みなさんおはようございます。
2月5日土曜日です。
先週は、アジアカップで盛り上がりました。
今週も日本中が余韻に浸った感じの1週間。
比嘉は水曜日より沖縄におります。
日ハムのサイトウ見たさではありません。
正月に帰れなかった分、せめて旧正月と思いたったわけです。
でも今は、旧正月を行う地域は、極一部となりました。我が恩納村も旧正月はありません。
TVで一部の旧正月地域の為の沖縄芸能の特番があるのではと思い期待して帰省したわけです。
でもモハヤそれも無しでした。残念!
沖縄は、桜満開の頃です。
日ハムのキャンプ地の名護を越えた本部町の八重岳が桜の名所。
沖縄の桜は、寒緋桜。ソメイヨシノの生育には向かないらしい。
ピンクが濃いかわいい桜です。
沖縄では、もっぱら桜が植わった山道を車で通過するのみで桜の木の下で宴会をする事はありません。
郊外の宴会はもっぱらビーチパティーとなる。
今回もブログらしくしみじみと語ったところで先週からの課題に取り組もう。今回は長くなりそうだナ
天空率講座を開始!。
さて前回は、近似方式の場合においても、「一の隣地方式」同様に寄せ棟状に設定する事を推奨した。
すべての算定位置に面する(面する事を視界内にあると解釈した場合。)
適合建築物が全ての隣地境界線に適合する形状を想定する。
この事により最もJCBAで最も安全側と評価された「一の隣地方式」同様に解析する事が可能になる。
さて前回から持ち越しの検証事例を再度確認しよう。
南、東の道路と西側突き込み道路で、A,B,Cの3の隣地境界線で構成される。
各隣地境界線毎に適合すると思われる適合建築物を想定してみよう。
A側から検証しよう。
4mの行き止まり道路の手前のA側隣地境界線の端部に回り込みの設定をし行き止まり道路側隣地の部分を
すり鉢状に適合建築物を想定してみた。 その可否を検証しよう。
適合建築物は、A側全ての断面に適合する。
ただし、円弧部の算定位置からZ部分の側面が視界に入る。立体形状で確認すると、
B側の隣地斜線勾配に適合しない部分が視界に入る事がわかる。
破線の部分だ。
従来方式(敷地区分方式)の入り隅隣地の端部でも同様に適合しない側面が視界に入る。
たとえば
立体で確認すると
この場合と同様である。その為、
NOとするにはいささか抵抗がある。
いわゆる東京方式では、この部分の問題を解決する為に当該隣地境界線に「窓」を想定しその部分を視界から排除する。
ただし窓想定法の場合、天空率比較されない部分が生ずる。
B側の場合、他の隣地境界線の最端部にあり、側面は、視界に入らない。ただしA側の隣地境界線の勾配には適合しない。
C側を確認すると別の問題がある。
B側に適合しない部分が視界に入る事は、A側と同様である。
さらに、凹型隣地を一の隣地とした場合の算定位置に着目してみる。
一の隣地とした凹型の隣地境界全てから12.4mの水平距離の算定位置は、道路境界側に設定される。
算定位置は、適合するわけだが、
その算定位置が適合建築物の勾配面の延長状より外側となる。
その為、下図の様に稜線が視界に入る事となる。
A側の勾配面の影響を受けない部分が天空図に反映される。
56条1項2号では、
・・・それぞれその部分から隣地境界線までの水平距離のうち最小のものに相当する距離を・・・
とあり、隣地境界線が特定されていない事より全ての隣地境界線を対象とする考え方が安全側といえる。
するとやはりJCBAで提唱する「一の隣地方式」になる。下記解説だ。
適合建築物は、全ての隣地境界線からの勾配に適合する事だ。
確認しよう。
今回は、SKYシリーズの設定の為の操作解説も同時に行う。
1)隣地側に面する位置にある道路境界を「隣地」に「天空率敷地」で変更する。
2)隣地境界線に面する全ての隣地境界線を選択し「同一区間設定」する。「現在の値を適用」を忘れずに。
本来道路の前面にある部分も隣地の設定をする事で完全に隣地斜線に適合した建築物の想定が可能になる。
3)「天空率(JCBA)算定領域」に移動する。
ここでは、多少時間がかかるが、入り隅部をすり鉢状に作成する手法を解説する。すり鉢状に設定する為には
「発生方式詳細」ボタンをクリックし「隣地全集型・・円でとらない」のチェックをOFFにする初期値は、ON
*TPーSKYユーザーは、「稜線処理」の数値を0.5m程度に設定する。
*H21年6月29日 訂正 Ver11からの方針により「一の隣地方式」は設計、審査双方の負担を考慮し寄せ棟状に作生する。その為、「・・・・円弧でとらない」のチェックをONにします。Ver11では初期値OFFの為、要注意。
4)「全境界発生」「隣地全周型」をクリックし自動作成する。
すべての隣地境界線に適合する形状が想定された。
算定位置に関しても全周でチェックする場合がもっとも安全側となるが隣地境界に面する位置において道路境界の
前面を排除しA,B、Cで天空率比較してみよう。この場合、適合建築物はいずれも同形状となる為に効率的だ。
Aの部分
Bの部分
Cの部分
となる。
ところでこの場合、入り隅部をすり鉢状に作成するなど詳細な想定をしたが、簡便な想定法でも問題ない。
その場合に「近似方式」の考え方をとりいれる。
ちょっとまった休憩しよう。とりあえずUPしよう。・・・・つづく
現在は一夜明けた日曜日の朝。昨晩遅くまでの高校野球部仲間との宴会の為多少だるいが書き残しがあるので講座を再開しよう。
昨日は、すり鉢状の部分を含む詳細な適合建築物の想定法で解説した。
ところがSKYシリーズでも適合建築物の自動発生には多少時間を要する
今回は近似方式を採用した簡便な適合建築物の想定法を解説する。
近似方式は、細かく屈曲した隣地境界線を敷地に内接した線分に近似する事で隣地境界線を単純化する。
内接近似線の為本来の隣地境界線による勾配線より低く想定され適合する。
やはりSKYシリーズの解説を兼ねる。SKY-Xユーザーは特にこの方法で想定する事を推奨する。
1)「天空率敷地」で屈曲した隣地境界を内接する様に削除する。
2)道路境界は前回同様「隣地」に設定変更する。
3)一の隣地境界を上図の様に選択後「同一区間」「設定」ボタンをクリックする。最後に「現在の値を適用」で確定する。
4)天空率(JCBA)算定領域に移動し。「発生方式詳細」を前回OFF設定した「隣地全集型・・円でとらない」のチェックをONにする(初期値)
5)「全境界発生」「隣地全周型」をクリックし自動作成するのは前回同様だ。
*TP-SKYユーザーは稜線処理設定を0.5m定度に設定する。
ほとんど時間をおかずに寄せ棟状の内接近似した適合建築物および算定基準線が自動発生する。
A,B、Cで算定位置を調整する。
Aの部分
かなりすっきりした適合建築物が作成された。これをB、Cの算定位置でも同様に想定する。当然適合建築物は同型状だ。
この方式を採用する事で審査時の負担も軽減される。
今回は、「一の隣地方式」に「近似方式」で内接近似の考え方を付加する事でより効率的な想定法が可能になる事を解説した。この解説を書きながらも様々な隣地境界線の実事例が当方サポートセンターに寄せられてくる。
適度なタイミングで解説をしていこう。本日の講座はこれでおしまい!
次回は、今週(すでに先週)の講座に参加して頂いた後藤田さんの3方向道路の質問の回答から始める。
3方向道路の解説は比嘉ブログおよび「日本で一番わかりやすい天空率」でも解説してきたが前面道路幅を
A>B>CをA>C>Bの事例で解説してほしいとの事だ。
了解しました。次回解説します。今回は長くなりすぎました。
比嘉も本日これより東京に戻ります。
では皆さんお元気で。比嘉は、夕べ盛り上がり過ぎてのどの調子がおかしくなっております。東京では花粉が待ち構えている事でしょう・・・・負けないゾ・・・頑張ろう! ット。