人生意気に感ず「原発ゼロを転換。中国のPM2.5。鳥インフル。中国料理教室」
◇安倍政権は「原発ゼロ」を転換する方針を決めた。「3.11」から3年が経ち原発事故の恐ろしさが風化しつつあった。政府は、「原発比率を可能な限り低減する」としているが、原発事故への対策が整わない中、将来の原発比率を示さずに再稼動を進めようとするのは、原発事故の教訓を活かさないことだ。
まだ、約13万人の人が避難している。南相馬市の市長は「再稼動は避難を強いられている住民を棄民扱いすること」と訴えている。「3.11」の最大の教訓は日本人が心を一つにすることだった。それは被災地の人の立場を理解することに他ならない。あの災害は日本人の心が自分本位になっていたことに対する天の戒めであったと思う。事故の風化は日本人の心の風化を意味するといえる。
◇3月と4月に上海を訪ね、中国が日本を必要としていることを知った。その1つは環境問題である。中国政府はPM2.5の濃度を2017年までに12年比で25%削減する目標を出し達しない企業には廃業を迫るという。これをクリアするために日本の技術を必要としている。
PM2.5は企業存続にとって重要だがより重要なのは健康である。これらの面で貢献することは日中友好にとって極めて重要である。海のような自動車の中で中国人は携帯を操作してPM2.5の濃度を気にしていた。私は、中国が将来原発を増設しようとしていることが心配だった。今後、日本が世界に誇るべきものは平和憲法と再生可能なエネルギーでなければならない。
◇熊本県で鳥インフルエンザが発生、11万羽が死んだ。感染が広がったら大変だ。群馬の養鶏業者は気が気でないだろう。
忘れられているが、鳥インフルから変異した新型インフルの脅威は依然として迫っていると見なければならない。鳥インフルの蔓延は「新型」の発生の危険を高めるだろう。県議会で私は警告を発してきた。平成21年には、メキシコからブタ発生の新型が襲来しパニックに陥った。幸にも弱毒性で被害は少なかったが、もう風化が進み忘れられている。鳥由来の強毒の新型に備える時。
◇今年も中国帰国者が日本人に教える料理教室が開かれ(13日)、県職員も参加していた。今年は水ギョウザでなく饅頭であるが美味しい。政府間が険悪な時だけに厳しい歴史を背負ったこの人たちの存在は日中の大切な絆だと思った。(読者に感謝)
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