ライカ IIIc メンテ後 | norimのブログ

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半年ほど前に ライカIIIc


エルマー50/3.5


を手に入れた。






















もちろん中古品だ、しかも、共に60-70年も前のものだ。







価格なりには納得した状態ではあったが、それでも実際に使ってみると、細かいところで不満が出てきた。



そこで修理屋さんに相談してみた。前回M3のオーバーホールをお願いした熊本の中村さん


だ。



中古カメラを趣味にするのであれば、気楽に相談できる馴染みの修理屋さんがいた方がよい。



どうせ使うのなら気持ちよく使いたいからだ。







私の不満は以下の箇所であった。



①撮影済のフィルムが手で摘んで出せない



これは、一番の問題であった。フィルム交換する為にラジオペンチを持ち歩かなくてはならない。



とても面倒だった。



修理屋さんの見解は、IIIcくらいだとその当時のフィルムと大きさが微妙に違うので



そのような事はよくある事との話であった。



だが、調整すれば現在のフィルムでも取り出しやすくすることは可能らしい。







②視度調整レバーが軽すぎてすぐ動いてしまう。



これも、そんなものだが、調整で少しは重くできるとの話だった。







③二重像がもう少し濃くならないものか。



元々、他の中古屋にあった同相場のバルナックよりは良かったのだが、ライカM3と較べれば話にならない。贅沢だが、ピント合わせはカメラにとってとても重要なものなので極力なんとかしたいと思った。



これについては、ファインダーをクリーニングすれば多少はよくなる。との判断であった。







①-③の部分修理で見積もり金額は合計で14000円、相場よりはかなり安い。



腕の方は以前のM3のOHで信頼している。



お気に入りのIIIcの為にこれくらいは出さなくてはならないと思い、赤エルマーのOHと一緒に12月の初めに修理をお願いした。そして1ヶ月半後戻ってきた。
























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(武蔵野公園+野川公園)







戻って来たカメラは、ピントも合わせやすくなり、フィルムの出し入れも手で簡単にできるようになった。



カメラが使いやすくなると気持ちよく写真を撮れる。これが一番重要な事だ。



エルマー50mmは、古いレンズで最小絞りはF3.5と暗いレンズではあるが、ボケ味はとても自然である。



そして、解像度も不足はない。
























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(小石川植物園)







写真は、安いネガフィルム


ネットの安い現像屋


(なら写真倶楽部)に出している。



この現像屋は、多少ビビットに現像するがそれもまた良い。また仕上げはとても丁寧だ。



写真の出来上がりは明らかにデジタルカメラとは違い、使用欲を満たしてくれる。







バルナックライカは、片手に収まりポケットに入るほど小さく、それでいて写りも良い。



改めて完成されたカメラだと思わせる。







(Leica IIIc + Elmar 50mm f3.5 + ColorHeliar75 + Jupiter12)



*7&9 Jupiter12(ロシア製35mm)


*8 ColorHeliar75


*それ以外はElmar50/3.5