体育の日の前日に開催される門僕神社の獅子舞は、奈良県の指定無形民俗文化財で、毎年県内外からたくさんの人が訪れています。
伊賀見・長野・今井の三地区がそれぞれにさまざまな舞を披露するのですが「神前の舞」と「悪魔祓い」はすべての地区が順番に舞います。
つまり、この二つが大事な舞だということ。
お祭りの開始は8時ですが、神前の舞はその名の通り、拝殿の舞で舞われるので、あまりよく見えません。
私は悪魔祓いの舞が大好きで、何度か来てるんですが、いつも下から見てました。
獅子舞は神様に奉納されるので、拝殿前で見るのが一番良いとわかってはいても「あそこは村人の場所」みたいな思い込みがあったんです。
今日は細かいことを気にしない友人と一緒で、
「のりちゃん、拝殿のとこまで行ってみぃへん?」
と言われてみたら、なんで行ったらだめだと思い込んでたのかわからなくなりました(笑)
おおお!!見える景色が全然違う!!!!!!
門僕神社の秋祭りは「頭甲餅(すこもち)」という特殊な神饌が捧げられることで知られていますが、神前に捧げられた頭甲餅を見るのは初めて。
思い込みを打ち砕くために、ときには友人誘うのも大事だな、と納得した次第です。
ここから三重県側に移動して、美杉町にはフジバカマ園があり、秋にはアサギマダラがやってきます。
が。
アサギマダラが飛来するのは20度前後のときだとのこと。
……去年の9月末に行ったら、
「今はちょっと暑すぎるから、あんまり来ない」
と言われました。
そこでその次の週に行ったら、
「寒すぎて来ない」
と……。
そして今年も( ;∀;)
「寒すぎて来ない」
と。
でも、先週は汗ダラダラだったよね??????
なんでこのごろ、夏から晩秋に季節が飛ぶの??????
でも、昨日の主たる目的は、獅子舞と蕎麦だったので、まぁいい。
美杉町の「まねきそば」さんは、ものすご~く行きづらい場所にあるにも関わらず、いつもリピーターでいっぱいです。
私の「ベスト オブ 蕎麦」はここ。
時々むっしょ~に食べたくなります。
十割蕎麦なのに全然ボソボソしない。
むしろモチモチしてる。
「噛みしめて食べる蕎麦」なんですね。
絵面だけで、美味しさが伝わりません??
蕎麦の香りといい、本当においしい。
近所にあったら通い詰めるのに。
美杉町と曽爾村の間にある御杖村は、その名の通り、倭姫の御杖代があるところ。
倭姫は天照大神を奉じて奈良から愛知あたりまでさまよい、最終的に伊勢を定住の地として見つけた皇女です。
彼女が仮にとどまった場所を「元伊勢」とも呼びます。
御杖村の御杖神社は、元伊勢の中でも重要とされる神社。
そんなわけで、倭姫ゆかりの聖地があちこちにあります。
姫石大明神。
倭姫が婦人病の快癒を祈った霊石。
女性の願いを叶える霊験あらたかとされます。
倭姫の手洗い井戸跡。
どんな日照りが続いても、いつもきれいな水を湛えていたとか。
そして、
倭姫が座って月を眺めたという月見岩。
姫石大明神は何度も参拝しましたが、他の史跡をまわったのは初めて。
これも、友人が一緒じゃなければお参りしなかったと思う。
やっぱりたまには、友人を誘うのも大事です。
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