私が今まで訪れた国は、アメリカ合衆国、イギリス、フランス、イタリア、スイス、ドイツ、オランダ、オーストラリア、ジャマイカ、インド、シンガポール、タイ、返還前の香港の計13ケ国。
海外総滞在期間は、約7ケ月。
海外旅行中は、日本人以外の人とコミュニケーションをとるように心がけています。
出発する半年前から、現地の言葉や習慣、宗教、禁止事項、犯罪傾向を予習し、英語のブラッシュアップをします。
ドミトリーで行程が同じ子と数日一緒に旅したり、公園やカフェで仲良くなったおばあちゃまやおじいちゃまにお茶に
招かれたりして、他国の方々の生活に触れるようにしています。
アメリカでは、家庭料理に驚きました。
家族6人のおうちの夕食に招かれて、出てきたのは大皿いっぱいのミートソーススパゲティのみ。
飲み物はコーラとジンジャエール。
デザートに、砂糖の塊のような大量のマフィン。
私は、20代の頃、アメリカにひと月滞在して、5キロ太りました。
帰国後、普段の食生活に戻ったら、ひと月で元通り、よかったです。
ヨーロッパでは、1週間ほど、スウェーデンの女の子とスイス・ドイツを同行しました。
春先の肌寒い時期、彼女は一度もシャワーを浴びず、下着と靴下しか洗濯しませんでした(それも2日に一度)。
私が理由を問うと、
「汗をかいてないし、水がもったいないから、私は1週間に一度しかシャワーはしないの。
洗濯は、水を大量に使うし、服も傷むから、着倒して、汚れたら洗う感じかな。
反対に、あなたが毎日シャワー浴びて、Tシャツまで洗ってることに驚くよ」
と、ごく当たり前のように言われました。
日本とスウェーデンの普通は違うんですね。
アジアでは、レストランの店員がずっとスマホを操作していて、私が声掛けしてやっと面倒そうに対応することにビックリ。
いや、仕事だろ、愛想の良さを要求しないけど、もう少しちゃんとやれよと文句言いたくなりました。
靴を履いていない10歳の女の子が花を売っていたり、大都市の道路を牛が闊歩していたり(気を付けないと彼らのう
んこを踏む羽目になります)、信号がない対向4車線の大通りを命がけで横断しなければならなかったり(日本に比べて信号がすごく少ない)。
いやもう、環境の違いに最初の2日ほどはぐったり疲れますが、3日目くらいからたいていのことは普通にできるようになります。
人間の適応力はスゴイです。
こんなふうに、海外で得た知見は、とても貴重です。
お茶漬けだけの質素な夕食もOKだし、
身体も服も汚れたら洗う方が合理的だし、
日本で愛想の悪い店員にあたっても、彼は外国人かもだし、
たいていのことは適当でいいんだなーと肩の力が抜けます。
職場では、お給料に見合うだけ働けばOK、
法律と公共の福祉に反しなければ、どんな生き方をしても自由です。
自分をいびつな形に変えてまで、同じところにいなくていい。
居心地悪くなったら、職場も住むところもどんどん変えていいのです。
私は、自分のことを、日本人の本体にヨーロッパ人とアジア人のエッセンスがかかったハイブリッドだと思っています。
海外に行って、視野を広げると、日本の当たり前が少なくなって、あらゆることで自由に基準を設定できるようになります。
自分が無理に頑張るのをやめると、他人にも、寛容になれるんですよね♪