激を受けている様だ。連続ヒットを続けている。振りも鋭くなった感じがする。イチローの場合、よりレベルの高い環境になればなる程、力を発揮する。プロ入り、一軍合流、マリナーズ移籍、オールスター史上初のランニングホームランなどだ。今回もジータ、Aロッドなどハイレベルな選手に負けない活躍を見せてくれるだろう。・・楽しみだ。川崎も、岩隈も頑張れ!

 さて今週、皆さん良かったね~。なでしこのカナダに続き、サムライブルー(もうサムライと呼んでもいいかな。)のスペイン戦の快勝。おかげで体内時計は、むちゃくちゃ・・。すっかりロンドンだか日本だかわからない状態だ。

 さて開幕に続き、勝利の余韻に浸っている場合では、ない本日8時には、スエーデン戦だ。敵も絶好調の様だし油断せず頑張ってほしい。・・・・もうブログを書いている場合ではないのだが・・・。

 今週の比嘉は、
月曜日、新規導入のF社にTP-PLANNER導入時に行う実践講座。F社の皆さんは、バリバリの企画設計者。「こんな事できますか!」の矢次早の質問に回答しながら解説を進めた。かなり有効活用してくれそうだ。長いお付き合いをよろしく!。

 火曜日は「基礎から始める日影逆日影」講座、今回は、4人の参加。ベテラン設計3人に、若手1名の構成。理論より具体的な操作と逆日影の効率的な解説を行った。若手のK氏は、来週火曜日に理論の補講を行う事にした。

 一般参加の講座は、まず皆さんのスキルで内容を確定する。ただし置いてけぼりにしないのが比嘉講座の特徴。安心してご参加下さい。

 水曜日は、事務処理で木曜日にデベのF社の不動産鑑定室のプランニング講習。前回日影規制を徹底的に鍛えたのでプラン:建物想定は、ゲーム感覚でマスターする。

 昨日、金曜日は、大阪で朝から解説。TP-PLANNERの土地情報発生からプランそして構造連携、BIMへとフルでご確認頂いた。また新しい仲間との出会いの予感。納入時は、比嘉が講習する事を伝える。再会が楽しみだ。

 しかし大阪の暑さは、たまらん。東京の比ではない。昨日は36度かな・・脳天から煙りが上がるのが見えた。余談だが沖縄の夏の気温は、33度程度でそれ以上になる事はあまりない。ただし直射日光は、強烈なので気をつけるべし、甲羅干しでやけどをしてしまい救急で運ばれる観光客が多い。沖縄の人間は、長袖を着て泳ぐのが常識。・・・だった。(30年前)

 大阪の午後は、構造計算SuperBuildSS3のユニオンシステム大阪本社に伺い、BIM推進の精鋭の皆さんと打合せを行った。構造専門若手の皆さんとそれぞれの専門の立場でのBIMの有り様を語った。
 

左から松井、棗田(ナツメダ)、長町、青山の各氏。写真は、蔵盛部長にお願いした。この会社とは30年程のおつきあい。久々にお邪魔したが堅実でまじめな会社だ。かつて構造図で連携したり当社TP-PLANNERを販売して頂いたりの関係だ。(当社は、ユニオンシステム社の東京、の代理店でもある。)今回久々に構造連携でコラボが復活する。楽しみでならない。皆さん頑張るぞー。


 ・・・とこれだけの量、書き綴れば本日講座は、休講にできるかな?ナデシコのスエーデン戦まであとわずかだし・・・と上目遣いに皆さんを眺める比嘉だが休講は、いけない!。どんな時でも簡単なテーマでも続ける事にしよう。

 本日のテーマは「道路斜線外壁後退距離」を考えてみる。まずは例題から

なんて事ない、道路斜線の検証だ。まず道路斜線では

この様にNGだが、道路の前面および左右に空地がある天空率でおさまるのではないか立体的には

道路面が500平均GLより引くい位置にある。
早速解析すると

天空率差分が青のクリアー表示で良いのだが円弧の部分が後退距離の範囲にある。この事はどの様に解釈したら良いのだろう。今回はJCBA方式におけるこの様な隣地越えの事例の適合建築物および後退距離の想定法を検証してみたい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
としている内に早くもPM4時、柔道の予選、女子バレー、そしてなでしこ。講座どころでない休憩。時間をみて講座は、続ける予定だ。では皆さん応援頑張るぞ!
------------------------------------

 7月29日、なでしこの後、柔道、体操、水泳となかなか寝る時間がとれない。今朝は、北島康介の予選の様子を録画でみてビックリ、6位での決勝進出。立石とのワンツーフィニッシュの予定だったが、この際北島のミラクルに期待したい。体操の内村も開き直って良い演技を世界に見せつけてほしい。

 本日も、サッカー有り、見逃せない競技が続く。チャンネルを握りしめた1日が始まる。みんな頑張れ!。

その前に講座の後半を開始しなきゃ。気になって応援に身がはいらない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

講座再開!
 さて今回のテーマは、道路斜線の後退距離および適合建築物の考え方を検証してみたい。

 道路斜線は法56条で規定される。

第56条 建築物の各部分の高さは、次に掲げるもの以下としなければならない。
1.別表第3(い)欄及び(ろ)欄に掲げる地域、地区又は区域及び容積率の限度の区分に応じ、前面道路の反対側の境界線からの水平距離が同表(は)欄に掲げる距離以下の範囲内においては、当該部分から前面道路の反対側の境界線までの水平距離に、同表(に)欄に掲げる数値を乗じて得たもの

ただし2項で
2 前面道路の境界線から後退した建築物に対する前項第1号の規定の適用については、同号中「前面道路の反対側の境界線」とあるのは、「前面道路の反対側の境界線から当該建築物の後退距離(当該建築物(地盤面下の部分・・除く。)から前面道路の境界線までの水平距離のうち最小のものをいう。)に相当する距離だけ外側の線」とする。

ここでのポイントは
①1項で道路斜線は、前面道路の反対側の境界線を基点とした勾配による高さの制限を受ける事。

②①の条件には後退距離を考慮する事。

が規定される。ここで問題となるのが2項の「前面道路の境界線」の考え方だ。この部分が必ずしも明確でない為に判断にまよう。JCBAでは、「tennkuuritsu201004.pdf」のP95にこの事が解説されている。

この項では、図4「街区主義」と「敷地主義」で考えかたが解説されている。「前面道路の境界線」を太線で示している。その前面道路の境界線」は「街区主義」では、道路の反対側を起点とする道路斜線が適用される部分まで延長した位置まで延長されている。「敷地主義」では、あくまで当該敷地の道路境界の範囲までとする。2通りの考え方を示す。

 この事は、同一の道路の接道において2通りの解釈があるとする事も可能だが、反対側の道路の位置により適切と思われる「・・主義」を採用すると考えるとすっきりする。というのは、この挿絵の様に道路の反対側は、敷地側の道路境界線の延長方向にあるとは、限らないからだ。

 このページの前ページでその事が解説されている。ここでは、2Aの回りこみの基準線または、起点の考えかたから前面道路の考え方を解説している。後退距離も同様にそれと整合性を持ち解釈する事が合理的と思われる。


「敷地主義」の場合下図で示す様に「前面道路の境界線」を敷地の境界側とする事で道路反対側によらず2Aの回り込みが一定した考え方で設定できるとする。

 この場合2Aの回りこみに関しては合理的で良いと思われる。・・

・・が道路斜線はあくまで道路の反対側の境界線からの距離で制限される。この事を考えると「敷地主義」「街区主義」の用法としては、「・・・この道路の接道においては、当該敷地まで影響を及ぼすと考える事より後退距離は、「街区主義」のもとに・・あるいは「敷地主義」を採用する事が望ましい」などと検証の為の用語として活用する事が望ましい。

 以下こ検証法に用いる「・・主義」を2の事例で解説する。

1)街区主義を用いた事例

この事例においては、道路境界線の反対側は、敷地前面の境界線から延長されている。後退距離として左から敷地側前面道路の範囲のみで考えた距離4.447m、円弧部が道路境界線の右端部から水平距離(円弧)を測定した結果3.991m。図4の街区主義に基づき算出された後退距離2.866m。この事例においては、2.866m以外の後退距離を採用しない場合、後退距離の中に計画建築物の本体が存在する事になる。TP-PLANNERの場合、隣地を越えた道路の反対側を指定しない限り「敷地主義」で道路境界線端部から円弧状に水平距離をサーチし適用する。結果的に

適用距離は、街区主義、後退距離を敷地主義とすると後退距離内に計画建築物が存在する事になる。この事の是非は、当方では判断する立場にないが、「街区主義」で統一すると

この様にする事が望ましいと思われる。この場合、隣地を越えた道路の反対側の位置はTP-PLANNERにおいて「天空率敷地」で行う。

隣地境界点3を図4で示す「前面道路の境界線」に移動し境界線を「道路」に変更し高低差なども設定する。そして道路境界線を「同一グループ」設定し「現在の値を適用」とする。


 その結果、「街区主義」に基づいた後退距離および適合建築物が作成される。

次に「敷地主義」による後退距離の考え方が適切だと思われる事例その②を解説する。

道路が境界点2で行き止まる場合だ。この場合は、2の境界点から円弧状に適合建築物を想定する。つまり「敷地主義」。

 この場合の設定は、やはり「天空率敷地」において

道路境界線をクリックし選択後「行止まり道路条件」で「終点側行止まり」をチェックする。それだけだ。

この場合後退距離は、円弧状にサーチした後退距離3.991mとなる。

結果、行き止まり道路ゆえ「敷地主義」を適用した場合が適切と考えたと結論づける。

この様に事例により、道路の反対側の位置を規準に「・・・主義」を適用すると解説できれば合理的だ。・・・・・道路が延長され隣地の延長側が屈曲したらどうする。・・?

 きりないので今回は、このあたりで終了にしょう。良かった。これで応援に集中できるゾ!
では来週までお元気で!、暑さ、睡眠不足に留意しお元気でお過ごし下さい。Hi


比嘉ブログ