流浪の民(マイティーソー/ラグナロク ネタバレ)

私の卒業した小学校は、ド田舎の公立学校ながら
やたら独創的な授業を推進していて
各地から見学に来る教師たちの前で
グループ制作した絵について

発表するなんて事は日常茶飯事だったし

ナゼか卒業式には卒業生が「流浪の民」を

合唱すると言うハイレベルな伝統が有った

（今調べたら、シューマン作曲のドイツの合唱曲で

歌詞もめっちゃ難しいやんけ）

URL → https://m.youtube.com/watch?v=JgxxgCje1Xg


小学校5年生までは、そんな校風にマッチした教師の下
従順に教育方針に従っていた私たちだったけれど

6年に上がる時、突然担任が
新卒でぺーぺーの若手教師に変わった

すると、それまでの優等生的なクラスの雰囲気が
一気に崩れて、ハチャメチャな集団に変わってしまった
(そのタガの外れ具合は、笑えるほど呆気なかった)

「流浪の民」は、合唱コンクールの課題曲でもあり
それはそれは、厳しく練習させられるはずだったが

交代後の新米教師をナメ切った私たちは
ロクに身を入れて練習しなかった
それでなくても小学生にはハードルの高い
曲だったと言うのに‥

そして、いよいよ卒業式当日
奇跡は起きた

練習不足でハーモニーの揃わない
グダグダな私たちの「流浪の民」が始まって間もなく
初めて担任した生徒を卒業させる事に
感極まった先生が、指揮をしながら私たちを見て
顔をクシャクシャにして、ボロ泣きし始めたのだ

大の大人の、男の人が泣くなんてビックリしたけれど
彼をナメ切っていた割りには、そんな素直で
愛らしい担任の性格が気に入っていた私たち生徒は
(↑ナゼか子供の方が上から目線(^^;)
先生につられて、次々伝染したように泣きはじめ
涙でぇ声がぁ詰まってぇ歌えないのぉ
状態となった

結局、その合唱は聞けたもんじゃなかったが
歴代、卒業生の素晴らしい歌声を聞いてきた私たちは
こうして、奇跡的に面目を保てたのであった
(↑こんな事を考えていた子供は私くらいかw)

さて、先日観たマイティーソーは、
私の大好きな『シェアハウスウィズヴァンパイア』の
タイカ監督に大枚を渡したら
こんな映画を撮っちゃったよと言う話だった

関連記事→男子って、やっぱりバカねーな映画

でっかい犬みたいなクリヘムになつかれてる監督w

当日劇場では、17～19歳くらいの男のコ達の
隣の席になった訳だけど、そのぼっちゃん達は
持って来たお菓子をバリバリむさぼり喰うわ
一々リアクション大きいわ、喋るわ、笑うわ
(↑自分ちの茶の間か!?)と言った盛り上がりだったけど

まぁ、無問題な映画♪
こちらも結構、声上げて笑ってしまったからね(^o^)

まず、ソーのトンカチは破壊するしw
父親も三銃士も次々退場させるし、
彼女のジェーンとは とっくに別れてるし、
ソーのロン毛をガッツリ刈るし、
邪悪な姉(ケイト様)の出現で
毒気抜かれたロキがお笑い担当にキャラ変するし
仕舞いには、アスガルド自体ぶっ壊すし‥

いや、ハッキリ言ってスッキリしたわ
特に、私はこのシリーズにナタリーポートマンが
出てる意味が分からなかったので
タイカ監督ありがとーだった
(再三言ってるけど、彼女はもっと
自分に合った作品を選ぶべきだと思う)

オマケに、ストレンジ先生が思いの外しっかり出演

しかし、今回秀逸だったのはジェフ・ゴールドブラムの
自由過ぎるグランドマスターだよね

めっちゃ楽しそうに演じてたなぁ
これ観たお陰で、長年の『ザ・フライ』の
トラウマが解消したかもね

（ハエの食事シーンで目が死んだ）

もともと彼には『ライト・スタッフ』の
大股に廊下を走って来るシーンで
長身ロングコンパス萌え(←造語)してたんだけど‥

女子はヘラ様が恐美しかったし、ヴァルキリーが可愛かった
そして、ハルクから我にかえったバナー博士もキュートw

隣席のぼっちゃん達は、ヴィランやクリーチャーなんかの
派手な出現や攻撃にナイスリアクションしてたけど

私は、バナー博士のリオＴシャツ(スターク社長のヤツ)に
ウケまくりだったんだよね～
(実は、ロバートダウニーJr.が
デュランデュランのファンだから‥らしい)

懐かし〜♪

また、劇中劇ではロキ役でナゼかマット・デイモンが出演

そして、ソー役が結構クリヘムに似てるなと思ったら、

ヘムズワース3兄弟の長男ルーク・ヘムズワースだった

（真ん中がルーク）

オフショットが楽しそうな作品(映画もドラマも)は
大抵出来が良いけど、この作品も
出演者が皆仲良さそう

（監督も岩石宇宙人コーグ役で出てた）

観終わって、全く雰囲気の変わったマイティーソーは
何かに似てると思ったんだけど

「地球に向かう」と宣言してたソーって
スタートレック(TV版)のカーク船長っぽかったなぁ
チープさとか、ちゃらけたりシリアスになったりする加減も
何だか『宇宙大作戦』のノリに似ている気がする

結局、アスガルドの人たちは全員、

宇宙の「流浪の民」になっちゃったけれど

まあ、ソーと一緒に地球に来たら何とかなるんじゃない？
‥なんて、無責任かしらね

＜オマケ＞

三銃士が呆気なく殺られてしまったので
この分では、ヘイムダルも‥と心配したけど
彼は、持ち場を離れてサッサと逃げおおせてたね～
イドリス・エルバ推しの私としてはウレシイ

ところで、彼とマコ兄の『ダークタワー』はいつ頃公開‥

おっ、明けて1/27か～