始まりは、昨年の秋、大台ケ原にひとりで登山に行った時。
ビジターセンターで地図をもらう時、「クマの目撃情報があるので、単独行動はできるだけ避けてね」とスタッフに言われたこと。
なので、林道を歩く時だけ、同じ方向に行く登山グループに声を掛け、目的地付近まで同行させてもらいました。
最後に駐車場までご一緒したグループは、群馬からマイクロバスで来たというシニア登山サークルの皆さん。
総勢20人くらいで、皆さん明るく、よく話します。
群馬に行ったことがないという私に、「まずは日本一の名湯、草津温泉を体験して欲しいね」とリーダーの男性が勧めてくれました。
それまでは、群馬県は、「おそらく一生足を踏み入れないだろう県ベスト10」に入っていました。
けれど、明確な目的地ができると、調べたくなるのは旅好きな人間の性。
図書館で群馬県のガイドブックを借り、読み出しました。
群馬県、「県内ほとんど山じゃね?」レベルの自然の宝庫です。
男性リーダーイチオシの草津温泉と、「夏が過ぎれば思い出す~」の尾瀬にめちゃめちゃ惹かれました。
しかし、草津温泉から尾瀬は、地図では近くに見えても、きっと実際はかなりの距離があります。
群馬県は公共交通機関は不便そうだし、山道をひとりで長距離運転するのは無理があります(岐阜の山道ドライブで少し懲りた)。
よし、今回は、草津温泉を目的地に旅をしよう!と決めました。
草津温泉の宿を検索すると、星のやグループの「界 草津」が6月にオープンするとのこと。
星のや未経験の私、これも天の巡り合わせだわと、6月草津旅行の宿泊予約(夕食・朝食付き)をしました。
普段の宿泊代の6倍以上の金額ですが、「たまにはマダムになって旅してみよう♪」という気分になりました。
6月深夜、大阪から夜行バスで群馬・高崎へ。
旅の初めは、興奮しているので、寝不足でも元気です。
JR高崎駅到着後、まず洗顔・化粧し、駅前のチョコザップに寄ってマッサージチェアを30分♪
その後、JR高崎駅東口バスロータリー10時発の草津温泉行の大型バスに乗り込みました。
約2時間後、草津温泉のバスターミナルに無事に到着しました。
ビックリしたのが、移動時間中、シートで充電できたこと、Wi-Fi使用可だったこと。
大型バスのデフォルトになっているんですね、ありがたい。
そこからテクテク、草津温泉の中心地 湯畑まで歩きました。
ガイドブックに載っていた通りの風景、緑色に見えるお湯に息を呑みます。
プラス、硫黄のにおいがプンプンしていて、温泉にやってきたことを実感しました。
深呼吸ー!
さて、ご当地の神様への挨拶ですが、今回は、お寺でも神社でもなく、教会にお参りすることにしました。
途中足湯に浸かったりしながら、草津聖バルナバ教会へ。
周囲は花が咲き乱れ、クロネコも現れ、「群馬ですかここ?」てなくらい別世界。
教会はこじんまりしていて、優しい雰囲気。
玄関から静かに入り、礼拝堂の扉を開きました。
「こんにちはー」と大きな声で挨拶しましたが、反応はなし。
目の前には、イエス様がおられます。
私は、座して、1時間ほど物思いにふけりました。
途中、牧師様が横手のドアから入ってこられ、ご挨拶しました。
牧師様は祭壇に電気を付け、「ごゆっくり」とおっしゃって外出されました。
心ゆくまで、静かな時間を過ごすことができました。
そこから、草津温泉おススメ情報の中で最も私の心をつかんだ草津熱帯園へ。
もうね、昭和感満載な施設で、入り口からして小学生時代にタイムトリップした気分になります。
ドームの中には、熱帯地方の動植物がドドーンと展示されています。
動物と日常的に触れ合うことがなくなって約30年。
ここは、動物に触れるだけでなく、動物たちからひっついてきてくれます。
ホントにかわいくて温かくて、離れがたくなり、時間が溶けました。
自分の体温より高い温かさ、乳幼児期の息子たちとの触れ合い以来の癒しです。
エサやりも可能で、動物たちがめちゃめちゃガツガツ来るので、入園料くらいの追加料金を払って餌を買って与えました。
小銭なくなっても、PAYPAY払いができるんです…。
昭和感満載のドームの維持管理費の一部になればと思っています。
*職員さんによると、十分なエサは与えてます、ただ大きな個体ほど食い地がはってますとのこと。よかったです。
湯畑に戻って、熱の湯で湯もみショーを見学し(これはこれで面白かった!)、そこからお待ちかねの今夜のお宿、「星のや 界」へ。
グーグルマップで徒歩14分だったので、歩いていくことにします。
かなりな高低差と、後半人通りのない森の中を歩くこととなり、「ちょっと暗くなってきたし、界がなかったらどうしよう」と思い始めると、ドーンと建物が現われました。
シックな色遣いのシンプルな建物と山と森がよいコントラストになっています。
玄関に向かうプロムナードでスタッフの方に声を掛けられ、めちゃ身なりを整えているところだったので恥ずかしくなりました(>_<)
彼の案内でフロントに行き、「チェックイン手続きはお部屋で」と流れるように4階のお部屋に案内されました。
せっかく星のや界に泊まるのだから、「夜は界満喫するぞー!」と夕食の予約は17時半にしていました。
部屋への到着は17時で、余裕ーと思っていたら、スタッフの彼が消防士→ホテルマンという面白いキャリアの持ち主と判明。
気付いたら17時半近くまで雑談していて、館内のことも室内のことも、備え付けの案内を読むことになってしまいました(笑)。
必要書類にサインし、朝食時間は7時半に予約し、彼曰く最速でチェックイン完了しました。
私は腹ペコだったので、速歩きで1階のレストランに向かいました。
夕食は上州豊伝会席コースで、個室にて給仕されます。
炭水化物が、ご飯ではなく、群馬名物のうどんだったことに驚き。
うどんは、讃岐に行った時に食べて以来数年ぶりで、群馬のうどんも歯ごたえがあり美味でした。
そして、特筆すべきは、デザートの真っ白な繭玉ムース!
素晴らしい美しさ、おいしさで、3口で食べ終わってしまいました。
後10個はイケると思いましたが、さすがに追加オーダーはできなかったです…。
一度部屋に戻り、室内探険後、ベッドでごろごろして、界の施設の中で一番気になる暖炉ラウンジへ。
ここでは、コーヒーや紅茶など各種ドリンク、アイスキャンデーが無料で頂けます。
イチオシは、そこここにある本棚に配架されている絵本や本たち。
おしゃれで思わず手に取った絵本や、読み始めたら続きが気になり翌朝もラウンジに私を呼び寄せた本に出合いました。
いくつかある本棚を画像に納め、帰宅後、大型書店に気になった本たちを探しに行きます。
21時から、ご当地楽という建物で、伝統的な技法「シルクを紡ぐ上州座繰り」を体験しました。
さすが世界遺産に認定された富岡製糸場を抱える群馬県です。
生まれて初めての糸紡ぎ体験は大変難しく、もう無理と思いましたが、2度目、3度目の方々は上手だったので、時間が許せば明朝も挑戦してみようかと思いました。
そして、いよいよお待ちかねの大浴場です。
界の浴場は、とてもシンプルで、露天風呂は1か所でした。
客室数からするとコンパクトすぎるのではと感じましたが、草津温泉には昔ながらの公衆浴場がいくつもあるので、大丈夫なのかしら。
バスタオルやタオルがふんだんに脱衣所に用意されており、必要なアメニティもクレンジングから乳液まで備え付け、さすが高級ホテルです。
お風呂でホカホカになって、お部屋についてそのままぐっすり眠りにつきました。
ベッドの寝心地と前面大窓からの景色、サイコーです。
一瞬で夢の中にダイブして、1日目が終わりました。