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文系サラリーマン独学勉強部屋

予備試験経由で司法試験合格、TOEIC930点、証券アナリスト合格、ITストラテジスト合格
趣味=資格の会社員が文系社会人の独学勉強について書いていきます

こんにちは、ぎんざけです。

本日、令和3年の司法試験に無事合格しました!!!

 

この記事も需要ゼロだと思いますが、社会人司法試験受験生の合格発表日の様子ということで、面白くない記事を投稿させていただきます(酒を飲んで書いているので、万一不適切表現等あれば後日修正します)

 

1.社会人の合格発表当日の過ごし方

合格発表は法務省HPで16時から行われることになっています。発表直前はそわそわするだろうなと思っていたのですが、パワポ資料作成に勤しんでいたら時間を忘れ、会社の自席で16時を過ぎていました。

トイレに行って携帯で見ようかとも思っていましたが、わざわざ席を立つのがめんどくさかったので、自席で携帯で法務省HPにアクセスしました(※)。16:05くらいまでは合格発表のHPがつならず、実際に自分の番号をかけたのは16:10過ぎでした。その後妻にLINEで「受かった!」とだけ連絡しました。

(※)裁量労働制なので、自己の判断で10分程度の休憩をとって良いと信じています。自席で携帯をいじるのは推奨されないですが、普段の勤務態度が良好なので今日くらいはいいでしょう。

 

合格発表後は仕事に戻りましたが、今日は早めに帰ろうと20時で仕事を切り上げ、スーパーに寄って21時頃に帰宅しました(成城石井に行こうかと思いましたが、通勤経路から少しずれるのでやめました)。

 

帰宅すると妻と子どもが歯磨き格闘中だったので、歯磨きだけ私で代行し、その後、生ハム・チーズ・イカフライ・スパークリングワインで楽しく晩酌をしました。司法試験を受けることを伝えていた知り合い・友人・親には酒を飲みながらLINEやメールをしています。

22時30分ころに晩酌も終わり、シャワーだけ浴びて、部屋でこの記事を書いています。

 

2.合格発表を見た時の気持ち

数日前はすごい不安だったのに、意外と当日自分の受験番号を見ると「そりゃ受かってるよな」という感覚でした。ただ、もう一生憲法学の勉強をしなくてよいということに深い安堵を覚えたのは確かです(私のブログを読んでいただいている人ならご存知と思いますが、私は司法試験の憲法が嫌いです)。

 

3.合格後の気持ち

合格して改めて気づいたのは、法学部卒ということもあり、司法試験がこれまで心のどこかに引っかかっていたということです。

私は大学生の頃(3年生と4年生)に旧司法試験を受けましたが、旧司法試験の最終局面ということで合格点が上がっていたこともあり、当時は短答落ちでした(当然勉強不足が1番の敗因です)。

当時ロースクールに進むという選択肢もありましたが、新司法試験という制度を作り出した司法制度改革への反抗心から、会社に就職する道を選びました。

 

司法試験に受かる今日より前も会社員・サラリーマンという仕事に誇りをもっていましたが、改めて司法試験に受かると自分の仕事に自信が持てるようになりました。これまでは心のどこかで法曹になれないから会社員をしているのではないかという引っかかりがあったのだと思います。

 

4.今後について

司法試験に合格すると司法修習に行くことができます。が、少なくとも今年は修習に行く予定はありません。

理由は2つで、一つはお金で、一つは興味です。

お金に関しては、司法修習は給料月13.5万円しか出ないという点です。自分の年収をここで書くのは避けますが、司法修習に行くために税引後で500万前後の費用を支払うという決断には二の足を踏んでしまいます。

興味に関しては、やはり今の仕事と弁護士を比べた時に弁護士に大きな魅力を感じないという点です。これは個人の興味なのですが、頑張ってお金を稼ぐ(会社の収益を稼ぐ)仕事は魅力的です。

もちろん、来年や再来年にやっぱり弁護士になるという気持ちになるかもしれませんが、それは別のお話です。

 

5.これまでの人生を振り返って

面白くない感想で恐縮ですが、やはり自分の歩んできた人生が一番良かったと感じています。

その意味では、学生時代に恨んだ司法制度改革も、この会社に就職する機会を得ることができたという風に今ではポジティブに受け止めることができています。

これまでの人生で唯一の後悔が司法試験に合格していなかったことなので、その後悔を消すことができただけでも私にとって司法試験合格の意味がありました。

 

6.問題点

2019年の海の日からずっと司法試験の勉強をしてきましたが、合格してしまいやることがなくなってしまったというのが今の状況です。

プログラミングを一度真面目に練習しようかとも思っていますが、若干燃え尽き症候群担っているので、次の趣味を早く見つけたいなと思っています。

何かおすすめの趣味(勉強系含みます)があればぜひ教えていただけると嬉しいです!!!

 

こんにちは、ぎんざけです。

最近ファイナンスに触れていなかったので、記憶をアップデートするため今日はコーポレート・ファイナンスをA5一枚にまとめてみました。

 

一言でいうと「企業価値をDCFで求める」というだけの内容なのですが、改めてファイナンス理論がよくできているということを実感しました。

実効税率の導出方法やレバードベータ・アンレバードベータの変換など、意外と忘れていることも多かったので、自分の備忘録として一枚紙をアップロードしておこうと思います。

 

多分あっていると思いますが、万一誤りがあればコメントなどでご指摘頂けると非常に嬉しいです!

こんにちはぎんざけです。

この記事は読者の方に1ミリも役に立たない記事になりますが、自分の思考を整理しようと思って書いています。

 

 

1.予備試験に受かった後に司法試験に受かる確率

法務省は毎年受験者属性別の受験者・合格者数を公表してくれています。法務省の職員の皆さんありがとうございます。

令和2年については以下の通りで、最終ページに予備試験経由の受験者・合格者数の統計データがあります。

https://www.moj.go.jp/content/001339270.pdf

 

短答は受かっているので、(最終合格者数)÷(短答合格者数)を合格確率として、

・全体では378÷419=90.2%

・30代では(29+23)÷(35+29)=81.3%

・会社員では33÷42=78.6%

・最終学歴大学卒では65÷78=83.3%

となっており、自分の属性をもとに客観的に考えれば、合格確率は80%前後となります。

 

2.試験後からの自信の変化

5月の司法試験後は100%受かったつもりでいました。

その後、再現答案を作成したら結構ミスった科目に気づき(行政法)自信が少し揺らいだものの、まあそれでも普通に受かっているだろうという気持ちでいました。

そして、合格発表3日前(このブログの投稿日)になると、多分受かっていると思うけれど、もしかしたら落ちているのではないかという不安がだんだんと強まってきています。

確率8割で受かっている属性で、再現答案作って行政法以外はできていることも理解しているのに、感情というのは不思議なものです。

 

3.司法試験に落ちることへの不安

司法試験に受かったとしても特に今年の修習には行く気はないので、冷静に考えると受かっていても落ちていてもどちらでもよい(落ちていてもダメージはない)はずです。

それなのになぜ落ちていることに不安になるかというと、もう一年法律の勉強をして来年の5月に司法試験を受けるということをしたくないからだと思います。

別にもう1年くらい法律の勉強をしたとしても長い人生から考えるとどうってことはないのですが、やはりそういう風に感情は割り切れないものです。

 

4.3日後からの自分の行動予想(受かった場合)

合格発表の16時になったら、会社のトイレに行き法務省のHPにアクセスします。

そこで、合格を確認し、静かにガッツポーズを決めてから妻にLINEをして、あとはホクホクしながら仕事に戻ります。

その日の夜は司法試験を受けていることを伝えている友人・知り合いにLINEをし、祝福してもらいながら、緊急事態宣言終わったら飲みに行こうというやりとりします。場合によっては、晩御飯は成城石井で高級な食べ物やビールでも買って、一人で晩酌しても良いかもしれません。

また、週末には本屋に行き、法律とは関係ない分野の本を3冊くらい買って、9月いっぱいは休憩タイムとする可能性が高いです。

1ヶ月もすると、合格発表前不安だった気持ちは忘れ、当然合格したみたいな気持ちになっています。

 

5.3日後からの自分の行動予想(落ちた場合)

合格発表の16時になったら、会社のトイレに行き法務省のHPにアクセスします。

そこで、自分の番号がないことに焦り、何度かページを開き直してやはりないということを確認し愕然とします。すぐに仕事に戻るものの、恐らく仕事があまり手につかない茫然自失状態です。

その日の夜は、帰宅後に妻に落ちたと伝えます。また、司法試験を受けていることを伝えている友人・知り合いにLINEを送ろうかと思いますが、気持ちの整理がつかずに携帯を放り投げて早めに寝ます。

翌朝、友人・知り合いからのLINE(「司法試験の結果どうだった?」)が来ていないか、ビクビクしながら携帯を見ます。また、実は受かっていたのではと思い、再度法務省のHPで自分の番号を探し、ないことを再確認します。

また、不合格確認以後、法律の勉強を本格的に再開しないとと思いながらも、なんとなく成績通知が来るまでは身が入らず、ダラダラとした時間を過ごしてしまいます。

2週間もすると(成績通知が来ると)、だめだった答案の再現答案とにらめっこをしつつ、来年の司法試験に向けた計画を作り、淡々と勉強をするようになります。

 

いろいろ書きましたが、笑っても泣いてもあと3日です。
合否や成績については(結果がどちらであっても)ブログに書くようにします。
 

こんばんは、ぎんざけです。

 

法律の勉強をしていても、なかなか具体的なイメージが湧かないことがあると思います。

そういった方(特に担保物権と会社法が苦手な人)はぜひ1200円をもって法務局に行くことをお勧めします。

 
1.不動産登記
不動産登記のサンプルは民法の教科書にも載っていますが、正直なところ架空の不動産ではやる気がおきません。
そういった場合は、自分が住んでいる家の不動産登記を一度取得して読んで見るのが一番よい勉強になります。
 
なお、勉強の観点では抵当権付きの物件の方が良いので、もし抵当権なしの物件に住んでいる方は、抵当権がついてそうな適当な物件の登記を代わりに取得した方がベターです。
 
2.商業登記
商業登記のサンプルはあまり会社法の教科書に載っていないイメージですが、機関や株式について勉強するにあたっては非常にためになります。
会社員の方は自分の勤め先の会社の商業登記を、会社員でない方はご家族の勤め先の会社の商業登記を、一度取得して読み込んでみることをお勧めします。
 
なお、登記事項証明書の取得費用は各600円なので、上記をそれぞれ取得すると1200円がかかります。
 

こんにちは、ぎんざけです。

 

勉強において「基礎が大事」というのはよく言われていますが、初学者は「そもそも基礎って何?」という点で苦労します。

基礎というのは「それを身に着けたら応用発展的な問題が分かるようになる前提知識」を指しますが、科目特性ごとに身につけるべき基礎は異なります

(科目特性については以下の記事をご参照ください)

 

この記事では、科目特性ごとにどういったものが基礎になるかを解説します。

 

1.学問科目
数学・物理・刑法・民事訴訟法といった科目は理論が完成しており、定理や定義や概念が基礎になります。

こういった科目は、基礎を最初に徹底的に叩き込んで、その後問題を解く度に何度も基礎に立ち返るというのが基本スタンスになります。

なお、基礎をあやふやなまま勉強を進めると、いくら頑張っても成績は上がらないという辛い未来が待ち受けています。

(基礎の例)

・物理:F=ma ← これだけで力学の問題はほとんど解けます。

・刑法:犯罪は構成要件に該当する違法かつ有責な行為 ← 刑法の論文答案はこれに沿えば書けます。

 

2.スポーツ科目

英語・民法といった科目は理論はそこまで完璧ではないですが、膨大な事例(英文・判例)の蓄積があります。

この中には典型的な事例があり、それが基礎ということになります。応用的な事例(難しい例文・難しい判例)は基礎的な事例の派生系と捉えることができます。

スポーツ科目の文法や学説は必ずしも理路整然としたものではなく、突き詰めていくと泥沼にハマります

とりあえず割り切って典型的な事例問題の解き方を暗記するのが最重要です。なお、単語や条文はこれとは別に淡々と覚えないといけないのでご注意ください。

(基礎の例)

・英語:別記事で短文10文を挙げているのでそちらをご覧ください。

・民法:AさんがBさんにパソコンを売ったが、実はそのパソコンはCさんのものだった場合の法律関係。

 

 

 

ちなみに基礎の勉強はそんなに楽しくありませんが、基礎をちゃんと身に着けるとその後の勉強が間違いなく楽しくなります。

私の意見では、世の中で勉強ができる人は、偶々その科目の基礎を楽しいと思える感性の持ち主だったか、楽しくないけど頑張ってこつこつ続けられる根性の持ち主だったかのどちらかだと思います

 

読者の皆さんがどちらのタイプかは分かりませんが、基礎的な問題・講義は面白くないから難しい問題・講義を受けたい衝動に駆られても、一度立ち止まって何をすべきかを考え直すことをお勧めします。

こんにちは、ぎんざけです。

 

暗記というのは勉強においてもっとも重要な要素ですが、多くの人は暗記のレベルを間違えて捉えています。
例えば「少し考えたら思い出せる状態」や「語呂合わせで思い出せる状態」は、残念ながら暗記に至っていません
 
暗記できているというのは「思い出そうという労力なく、すぐに答えが出てくる状態」を指します。
典型的には、自宅の住所や携帯電話番号のレベルですらすら言える状態が暗記です。
 
そして、暗記より理解が大事という人もいますが、基本的な事項を暗記できていない人間は発展的な事項を理解できません

(詳細は以下の記事をご覧ください)

 

 

では、暗記をどうやって行うかですが、一言でいうと「覚えていない部分を繰り返す」という方法になります。

具体的なステップは以下の通りです。

<ステップ1:事前準備>

一通り学習を終えた科目について、覚えたいことを「トリガー」と「内容」に分けて、カードの表と裏にそれぞれ書きます

・カードは一旦50枚くらいを目処に作ります。

・カードを作り終えたら、「トリガー」を見て「内容」を思い出すという形で、50枚通しでカードをめくっていきます。

<ステップ2:1周目>

・カードを作った次の日に、カードをよく切ってから、「トリガー」を見て「内容」が言えるかを確認します。スラスラと言えたカードは除いていきます(また使うので捨てないでください)。

・その翌日に、残ったカードをよく切ってから「トリガー」を見て「内容」が言えるかを確認します。スラスラと言えたカードは除いていきます。

・これをカードが残り5枚になるまで続けます。カードが5枚になったら、そのカードを一枚ずつ良く読み直して、分かりづらいカードがあったら教科書やインターネットで調べて新しくカードを作り直します

<ステップ3:2周目>

・5枚のカードを作り直した翌日に、再度全部のカード(50枚)をよく切ってから、「トリガー」を見て「内容」が言えるかを確認します。スラスラと言えたカードは除いていきます。

・これをカードがなくなるまで繰り返します。

<ステップ4:3周目以降>

ステップ3が終わった1週間後に再度ステップ3をやり直します

・これ以降は1ヶ月~3ヶ月に1回くらいの頻度でやり直します。

 

 

時間の目安としては、ステップ2以降は毎日20分~30分くらいのイメージになります(単にめくっていくだけなので)。

また、一度に全部めくる必要はないので、1日の中で通勤時間や昼休みなど気がついたタイミングでやるといいと思います。

 

最初の数日は全く覚えられる気がしないと思いますが、3日くらい立つとちょっと言えるカードが結構出てきて、5日くらいでカードの量がかなり少なくなっていると思います

 

コツは、カードの量を多くしすぎないということと、毎日やるということです

特に楽しい作業ではないですが、何回かやっていると何の感情も抱かずに暗記作業ができるようになります(=暗記が苦でなくなります)。

 

そして、暗記をちゃんとした上でその科目の勉強をしたり問題を解くと、それまでの5倍その科目が楽しくなります

イメージとしては、ちゃんと筋トレとランニングで基礎体力をつけてから、サッカーした方が楽しいのと同じことだと思います。

 

こんにちは、ぎんざけです。

 

法律を解く時には無意識に誰かに感情移入することが多いと思います。

私は、憲法・行政法なら原告、民法・民訴なら一方当事者、刑法なら犯罪者に感情移入しています。

 

刑事訴訟法は警察官・検察官の気持ちになるのが一番理解しやすいです。

被疑者・被告人に感情移入するのは混乱しやすいので、あまりお勧めしません。

 

警察官・検察官の気持ちになる時に重要なのは、それぞれのお仕事内容です。そんなの知っているよという人も一度以下で確認してください。

(1)警察官:証拠を集めたり被疑者を逮捕したりして、検察官に送る

(2)検察官(刑事部):証拠を集めたり被疑者を勾留したりして、起訴する

(3)検察官(公判部):冒頭陳述して、証拠を提出する

(訴因変更は刑事部の人がするのか、公判部の人がするのかはよく分かりません。ご存知の方いたらコメントいただけると嬉しいです)

 

ここで重要なのは、(1)、(2)、(3)は役割が切り離されているという点です。言い方を変えれば、(1)の人は(2)や(3)のことは考えなくていいです(例外は最後に書きます)。

 

さて、ここでなぜ刑事訴訟法を守らなければいけないかという点ですが、私の理解は以下の通りです(もちろん極論です)。

・(1)と(2)の人は、刑訴法を守らないと懲戒処分を受けるからです。

・(3)の人は、刑訴法を守らないと裁判で負ける(有罪にできない)からです。

 

ここで気づかれた方もいるかと思いますが、実は(1)と(2)の人は起訴を除くと刑事裁判に直接は関与しません。

なので、(1)と(2)の人に関係する刑事訴訟法の内容は、警察官・検察官の就業規則みたいなイメージになります。

逆に(3)の人に関係する刑事訴訟法の内容は、刑事裁判に関する法律のど真ん中になります。

 

 

ここが分かると刑事訴訟法の論点を以下のように分類でき、理解がしやすくなると思います。

 

(1)警察官=警察捜査

任意捜査・強制捜査の区別(令状の要否)、逮捕要件(逮捕が違法になる場合)、捜索差押が許される範囲、被疑者や参考人の取調手続き、接見交通

→捜査活動が適法かどうかというだけの話です。

 

(2)検察官(刑事部)=検察捜査

(1)の他に、勾留要件(勾留が違法になる場合)、起訴要件

→警察官ができる捜査+勾留、起訴だけが問題になります。

 

(3)検察官(公判部)=刑事裁判

訴因変更の要否(ミスして有罪を逃さないために)、証拠法則(裁判所に出して良い証拠は何か)

→どうやって有罪判決につなげるかという裁判のルールです。

 

なお、この中でどうしても浮いてしまうのが、違法収集証拠排除法則です。これは(1)と(2)のミスが(3)に影響を与えるという内容になります。私は、公判部の検察官が警察や刑事部の警察官に切れている姿をイメージして勉強していました。

 

分かりにくい違法性の承継毒樹の果実もこの分類だとすっきりします。

違法性の承継は(1)の話をしていて、毒樹の果実は違法収集証拠排除の話をしているということになります。

 

こんにちは、ぎんざけです。

 

ファイナンスの世界では次のような2つの格言があります。

①リスクを取らないとリターンを得られない

②分散投資するとリスクが下がるのでよい

 

どちらも正しいのですが、普通に考えたら「分散投資でリスクを下げたらリターンも下がるんじゃないか?(=分散投資って意味がないんじゃないか)」という疑問が湧くと思います。

この投稿では、ファイナンスの観点から①と②の関係を書いていきます。

 

結論から言うと、リスクには「良いリスク」と「悪いリスク」があり、分散投資は悪いリスクを減らす効果があります。

(良いリスクを善玉コレステロール・悪いリスクを悪玉コレステロールと考えれば、分散投資は悪玉コレステロールだけを下げる薬のようなイメージになります)

 

分散投資は伝統的にたまごの格言(たまごを一つのバスケットに入れてはいけない)があるので、それに敬意を払ってニワトリを以下例にしていきます。

 

<前提>

・平均的なニワトリは一生に250個のたまごを産みます。たまごは1個1万円で売れるとします。

・ニワトリには個性があって早死にする鳥も長生きする鳥もいます。

・ニワトリは猛暑にはたまごをあまり産みません。

・ニワトリは1羽200万円します。また、あなたの全財産は200万円とします。

 

<戦略1>

・あなたは全財産をつぎ込んでニワトリ1羽を買って、エンロンと名付けました。

・あなたの友人Aさんも全財産をつぎ込んでニワトリ1羽を買って、グーグルと名付けました。

→たまご収益の期待値は250万円です。ただし、エンロンはたまごを30個だけ産んで急死するかもしれないですし、グーグルは1000個たまごを産んでまだ元気かもしれません。この戦略ではニワトリの個性というリスクに常に怯える必要があります。あと、猛暑の夏が来た場合も収益が減ります。

 

<戦略2>

・あなたは友達1000人と共同出資してニワトリ農園を営むことにしました。ニワトリは全部で1000羽買いましたが、特に名前はつけていません。

・ニワトリのたまごの売却代金は友達1000人で平等に分け合うことにしました。

→たまご収益の期待値は250万円です。この場合、個々のニワトリが早死したり長生きしたりしても、たまご収益はそんなにぶれません。ただし、ごく稀に猛暑の夏だったら180万円しか稼げない(20万円の損失)結果になる場合もあります。

 

 

戦略1でも戦略2でもたまご収益の期待値は同じ250万円です。

一方、リスクの面では、戦略1では「ニワトリの個性のリスク(エンロンの早死リスク)」と「猛暑リスク」の2つのリスクに晒されるのに対し、戦略2では「猛暑リスク」という1つのリスクだけを負うことになります。一言でいうと戦略2のほうがリスクが低いです。

 

ここで、戦略1は戦略2よりもリスクが高いのにリターンは変わらないことに気づくと思います。この場合、「ニワトリの個性のリスク」は悪いリスクということになり、分散投資で下げるのが良いことになります。

 

一方で、「猛暑リスク」は残念ながらニワトリを飼う以上は避けられず、かつ、200万円の元手で期待値250万円を稼げるニワトリ投資に不可欠の良いリスクということになります。

 

こんにちは、ぎんざけです。

 

今回は憲法問題のパターン化について書いてみます。

憲法問題は、①自由権②社会権③幸福追求権④法の下の平等⑤制度的保障(≒政教分離)の5つのパターンに分かれます。

 

<①自由権パターン>

①自由権パターンはいろいろと判例があるので、それらを一応網羅した簡単なテンプレートを作成しました。適宜学習の参考にしてみてください。

(「憲法上の権利の作法」をかなり参考にしており、私のオリジナルではありません)

 

1.制限されている憲法上の権利を特定する

○条○項(前段・後段)と明確に書く必要があります。

 

2.制限されているのが誰かを特定する

憲法上、明文で基本的人権が保障されているのは「日本国民(日本国籍を有する自然人)」です。日本国民以外についての問題であれば、必ずそれを認定の上、判断を権利が保証されるかどうかを書く必要があります。

 

3.テクニカルな論点処理(該当する場合だけ)

法律以外(政省令・条例)の場合は委任の可否、21条と31条の場合は明確性に触れる必要があるかを考慮してください。

(文言がどう見ても明確な場合などは、特段触れなくても良いです)

 

4.規制内容の審査

憲法答案のメインディッシュです。判例は「制限が必要かつ合理的」であれば合憲としており、具体的には、「目的のために制限が必要とされる程度と、制限される自由の内容及び性質、これに加えられる具体的制限の態様及び程度等を較量」を検討するとされています。

判例の書き方とは違いますが、以下のような順番で検討する答案が多いと思います。

(1)権利の性質・内容、制限の程度

精神的自由権か経済的自由権か制限の程度が強いか弱いかを書きます。

公務員や刑事施設収容者の権利はここで要保護性が弱いとすればいいと思います(私見です)。

 

(2)立法目的

規制の目的について書きます。

 

(3)制限の必要性

ここが最重要で以下のような場合分けが必要です。

[広範な立法裁量のある場合]

社会経済政策と租税については広範な立法裁量が認められます。

社会経済政策は「著しく不合理であることが明白」な場合に違憲、租税は「著しく不合理」な場合に違憲になります。

 

[広範な立法裁量がない場合]

立法裁量がない場合は、A適合性B補充性C均衡の必要性を書きます。

Aは制限が立法目的達成に資するかという観点です。必ず書く必要があります。

Bは代替手段の有無で、「精神的自由権(間接的・付随的制約以外)」と「経済的自由権(強度の制約)」の場合だけ要求されます。

Cは危険防止と人権制限が均衡しているかで、以下の2つからチョイスします。

明らかな差し迫った危険:重要な精神的自由権&強度の制約

相当の蓋然性 or おそれが実質的に認められる:そこまで重要でない精神的自由権&強度の制約、重要な精神的自由権&軽度の制約

 

なお、違憲っぽい場合は合憲限定解釈できそうかを考えます。

 

5.適用違憲(該当する場合だけ)

適用違憲というのは単に行政が法律違反をしているだけの状態で、個人的には憲法と関係ないと思いますが、憲法の問題では適用違憲として認定します。

 

<自由権パターン以外>

②社会権③幸福追求権④法の下の平等⑤制度的保障(≒政教分離)の各パターンは以下の判例をきちんと読んでいれば書けると思うので割愛します(ただし、③幸福追求権は①自由権パターンが書けることが前提なので注意ください)。

 

[各パターンごとの判例]

②堀木訴訟、③京都府学連事件と住基ネット事件(※)、④非嫡出子事件、⑤津地鎮祭事件と空知太事件

(※)住基ネット事件だけ小法廷判決ですが、京都府学連を補完するものなので、セットで読むことをお勧めします。

なお、「エホバの証人輸血拒否事件」などは憲法判例ではないので読む必要はありません。もしこのあたりよく分からない人は以下の投稿をぜひご一読ください。

 

 

こんにちは、ぎんざけです。

 

試験勉強をする際に出題頻度が低い分野を捨てていいかと言うのは、誰もが悩む問題ではないかと思います。

この投稿では、この問題に対する考え方について書いていきます。

 

1.試験とはどういうものか

試験というのは、「合格確率を最も高くする」ように「限られた時間」を「試験範囲の勉強に割り当てる」というゲームです。

 

2.3つの選択肢

勉強時間が試験範囲全分野で100点をとるのに足りない場合、必ずどこかを切り捨てなければなりません

この場合には次の3つの選択肢があります。

(1)全分野を同じくらい勉強する

(2)出題頻度の高いものを完璧に仕上げて、低いものは切り捨てる

(3)出題頻度の高いものを多めに勉強して、低いものはちょっとだけ勉強する

説明省略しますが(1)は一番合格確率が低くなるので無視します。なので、ポイントは(2)と(3)のどちらの選択肢をとるべきかという点になります。

 

3.判断するための2つの法則

(2)と(3)のどちらが良いかを判断するために、2つの法則を考慮する必要があります。

法則1:正答率を同じだけ上げられるとしたら、出題頻度が高い分野の正答率を上げた方が合格確率が高まる(期待値の法則)

<例>

分野Aは出題頻度90%で現時点の学力での正答率が8割、分野Bは出題頻度30%で現時点の学力での正答率が2割とします。

この場合、正答率を1割上げられるとしたら、分野Bを3割にするよりも分野Aを9割にした方が試験の合格率は高まります。

 

法則2:正答率が高い分野よりも、低い分野の方が簡単に正答率が上がる(学習効率逓減の法則)

<例>

現時点の学力で、分野Aの正答率が8割、分野Bの正答率が2割とします。

この場合、10時間の勉強で分野Aの正答率は9割になり(1割アップ)、分野Bの正答率は4割(2割アップ)になるイメージです。

(この例ではもともとの正答率が悪い方が学習効果が2倍になります)

 

4.結局どうすればいいか

結局のところ、上記の法則1と法則2のバランスをとる形で勉強する必要があり、どうするかは各人の判断ですが、私のおすすめは以下になります。

出題頻度の高い順に「試験で合格点が取れるレベル」まで仕上げていき、間に合わなかった分野は捨てる

(なお、出題頻度の高い分野が応用発展分野の場合、その前提となる基礎的な分野は出題頻度にかかわらず勉強する必要があります)

 

個人的な意見ですが、出題頻度の低い分野というのは、出題頻度の高い分野ができるようになった人のみがやるべき贅沢品だと思っています。

日々の食費に困っている人(出題頻度が高い分野で合格点が取れていない人)は、できればブランド時計(出題頻度の低い分野)にお金を使わない方が得策だと思います。