▽it's me!▽
豊かさは循環する。
先日、おもしろいことがあった。
なんば駅を歩いていたら
『すみません』
と声をかけられた。
振り返ると
東南アジア系の男性が
大きな袋を持っていた。
どうやらこの人が
わたしに声をかけてきたようだ。
わたしが住んでる大阪、
特にミナミと呼ばれる難波や心斎橋は
インバウンドの人が多くて
夜通しいつも賑やか。
わたしはてっきり、
道を聞かれるのかと思っていたら
想像のはるか上を
男性は言ってきた。
『わたしはオーストラリアの留学生です。
学費が高くて払えません。
代わりにお菓子を買ってくれませんか』
カタコトの日本語で
大きな袋の中身を見せてきた。
中には個別袋に入った
お菓子がたくさんあった。
一瞬、わたしは頭の中で
え、あやしい!
手作りとかで
変なものが入っていたらやだな。
その結果、わたしが彼に伝えた言葉は
ごめんなさい。
いりません。
だった。
彼は、もうすでに何人かに
同じようなことを言われていたのか
わたしがそう伝えても
答えが分かっていたのか
仕方がないよね、という表情で
すんなりと諦めた。
わたしは彼と別れてから
歩き出した瞬間から、
すでに後悔していた。
オッケーって言えば良かったかも。
遠い国に来て、頑張ってるのに。
日本は物価高いしなぁ。
でも怪しいよなぁ。
わたしなら異国の地で
困っている時に
優しくされたら嬉しいかも。
息子が留学して
同じようなことになったら、、、
お菓子を売るとか
日本人にはない発想かも。
それほど切羽詰まっていたのかも。
あらゆる思考がどんどん出てきた。
そして同時に
引き返す?
やっぱり買う?
戻る?
でも道行く人がたくさんいて
買う場面を見られたら
恥ずかしくない?
頭ではごちゃごちゃと
思考が騒ぎ出す。
だから、シンプルに考えた。
わたしは、夜寝る前に
このことを思い出して
後悔をすると思う。
あの時、やっぱり
お金を払っていたら良かった、と。
お菓子を買ってあげれば良かった、と。
と、同時に
留学生の彼が
夜寝る前に
今日のことを思い出して
幸せな気持ちになってくれたら良いな
と、思い浮かんだ。
そう思った瞬間、
わたしは、元来た道を引き返した。
さっきまで彼がいた場所まだ戻り、
彼を見つけて
プリーズ、ギブミー。
と伝えた。
彼から買ったお菓子。
すると彼は
『学費、高い』
と言った笑
お菓子は1,000円したけど
良いよ、と伝えて、
頑張ってねと言って
今度こそ帰り道を歩いた。
しかし、ここで、
わたしはまた、
後悔することになった。
つづく。
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