あなたに合う選択科目の選び方 | 文系サラリーマン独学勉強部屋

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こんにちは、ぎんざけです。

司法試験と予備試験(来年から)では、選択科目を1科目選ぶ必要がありますが、どれにするかは結構悩ましい問題です。

この投稿では、独断と偏見で選択科目をどれにしたらよいかの参考情報を書いていきます。

(司法試験は合格発表待ちなので、受験生の感想である点にご注意ください)

 

まず、大前提ですが、選択科目はどれもそこまで難しくないので、選択を間違えてもすごい不利になることはありません。なので、過度に悩まずさっさと直感で決めていいと思います。

次に、実務に役立つかはあまり気にしなくていいです。実社会では試験に出るような限界事例よりも、法令の定める基本的な内容や手続きの方が遥かに重要で、必要になってから1~2週間程度でなんとかなります(何とかしないとダメな状況が訪れます)。

最後に、他の科目との関連性も気にしなくていいです。破産法やっても民訴の点数は伸びません。

 

じゃあ、何を基準に選べばいいかですが、単純に自分の勉強スタイルに合っているものを選べばいいです。

以下では、各科目を学問科目・スポーツ科目・宗教科目に分けてご紹介します。

なお、全科目と言っておきながら国際公法と環境法は除きます(ごめんなさい)。

(「学問科目・スポーツ科目・宗教科目って何?」という人は以下の投稿を読んでみてください)

 

  1. 学問科目
    経済法(独禁法)国際私法
    この2つは理論がしっかりと固まっています(経済法の方がより固まっていて、国際私法はやや甘い印象です)。
    一言で言えば「覚える量が少ない」科目で、頭の良さで勝負できる科目です。本屋で入門書のはしがきを立ち読みすれば、「結局どういう科目」というのは分かると思います
     
  2. スポーツ科目
    倒産法知的財産法租税法
    この3つは覚える量が比較的多いものの、勉強が一定量(臨界点)に達し、基本的な手続き概念が直感的に分かるところまで達すると、あとはそこまで苦労せずにせっせと論証を覚えれば受かるようになります
    倒産法は「破産申立~配当」の流れが分かれば、知的財産法は「特許の対象、特許の出願~査定・登録、効力・無効審判」と「著作物、著作者、著作権・著作者人格権の効力、侵害と救済」が身につけば、租税法は「所得、益金・損金」が直感的にイメージできるようになれば、かなり楽に勉強できるようになります。
     
  3. 宗教科目
    労働法
    宗教科目であり、体系的整理ができていない科目です法令解釈ではなく場当たり個別事例の暗記をする科目なのですが、暗記したものがそのまま試験に聞かれるので、乗り切ることはそこまで難しくありません。
 
参考に私の選択科目を選んだ過程を以下でご紹介します。
  • ネガティブスクリーニング
    上記と全く関係ありませんが、私は信念として労働法が嫌いで(日本経済の足を引っ張り健全な労働者の労働条件を悪化させる諸悪の根源と考えています)、経済法も好きではありません(こちらも産業に対するネガティブな影響がポジティブな影響を上回っていると考えています)。
    なので、思想良心上、労働法と経済法は最初に選択肢から外しました
  • 時間との戦い
    私は予備試験ルートで司法試験にチャレンジしたので、スポーツ科目を選ぶ時間的余裕がなく学問科目で戦うしかないと判断しました。なお、なんとなく伝わっていると思いますが、宗教科目は嫌いです。
ということで、国際私法一択となりましたが、本番試験でもそこまで苦戦はせず、大きなミスもなく解答できたと信じています。結果は9月に届き次第、ブログで晒します。
 
ちなみにもし時間があれば倒産法を選んでいたと思います。時間があるならスポーツ科目は点数が安定しやすく(大コケしにくく)、ローリスク科目になるからです。
もちろん知的財産法と租税法でも良いのですが、知的財産法は特許と著作権を2つやらないといけずコスパが悪そう租税法は所得税法基本通達・法人税法基本通達が司法試験六法に入っていない(安定させるには結構暗記が必要)という理由で、基本的には選択肢から外すかなと思います。