煤払い | 崋山神社 宮司のブログ

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みなさん大掃除は済みましたか?

まだ、ですよね。

江戸時代は「大掃除」ではなく、「煤払い」とか「煤納め」といっていたようです。

原則、毎年12月13日に行われてました。

田原御城内も江戸時代は決まって12月13日に煤払いを行っていました。

 

12月13日 辰之下刻より雨

「本日、例年通り御本丸の御煤掃実施。殿様におかれては午前10時ごろ藤田丸に御移りになられた。そこで御朝食を召し上がられた。御相伴は御用人2名がお勤めした。これも恒例で当番藩士の御本丸の煤払いを担当したものには味噌田楽と御酒が振る舞われた。正午ごろ煤払いが終わり殿様は御本丸御居間にお戻りになられ御料理を召し上がられ御家老が御相伴役を勤めた。」

『田原藩日記 巻第二』享保5年 御右筆部屋留より

 

お殿様ですから。奥の曲輪でちょっと休憩してる間に大掃除は終わっていたといったとこでしょうか。うらやましい限りです。もちろん私は全部一人でやらなければなりません。(苦笑)