「代理」が苦手な受験生の整理方法 | 岡憲彦の行政書士合格Blog~勉強に対して謙虚であり続ける為のおぼえがき  

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行政書士試験指導校 りす塾で講師をしています。受験生がその時々に感じる疑問をお伝えしています。書籍:社会人が合格するための計画・継続・記憶ノウハウ(中央経済社)の元ネタぎっしりのブログです。

実は「代理」が苦手な受験生。

 

言いたいけど言えずに

民法総則は「時効」が苦手と

当たり障りのないことを言っていませんか。

 

代理を苦手にしてしまう理由は2つあります。

①学習序盤のテーマのため知識整理法が身についていない

②問題のみでしか代理をみていない

 

②については、

部分的な知識のインプットなので整理できず

混乱しているのは当たり前です。

※法律の学習法を見直すチャンスですよ

 

では、

重要な「①知識整理法が身についていない」について

説明します。

 

代理は、法律効果を生じさせる法律行為で学習します。

通常法律行為は当事者間で行うものですが、

第三者(代理人)が入り込んでいるのが代理です。

 

登場人物は「本人」「代理人」「相手方」で

3人が基本形となります。

 

どういう仕組みで

当事者でおこなう意思表示に

第三者(代理人)が登場するのか整理するためには

「代理権」「代理行為」を2つ分けます。

 

「代理権」では本人・代理人間で論点を学習しています。

これは、本人に効果帰属要件の代理権ではなく

論点整理のための「代理権」です。

※ココ理解しないとツラいですよ。

・代理権の授与表示/権限の定めのない代理人

・代理権の制限

・複代理

・代理権の消滅

 

が論点となります。

論点の軸になるのは「本人」と「代理人」ですね。

 

 

「代理行為」では代理人・相手方間の論点で学習をしています。

・顕名

・代理人の行為能力

・代理行為の効果/代理行為の瑕疵/代理行為と詐欺

 

が論点となります。

論点の軸になるのは「代理人」「相手方」ですね。

 

 

つぎに、

代理が成立しない場合で「無権代理」という

論点があります。

・本人/相手方が取り得る法的手段

・無権代理と相続

 

が論点となります。

論点の軸になるのは「代理行為が無効」ですね。

 

 

代理というのは

「代理権」「代理行為」「無権代理」

で区分して学習すると知識整理できますよ。

 

 

このような知識の整理などの学習の方法をお伝えする

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