甘酸っぱさのバランス |  宝塚 Norikostyle ワインと愉しむチーズと小さなおつまみ

 宝塚 Norikostyle ワインと愉しむチーズと小さなおつまみ

J.S.A.ワインエキスパート
C.P.A.チーズプロフェッショナル
フリーライター
◆ワインに合うおつまみレシピ◆
宝塚 Norikostyleチーズと小さなおつまみレッスン・お教室

Norikostyle 
wine*cheese*Recipes
Instagram @noriko.norikostyle

 

 

 

 

甘酸っぱさ。

 

誰にでも、甘酸っぱい青春はあったはず。

甘酸っぱい「今」を感じなくなったのはなぜだろう。

 

慣れ??それとも、味にうとくなったの??

 

 

*

*

*

 

Around 30という、女性にとって「微妙な」「ため息交じり」の期間を越え

Around 40という、次なるのりしろのような時間を楽しめる期間に入る。

 

 

33歳という、ひとまず厄年という言葉に反応することにもまぁ飽きて

(私は厄年を一年勘違いしていたほど、特に何も変わらない絶好調とも絶不調ともいえない厄年だった)

 

楽しいワクワクすることも感じる30代。

ふと1人で真っ暗な場所を求める悲しさも感じる30代。

 

日々の甘味も感じることができるし

日々の酸味も感じることができる。

 

 

なのに、だ。

 

「甘酸っぱい感覚」に鈍くなっている気がする。

 

 

楽しさと、心が締め付けられるような悲しさを体験する青春時代は

その体験こそ甘酸っぱい。

締め付けられるような体感をしている、自分に、酔いたくなる時期なのかもしれないけれど。

 

 

大人は、楽しさの後に悲しさがくると

「悲しさ」の方にフォーカスしたがるのかもしれない。

 

もう、十二分に傷ついた経験が、何かを諭すように。

思い出させるように。

 

甘酸っぱいなんて、綺麗ごと言ってられない、とでも言うように。

 

 

 

 

 

 

 

きっと、きっとバランスが悪くなっているのだ。

そう思った。

 

 

甘みだけでも、だめ。

酸味だけでも、だめ。

 

旨味も必要で、コクも欲しい、しいて言えば食感もあれば尚更良いと言うわけで。

 

 

条件が増えるのだ。

 

あの頃感じた甘酸っぱさに、周りにチラつかせなければいけない。

 

いちごだけでは、感じることのできないバランスや「深み」の為に。

 

 

パルミジャーノ・レッジャーノを削って

ブラックオリーブとナッツを添えて

バルサミコ酢はお好みで。

 

 

*

*

*

 

 

条件が増えることも、大人の醍醐味。

ややこしい、そんな女性の方が、なんだか楽しい気がする。

 

 

 

 

Norikostyle

Instagram @noriko.norikostyle

All Recipes >>here

Writing      >>here

Contact      >>here