犠牲者 |  碧い月のひとりごと(八月乃暖穏の覚書)

 碧い月のひとりごと(八月乃暖穏の覚書)

あることがきっかけで、記憶が長くもたなくなったことに気づきました。
だから、忘れないために。
大事な記録と記憶。 忘れたくない思い出。
気が向くままに書いていきます。




あなたの目には

あたしは

何のトラブルもなく

穏やかに

過ごしているように
映っているでしょうが

あたしの心中は穏やかでは無く

波風が立っているのですよ


取り繕ったその顔の下は

ドロドロと濁って

激しい渦を巻いているのですよ

涙と鼻水でぐちゃぐちゃなのです




いつまで強くいればいいのですか

いつまで強くいればいいのですか?


いつまで?

ねぇ、いつまでって言ってよ


毎日心はボロボロに傷ついて

毎日心は疲労骨折

それでも

明日には戦わなくちゃならないから

泣きながら眠りにつくけれど

明けきらない朝に

重たい身体をひきずって

腫れた瞼のその顔を

洗面台の鏡に映して


なんてブスなの…
呟く朝


深い深いため息と
昨日から引きずった
重い重い残留思念を
腫れた瞼と一緒に洗い流す


そう

そう


もうリセットされた


もう
リセットした




顔から滴った水の欠片

そのかけら。


拭きあげて

あたしは今日も戦いにゆく




あなたと結び忘れたその糸は



もうどこにも見えない