江戸時代の祝儀袋 | 崋山神社 宮司のブログ

崋山神社 宮司のブログ

御神事から社頭の出来事、時には兼務社の神事芸能までご紹介しております。

江戸時代の祝儀袋はこんな感じでした。 出典『田原藩日記第十巻』

殿様の参勤交代御道中安全祈願の御祈祷料の袋です。

杉原和紙と言う高級和紙が使われており左右折り返し更に上下が折り返されています。

水引は花結びになっています。御祈祷料とはっきり浄書され金額が書かれていたことがわかります。

塗り状箱にこの祝儀袋と依頼文が書かれた手紙と現金の包紙の三点セットで入れられ渡されていたようです。

 

御初穂料はこちら。


やはり御初穂と浄書され金額が書かれています。

この祝儀袋と銀貨が足つき白木台にのせられ、殿様の御名前が書かれた紙札が下げられ御宝前にお供えされました。白木台足打は片木と言って枠付きの木の四角いお盆に二枚の板をくっつけた物です。

水引はあわじ結び(結び切の一種)でしょうか。お殿さまの御病気平癒の御祈祷でもあったのでしょう。