目安ペースはその瞬間のスピードとは限らない | 三輪紀仁のブログ 「楽しく走ろう!」

三輪紀仁のブログ 「楽しく走ろう!」

ランニングに関すること、トレーニングに関すること、色々書いていきます。

こちらはペーサーをやる時に良く聞かれる話題から。
なお、大会ペーサーに限らず、練習会やレッスンでペースメイクを担当する時もこれに該当します。

ペースメイクをする際は何分何秒ペースを目安に行きますよー、みたいな予備情報を伝える場合が多いです。
大会で何時間ペーサーですという時もちょっと算数すればこの数値は把握できます。
暗記していなくても計算すればいい話なので、大会を走る方で言われないとわからないという方はこちらの練習もしておくことをオススメしますグラサン

5時間ペーサーならネットタイムとすれば7分6秒/kmペース。

でもこれってあくまでも目安ペース、そして平均ペースを指すことがほとんどです。
以下の話題もその前提でお話ししますので、一定条件で走れるトラックのことが頭に浮かんでいる方はそもそもスルーでお願いします。

ロードの場合は条件が一定ということはほとんどありません。
コースにアップダウンがあって同じペースで走ろうと思った場合、上り坂はきつく感じますし、下り坂は楽に感じます。
上り坂を多少楽に走るためには少しペースを落とすし、下り坂は変にブレーキをかけなければ少しペースが上がってもきつくは感じない。
これ、普通のこと。(重力方向に対して発揮するべき力の量が変わるため)

ペースを安定させるために負荷を上下させるか、ペースを変化させて負荷を安定させるか。
この選択なわけです。


どちらが絶対の正解ということはないですが、一般的には体力を長持ちさせるために後者を選択する場合が多いと思います。
(負荷の推移は直線補間ではないので)
みなさん自然とそういう選択をしているのではないかなと。

だから結果的に狙ったペースに収束させるというので、冒頭の目安ペースを目指すわけですね。


どちらにせよ、生身の人間が感覚でやった結果がタイムなので、ペースも負荷も安定させていくのが難しいんですけどね。
それが面白いところでもあるし、練習し甲斐があるところでもあります。

掘り下げるとずぶずぶ深くなる話題でもあるので、触り的なところで今回は止めます。
深みのところはまた機会があれば。
ではまた次回。