製品レビュー:LINN Selekt DSM

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Selekt DSMは4つのモデルがあるが、大きく分けると2種類に分類できる。

DAC+ライン出力モデル

DAC+アンプモデル

DACは、スタンダードモデルか、Katalystを選択することとなるため、4モデルとなる。

 

どのモデルにも共通するのは、MMとMCフォノ入力がそれぞれ1系統あることだ。アナログ好きの小生にとって、これは嬉しい装備である。

 

ライン出力モデルでは、RCAライン出力があり、プリ出力として利用できる。一方のアンプモデルでは、RCAライン出力はない代わりに、スピーカー端子が付属する。

 

筐体のサイズは統一されており、幅350㎜、高さ113㎜、奥行350㎜となっている。重量は、ライン出力モデルの7.2㎏に対して、アンプモデルの方が若干重く8.1㎏となる。

 

LINNの最新のDACは、Organik (オーガニック)DACとなる。Katalystは1世代前のモデルとなるが、KatalystはKlimaxに搭載されていたDACとなるので申し分ない。

 

個人的に興味があるのは、DAC+アンプモデルとなる。理由は、シンプルな構成を目指したいので、このモデルがベストに近い選択肢となるためである。DACは、音を聴いてがっかりしたくないため、スタンダードではなくKatalystのモデルを選択したい。

 

また、Selekt DSMの特徴として、モジュールを追加することでアップグレードできることである。アンプモジュールを追加する事で、バイアンプ構成も可能となる。5.1chのパッケージもある様だ。まるでタワー型のデスクトップPCの様に、モジュール追加によるアップグレードが可能である。

 

1点残念なのは、筐体がアルミブロックからの削り出しではないことである。おそらく、モジュール追加を容易にするというメリットが優先されたのであろう。

 

オールインワンのオーディオ機器として、Selekt DSM、Katalyst DAC+アンプモデルは魅力的である。