《智慧者?卑怯者?》烏賊津臣 6 | 守護神のさがし方|千柱の神様を知る神話ライター・上江洲規子が教える 

守護神のさがし方|千柱の神様を知る神話ライター・上江洲規子が教える 

弱音を飲み込み、人に頼られるのが得意な長女タイプのあなたへ
ふとしんどさを感じたとき、気軽に愚痴を言える相手のような
自分だけの守護神をさがしてみませんか?

今日のラッキー神社

 

允恭天皇は即位を非常にためらわれた方でした。

「僕ちん病気がちだから」

とか、

「お父ちゃんも僕ちんのことバカだって言ったもん」

とか、つまんない理由をつけて即位を拒み、世は乱れました。

 

それに心を痛めた忍坂大中姫は凍えるような冬の日、大きな器に水を満たして捧げ持ち、

「どうぞ即位なさってください」

と懇願しました。

 

でも、天皇は背を向けて話を聞きません。

 

それから一時間。

冷たい風を受けて両手を掲げたままの皇后は凍り付き、今にも命を落とさんばかりです。

 

その段になってやっと天皇は、即位すると決心したのでした。

 

そんな素晴らしい皇后がいるにも関わらず、よりによってその妹に懸想するってのが許せないんですよね。

でも、いやがる衣通姫を連れてくる手段もいや。

衣通姫の家にやってきた烏賊津臣は、

「あなたがうんと言うまで私は動きません」

と宣言します。

 

ここまでは大中姫と一緒でしょ?

 

でも、体勢が全然違う。

 

「庭に伏していた」

って、寝転がってるだけやん!!!!!!

 

しかも、懐に隠した食べ物をこっそり食べて、衣通姫が出した食料を拒んで、

「飢え死にしても知らないよ~」

って脅迫をするわけです。

 

汚い!!!

 

衣通姫は姉の大中姫と同じで、真っすぐで潔い人物だったのでしょう。

「家臣を殺したら罪だわ」

と、允恭天皇の側室になることを決めたのでした。

 

あ~……ほんとうにけったくそ悪いったら。

 

 


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