小さい頃から、よく「変わっている」と言われました。
母は専業主婦でしたが、ほったらかしで育てられたからかもしれません。
常識やマナー、家事や人付き合いについて、きちんと教えてもらったことがありません。
中学生になると、母の外出先でのふるまいを恥ずかしいと思うこともありました。
向き合って、話を聴いてもらったことも、母の考えや想いを聴いたことも、ありません。
悩み深き思春期に、読むことと書くことで自分自身と折り合いをつけたからか、人付き合いは苦手でしたし、時間の無駄と思っていました。
会社に入ると、「社会人としてのフツー」が分からなくて、苦労しました。
先輩の女性社員が、化粧する必要性、お茶の淹れ方、敬語の使い方など、優しく教えてくれました。
上司や先輩が、仕事のやり方、心構え、人付き合いについて、私のペースに合わせて指導してくれました。
20世紀の会社は、真っ白な新入社員を手間暇かけて1人前に育てる余裕がありました。
それでも、「目上の人を立てる」、「場の空気を読む」等当たり前のことができず、周囲をハラハラさせることがあったと思います。
入社してゴルフを始め、1年後に社長を始めとする役員が参加するコンペに出場したり。
会長に書道の指導をしている書家の先生が、私が所属する人事部の女性社員を料亭にご招待下さった時、「マナーに自信がないので」という理由で断ったり。
1週間帰り道に待ち伏せするストーカーに、大通りで、「二度とその面見せるな」と大声で怒鳴ったり。
義父母に二世帯同居を強要された時、「あなた方とひとつ屋根の下に住むのは無理です。それくらいなら、離婚します」と
面と向かって宣言したり。
「お茶しませんか」と毎月lineしてくるママ友に、「私があなたとお茶行きたいなーと思った時、連絡するでもいいですか」と返したり。
…昔のことを振り返って気が付きましたが、本心丸出しで生きてきたんですね、私。
この点について、下の子に感想を求めたら、
「ホント、母さん、俺の想像以上に、図々しい生き方してきてたんやな…」と言われました。
…図々しいのだろうか?
素直ではなく?
私が結婚相手に求めた3番目の条件は、「親にきちんと育てられた、社交的で良識のある人」でした。
息子たちは、元夫と16年一緒に暮らしたからか、常識的な振る舞いができる立派な大人になりました。
育ちの良さは一朝一夕には身につかないので、その点はホントに元夫に感謝。
来世では、母になる予定がないので、面白みがない元夫をパートナーには選ばないのですが。
私は、人生で、自分の考えや想いを尊重することが最重要と思っています。
他人や周りの人に、「変な人」「非常識」と思われても、自分がやりたくないことはやらなくていい方法を必死に探します。
世界は広くて、多様な文化や考え方、人々が存在します。
自分を殺してその場にとどまる必要はありません。
自分の意見を表明して、納得いくまで話し合って、それでも無理なら移動したらいいのです。
移動しまくっても落ち着き先がないようなら、自分をアップデートするタイミングなのかもしれません。
自分らしく生きていい現代に生まれたのだから、安易に妥協せず、しぶとく、図々しく生きるのは、アリだと私は思います。



